菜の花プロジェクト報告会
菜の花プロジェクト報告会
12月5日(土)、鳥取県立農業大学校を会場に倉吉市内19の小中学校の児童生徒の代表が参集し、「菜の花プロジェクト報告会」が開催されました。
初めに、福井教育長のあいさつがあり、「菜の花プロジェクト」の取り組みの経過報告がありました。
次に、小学校2グループ、中学校1グループに分かれ、
- 各学校の取り組みの報告
- これからの生活にどういかすか
についての話し合いを行いました。
【小学校グループ】
各小学校の取り組み報告では、菜の花の種子を散布するに当たり校内で実行委員会を開催、地域の方々へ放送、お便り・ポスターを作成等の工夫を行ったこと、また、菜の花の種子散布にあたり地域の方々とクリーンクリーン活動を行った等の報告がありました。
これからの生活にどう生かすかについては、
- この度の取り組みに地域の方々が快く協力してくださったことが実感でき、まず行動を起こすことが大切であることがわかった。
これからは、思っているだけでなく、行動をしていきたい。 - 伝統的な取り組みにするために、継続するよう、下級生にしっかり引き継ぐ。
- 地域の行事に積極的に参加していく。
- 地域の方々が様々な活動に協力して下さっていることにあらためて気づいた。
- 地域の方々の様々な協力に対して、「おはようございます」「こんにちは」「いつもお世話になっています。」といった、あいさつなどの言葉で気持ちを返したい。
- 種がとれたら、ふるさとから遠く離れて暮らす親戚や都会で暮らす人たちに送ることもしてはどうか。
といったことが意見として出されました。
【中学校グループ】
共通した取り組みとしては、菜の花の種子を蒔くだけでなく、河川敷等の清掃活動を含め、生徒会執行部が中心になり行ったことです。
各中学校の取り組みの特徴としては、
- 菜の花の種子を散布した後に、中庭に花壇を作る整備を行った。
- 次へつなげるために中学校区の小学校の児童にも声をかけ、一緒に菜の花の種子散布を行った。
- 生徒会執行部の取り組みを地域の方々にも知っていただくために、生徒会便りを地域の方々に配布した。
- 全員参加の取り組みとして行くために、休みがちな友だちにも声かけをし、達成できた。
等の報告がありました。
そして、各関係機関の方からこの取り組みの指導講評をいただきました。
【鳥取中央農業協同組合 栗原常務理事】
9月に菜の花の種子贈呈式を行い、JA鳥取中央から菜の花の種子を倉吉市内の各小中学校へ贈呈しました。
その種子を各小中学校が散布を行ったということで、春がとても楽しみ。将来、この取り組みが貴重な財産になる。是非とも、継続するために下級生に引き継いでほしい。
この取り組みをJAも応援していく。
【国土交通省 倉吉河川国道事務所 日野所長】
小中学校の皆さんの取り組みに関心した。
地域ごとの取り組みとしては聞いたことがあるが、市の小中学校全体の取り組みとしては、中国地方で初めてでないか。春がとても楽しみ。
この活動をきっかけとし、倉吉が明るく、楽しく、きれいな町になるための輪を広げてほしい。いつでも、気軽に相談に来てほしい。
【県立農業大学 藤原校長】
この取り組みの名前についているプロジェクトという言葉は、大切である。
計画・実行・検証・改善の問題解決の過程を意味する。
この取り組みを継続するために、問題解決の過程を大切にしてほしい。
【鳥取県中部総合事務所 岡崎所長】
すばらしい取り組みである。
淀屋サミット宣言をもとに、各学校で実行し目標に向かって進む。その過程の中で、地域の人も動かした。
県では、“活力”と“安心”の地域づくりをめざして取り組んでいる。活力とは地域が元気であること、安心とは地域に住んでいて良かったと思えることである。
この取り組みを継続して取り組んでほしい。
最後に中学校部会で自分たちの思いや考えを、お世話になった方々に伝えようと「菜の花プロジェクト2009アピール」を考えました。
そして、アピール用紙に清書し、各関係機関の方々に各中学校の代表生徒が贈呈をしました。
- つなげよう 菜の花を未来へ
- ひろげよう 地域の輪 掃除の輪
- つたえよう 身近に感じる 倉吉市
中学生グループでは、菜の花プロジェクトで同学年の代表者が集い、共通した目標に向かって取り組んだ経験を活かし、この仲間で5年後の成人式を作り上げていこうと話し合いました。
5年後の成人式が楽しみです。