1 概要
倉吉市では、観光を地域経済の活性化につなげ、「稼ぐ地域づくり」を実現するため、新たな観光ビジョンを策定しました。
本ビジョンは、令和8年度から令和12年度までの5か年を計画期間とし、観光を取り巻く環境の変化や本市の課題を踏まえ、今後の観光施策の方向性を示すものです。
2 テーマ
「価値あるふるさと 倉吉」
歴史ある町並みや豊かな自然、本物の地域資源に触れることで、訪れる人が安心感や懐かしさを感じ、自らの内面にある価値に気づく、その価値が地域の活力となり、観光消費につながる観光地を目指します。
3 策定の背景
近年、本市では観光需要の回復が進み、令和7年の観光客数は約143万人と大きく増加しました。一方で、宿泊率は約9.5%に留まり、平均滞在時間は約3.3時間と短くく、多くが日帰りの「通過型観光」となっており、観光消費の拡大につながりにくい構造が課題として挙げられます。
また、人口減少や高齢化に伴う受入環境の維持、国内外での認知度向上も重要な課題です。
こうした状況を踏まえ、本市では「滞在型観光地への転換」を目指し、本ビジョンを策定しました。
4 目指す将来像
「観光客の滞在時間の延長」
本市観光の最大の課題である滞在時間の短さを解消し、観光消費の拡大につなげることを将来像として位置付けています。
5 取組の柱(4つの重点分野)
将来像の実現に向け、次の4つの分野を柱として施策を展開します。
| (1)認知から選択へ |
市場戦略の高度化として観光資源を「点」ではなく「ストーリー」として再編集し、戦略的な情報発信により来訪動機を創出します。
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| (2)点を線へ |
回遊・滞在構造の再設計として県立美術館を起点とした回遊動線の形成や、インバウンド受入環境の整備により、市内周遊を促進します。
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| (3)滞在型観光へ |
高付加価値化として温泉や宿泊、体験コンテンツの充実により、滞在時間の延長と観光消費額の向上を図ります。
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| (4)分散から統合へ |
行政、観光団体、事業者、市民が連携し、データに基づく観光施策を推進する体制を構築します。
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6 主な取組内容
本ビジョンでは、次のような取組を推進します。
- SNSや動画を活用した情報発信の強化
- 観光ブランドの形成(美術館・白壁土蔵群・関金温泉の連携)
- 多言語対応やキャッシュレス化の推進
- 回遊促進(デジタルマップ、スタンプラリー等)
- 温泉・宿泊・体験コンテンツの高付加価値化
- 空き店舗・空き家の観光活用
7 成果指標(KPI)
本ビジョンでは、施策の進捗を評価するため、次の成果指標を設定しました。
- 総滞在時間(観光客数×滞在時間)の拡大
- 中心市街地における創業事業者数の増加
- 関西圏高齢者層の認知度向上
- 外溝人の宿泊者数の増加
- SNSフォロワー数の増加
8 推進体制
倉吉観光MICE協会をはじめ、観光関連団体、事業者、市民が連携し、役割分担を明確にした体制のもとで観光施策を推進します。