更新日:2025年10月31日 世界エイズデーについて 世界エイズデー(World AIDS Day:12月1日)は、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定したものです。 エイズ(AIDS)については、治療法が進歩している(参照:政府広報オンライン)にも関わらず、正確な情報として十分に伝わっているとは言えないことから、有効な治療法が無く死に至る病であった時代の認識にとどまっている場合が少なくありません。 そのことがHIV感染を心配する人たちを検査や治療から遠ざけ、また差別や偏見を招く要因の一つになっていると言われています。 世界エイズデーである12月1日を中心に、毎年12月1日を中心にエイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進しており、全国各地で様々な「世界エイズデー」イベントが実施されています。 キャンペーンテーマ キャンペーンテーマ 「U=U 検出されない=性感染しない」 テーマの趣旨は、こちら(参照:エイズ予防情報ネット『世界エイズデー(12月1日)』) エイズについて エイズは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染した結果、免疫力が低下し、様々な感染症や悪性腫瘍にかかりやすくなる状態を指します。 HIVは血液や精液、膣分泌液などに含まれますが、感染力が弱いため、日常生活(握手・入浴・缶などの回し飲みなど)ではうつりません。 今のところ、体の中にあるHIVを完全に取り除くことはできません。 ただし医療の進歩によって様々な治療薬が開発されたので、体内にいるHIVの増殖を抑え、免疫力を維持することが可能になっています。 HIVに感染、またはエイズを発症しても、薬を飲み続けるなど適切な治療を継続することによって、今までの生活を送ることができますし、安全に赤ちゃんを妊娠、出産することも可能です。 なおエイズの治療で、より高い治療効果を得るためには、HIV感染を早期に発見し、早期治療につなげることが大変重要です。 (参照:政府広報オンライン「感染・発症したら治せるの?」) レッドリボンについて レッドリボン(赤いリボン)は、世界エイズデーキャンペーンをはじめ、HIV/エイズに関する運動の世界的なシンボルです。 レッドリボンがエイズのために使われ始めたのは、アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1980年代の終わりごろでした。 演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティスト達にもエイズがひろがり、エイズに倒れて死亡するアーティスト達が増えていきました。 そうした仲間達に対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため、赤いリボンをシンボルにした運動が始まりました。 この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。 レッドリボンは、あなたがエイズに関して偏見をもっていない、エイズとともに生きる人々を差別しないというメッセージです。 レッドリボンの意味を知り、レッドリボンを身につけることによって、エイズをみんなで考えましょう。 リンク 厚生労働省『12月1日は「世界エイズデー」』 エイズ予防情報ネット『世界エイズデー(12月1日)』 鳥取県『エイズ・性感染症』