菜の花プロジェクト2011報告会
菜の花プロジェクト2011報告会
平成23年12月3日(土)午前9時から、鳥取中央農業協同組合本所(レストラングリーン・太陽閣)を会場に倉吉市内小学校児童代表(46名)、中学校生徒会執行部(14名)が集まり、「菜の花プロジェクト2011報告会」を開催しました。
初めに、福井教育長が「倉吉のよさを守り育ててくださった方々がある。それを受け継いでいきたい。菜の花をキーワードにして取り組んでいる各学校の取り組みを報告し合い、よりよい取り組みにして欲しい。」とのあいさつを行いました。
その後、2小学校、1中学校が取り組みの報告を、また市教委が経過説明を行いました。
- 明倫小
3年前からの取り組みの経過を説明。今年も地域の方々の協力を得て、校地内や地域、河川敷に種をまき、成長を楽しみにしている。
- 上灘小
淀屋サミットの様子を全校へ報告し、学校と地域での種まきを実施。倉吉を菜の花と笑顔でいっぱいにしようと取り組んでいる。
- 久米中
校地内に植えた菜の花からたくさんの種を取り、被災地にも送ろうと計画。刈り取りには高城小・北谷小の児童も参加。種は500mLのペットボトルで118本にもなった。被災地の受入がなかったので、校区の方々に配ったり、市役所や「山陰KAMIあかり」などでも配布したりした。ぜひ来年度も続けていきたい。
- 市教委
菜の花の種子を送りたいと被災地へ働きかけたが受入先が見つからなかったことや各中学校代表の関係機関訪問、共同区域への種まきの様子について説明。
次に小学校2グループと中学校グループに分かれ、各学校の取り組みの報告と次年度へ引き継ぎたいことについて話し合いました。中学校グループでは、自分たちの思いや考えを、お世話になった方々に伝えようと「菜の花プロジェクト2011アピール」も考えました。
後半の全体会では各グループの代表がグループでの話し合いの内容について報告しました。
【各学校の取り組み報告】
- 地域の人や農家の方との協力について
- 地域の人にも種子を配布したこと
- 自分たちで肥料をまくなど世話をしたこと
- ホームページでも報告したこと
- クリーン活動の様子
- あいさつ運動の取り組みの様子
- 菜の花を自分の手で育てるという意識を持つことの大切さ 等
【次年度に引継ぎたいこと】
- 多くの人と協力して菜の花プロジェクトを継続していく
- 自分たちで世話をする(肥料をやる、まびきや草取り)
- 知ってもらう活動を続けていく(ポスター等の作成)
- 自分たちで世話をする(肥料をやる、まびきや草取り)
- クリーン活動
- グリーンカーテン(緑化活動)
- あいさつ運動
次年度に引き継ぎたいこととアピールについて全体で確認した後、関係機関の方々から指導講評をいただきました。
【国土交通省倉吉河川国道事務所 江角所長】
菜の花プロジェクトで、笑顔が増えて町が変わっていくだけでなく、みなさん自身が変わっていっていると感じる。そして取り組みの輪も広がり、大きく前進している。河川敷にまいた種が台風に遭いながら芽を出したのはみなさんの気持ちが伝わったからだと思う。被災地に向けても、少しでも自分のできることを考えて取り組もうとしていてすばらしい。倉吉河川国道事務所としても力の限り支援していきたい。
【中部総合事務所 宮本所長】
参加する人の輪が広がり、すばらしい活動となっている。中部総合事務所でも菜の花のパネル展示をしていただき、玄関がとても明るくなった。ぜひ、来年もお願いしたい。鳥取県はボランティアの参加率が全国1位。みなさんが声をかければ、地域の人もたくさん参加してもらえる。ぜひ、今後も多くの方に声を掛けて欲しい。来年も楽しみにしている。
【JA鳥取中央 栗原専務】
初年度河川敷からスタートし、今は学校内、周辺地域まで広がっている。公民館、老人クラブ等参加する人も増え、地域の活性化にもつながっていること、さらに活動が倉吉市全域に広がっていることをうれしく思う。最初は種まき、肥料等のことがありうまくいかなかったが、改善し、今年の春はたくさんの花が咲いた。まだ改善していくところはあると思うが、ぜひ改善を続け、将来に受けつぎ、倉吉を菜の花でいっぱいにして欲しい。JA鳥取中央も応援していきたい。
【農業大学校 鷹見教授】
改善を重ねここまできた。ものを育てる意識が育つとともに、人と人とのつながりが広がっている。被災地への思いにまでつながっている。活動の様子を聞いてとても感心した。今年花がたくさん咲いたのは努力の成果。問題点があれば、どうしようと考え、やってみる。それを繰り返してさらによいものになる。それがプロジェクト学習ということ。来春はきっと皆さんの身近なところでたくさん花が咲く。それも努力の成果であり、自信を持ってさらに広げて欲しい。
最後に当日開催されていたJA鳥取中央主催の農業祭のステージを借りて「菜の花プロジェクト2011アピール」を行いました。各中学校の代表生徒が各関係機関の方々にアピール文を贈呈しました。また当日集まっておられた市民の方々にも菜の花の種子を配布し、笑顔で受け取っていただきました。
ふるさとに誇りと愛着を持つ児童生徒が育つよう,今後も地域や関係機関の方々と協力して取り組みを続けていきたいと思います。