お話をうかがった方精製したパーライト(左)と珪藻土(右)の粉末。製品は主に粒度で分けられ、使用目的に応じて多数の製品ラインナップの中から選定します。電子顕微鏡やさまざまな装置を使って分析し、珪藻土・パーライトの新しい可能性を探します。WEBサイト研究分析センター高見 治伸 センター長しょうわかがくこうぎょうかぶしきがいしゃ助剤なし教えてセンパイ!助剤ありH・Mさんろ過する液体ろ過助剤を用いたろ過後の液体珪藻土等で作ったろ過助剤 珪藻土は漆塗りの材料や七輪の原料として古くから使われてきた鉱物で、1000万年以上前に海や湖の底にあった藻が化石になったものです。当社はそれを採掘し、不純物を取り除いて粉末にしてメーカーに納品しています。火山岩を高温で加熱して人工的に作ったパーライトという、水に浮くほど軽い粉もあります。 珪藻土と聞くとバスマットを思い浮かべる人が多いと思いますが、当社がメーカーに納品する粉末の用途としては家庭用の製品は1割程度で、多くは工業用品として使われています。珪藻土の粒には小さな空洞があり、丁度良い水分量になるよう水分を吸ったり吐いたりします。バスマットが水分を吸収するのはそのためです。この性質を利用して、液体から不純物を取り除く材料や、プラスチック・シリコン製品のかさを増やす材料に用いられています。 倉吉市の施設は研究分析センターです。お客様の技術サポートや用途開発をしています。地球の長い歴史の中で生み出された鉱物たちが、私たちの毎日を支えてくれているんだなあと感じています。一般的なろ過器具や、自社開発の特殊ろ過機などを使って実験を行います。助剤を使用すると、同じろ過時間でより多くの液体を回収できます。 入社2年目です。お客様や社内からの依頼を受けて行う試験を中心に、研究分析・開発に関わる業務を幅広く行っています。初めて出会う試料ばかりで、毎日新しい発見や気付きが得られて刺激が多いです。先輩方は明るく穏やかな方ばかりでいつも丁寧に教えてくださいます。今は依頼試験の対応がメインですが、将来は学生時代の研究経験を活かして、新事業分野の開拓に向けた基礎実験・調査に自分が中心となって挑戦したいです。https://www.showa-chemical.co.jp/ 珪藻土やパーライトを粉にしてメーカーに納品しています。用途は、ビールや醤油などに含まれる不純物を除去して透明にするためのろ過助剤、建物の外壁の材料、プラスチックやシリコンに混ぜて軽量化するための材料、塗料のつや消し剤など多くの産業で利用されています。 これまで直接製品になることが少なかったので、珪藻土バスマットが人気になって嬉しいですね。「持っとかないと」と思って、当社の粉で作られた珪藻土コースターを買いました!会社概要企業名 昭和化学工業株式会社所在地 [研究分析センター]〒682-0925 鳥取県倉吉市秋喜 379-11電話:0858-28-1321 FAX:0858-28-1956創 業 本 社:1933(昭和8)年 研究分析センター:1953(昭和28)年代表者 代表取締役社長 石橋 健藏従業員数 全体:220名(内、研究分析センター/7名)営業品目 粉体工学、熱力学をコア技術として、珪藻土・パーライトという天然鉱物を原料に、基幹事業である濾過助剤事業、建材・フィラー事業、化成品事業、浴室事業などの周辺事業キャッチしたり、軽くしたり、塗られたり活躍の舞台に限りなし活躍の舞台に限りなし鉱物は地球からの贈り物鉱物は地球からの贈り物あ。これ、ウチで作っとる。ウチの会社のえ~とこ!24 ろ過の技術昭和化学工業株式会社
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