倉吉市企業紹介パンフ_製造業編
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お話をうかがった方仏像や仏具に同じものはありません。修理の際は古い塗装をはがし色を塗ります。いずれも職人による手作業です。預けた方が「そんなにバラバラにしてしまって、直るの?」といわれますが、大丈夫です。直ります。「ここまできれいになるんだ!と自分たちでもびっくりします」と、山下工場長。https://kurabutsu.com/ 子どもの頃から絵を描くことが好きで、自分の好きな事を仕事にしたくてデザインの学校を卒業しました。でも、仏具の製造や修理は、デザインとはまた違う伝統工芸の技法が必要な職人仕事。厳しくても途中であきらめない!と覚悟をして入社しましたが、堅苦しくなく先輩もしっかり教えてくださるし、のびのびした雰囲気です。 現在担当している主な業務は、金箔を貼ることです。将来は、彫刻や組立もできるようになりたいですね。会社概要企業名 有限会社倉仏所在地 [本 店] 〒682-0023 鳥取県倉吉市山根648-9電話:0858-26-4211 FAX:0858-26-4212[倉仏製作所] 〒682-0035 鳥取県倉吉市広栄町801-21電話:0858-47-6411 FAX:0858-47-6412創  業 1891(明治24)年代表者 代表取締役社長 吉田 陽一従業員数 全体:16名(内、倉仏製作所/7名)営業品目 寺院仏具・在家仏具・仏壇等の新規製作・修理WEBサイトゆうげんがいしゃくらぶつ教えてセンパイ!代表取締役吉田 陽一社長山下 美仁工場長M・Mさん 『倉仏』といえば仏壇を販売している本店をイメージされる方が多いと思いますが、製作所では仏像や仏具の新規製作・修理をしています。依頼は寺院から直接受けることも、仏具メーカーや石材店、社寺建築会社から受けることもあります。被災した寺院の仏具再生も手がけています。 仏像・仏具は江戸時代中期から伝わるものも少なくありません。仏像を解体すると、内部に巻物や木札が納められていることがあります。そこには『疫病退散』などと作られた由来が記されており、当時の人々の祈りがその仏像に込められていることがわかります。 製作所は、前会長が仏具製造の技術を学んだことがきっかけではじまりました。仏具は寺社に合わせてオーダーメイド。仏師や木地師の手作業で彫刻をします。修理もいい加減ではまたすぐに壊れます。仏像や仏具は人々の心のよりどころとなるものですから、いつも丁寧な気持ちで作業をしています。修理にかかる期間は1ヵ月半から3ヵ月。終わるといつも「こんなにきれいになるんだ!」と驚きます。自分たちで行った作業なのに、不思議な感動があります。じ  しき よく「倉仏は本当に仏具を作ってるの?」と聞かれるのですが、本当に作っていますし、修理もしていますよ(笑)。仕事内容は修理依頼が多数を占めています。修理の内容は依頼主の要望に応じています。新品同様にするのか古さを残すのか、装飾はどう直すのか、塗料はどれを使うのか…同じものは一つもありません。 驚きと感動がいつも待っている仏像・仏具の再生は仏像・仏具の再生は祈りを未来に伝えるために祈りを未来に伝えるためにあ。これ、ウチで作っとる。ウチの会社のえ~とこ!19 有限会社倉仏

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