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更新日:2021年8月16日

「倉吉市定住自立圏中心市宣言」

 国立社会保障・人口問題研究所では、わが国の総人口について、2005 年(平成17年)時点の1億2,777 万人をピークに、今後は減少に転じ、長期にわたる減少局面を経験していくとの見方を示しています。将来人口推計によれば、2030 年(平成42 年)の1億1,522 万人を経て、2046年(平成58 年)には1億人を割って9,938 万人となると推計されているところであり、今後の少子・超高齢化、人口減少社会の到来に向けた対応は全国的な課題となっています。

 このような状況にあって、本市と近接する三朝町、湯梨浜町、琴浦町、北栄町の4町も含め、地方圏においては、人口の流出による人口減少が見込まれていることから、この流れを食い止め、また、三大都市圏から本圏域への人の流れを創出し、もって地域の住民が安心して暮らせる持続可能な社会、圏域を形成することが非常に大切となります。

 本市は、鳥取県の中央に位置しており、税務署、公共職業安定所、法務局などの国の行政機関や児童相談所、鳥取県中部総合事務所、警察署などの県の行政機関、中核的な医療施設、商店街や集積する商業施設、また、本市を発着点とする広域的交通拠点、高等学校、専門学校、短期大学、図書館を始めとする教育・文化施設など、既に都市機能において一定の集積があり、都市間交流や日常生活を支える機能の更なる充実に取り組んでいるところです。

 また、近接する4町から本市には、通勤、通学において一定割合以上の住民の移動があり、本市はこの地域内で、経済、医療、教育文化など地域の住民生活などにおいて中心的な役割を担うとともに、地域の発展のため広域・域内交通網の整備、特産化をめざす産業地域の形成、観光資源の開発及び基盤の整備、情報・交流基盤の整備、人材発掘・育成・活用など共通する課題解決のための取組みを進めており、今後も地域の住民と地域の持ち合わせる特性や魅力を一層磨き上げることが地域全体の活性化、地域づくりや定住促進の基盤となります。

 このためにも、中心市である本市には多様な日常生活を活性化するための中心市街地の充実と交流と賑わいの確保による中心都市機能の充実が求められています。また、近接する4町では人・物の活発な移動を促す交通網の充実や豊かな地域資源を活用した地場産業や多様な人が行きかい住民の活力を生む交流環境の創造、快適な生活環境や地域固有の文化を育み魅力ある定住の場を確保する必要があり、そのためには、各地域で生活に必要な機能の確保と自立を促す施策、全体として魅力ある地域を形成するための「集約とネットワーク」による施策の展開が不可欠です。

 本市は、定住自立圏の形成を目指す中心市として定住自立圏の構築を掲げ、近接する4町を始め、人口定住のため連携する意思を有する自治体などとともに、結び付きと機能の強化により関係を緊密にし、共通課題の解決を図り、地域全体の維持・発展に向け、さらに積極的な各種サービスを提供していくことにより、安心して暮らせる圏域の形成、均衡ある発展と一体化を目指すことを市内外に向け宣言するものです。

平成21年3月9日