菜の花プロジェクト2010 報告会
菜の花プロジェクト2010 報告会
平成22年度菜の花プロジェクト(12月4日)
各学校の取り組み報告と今後に向けて
12月4日(土)午前9時30分から、鳥取中央農業協同組合本所(レストラングリーン・太陽閣)を会場に倉吉市内小学校児童代表(31名)、中学校生徒会執行部(10名)が参集し、「菜の花プロジェクト2010報告会」を開催しました。
初めに、福井教育長のあいさつがあり、「菜の花プロジェクト」の取り組みの経過報告がありました。
次に、小学校2グループ、中学校1グループに分かれ、
- 各学校の取り組みの報告
- 次年度へ引き継ぎたいこと
についての話し合いを行いました。
【小学校グループ】
各小学校の取り組み報告では、昨年度の取り組みの反省をもとに菜の花種子散布時期を早めたこと、散布場所選定の工夫(休耕田・自転車道)を行ったこと等がありました。また、児童達が村づくり通信を作成し、通信とともに菜の花の種子を県外・市外の親戚の方々へ送った新たな取り組みの報告もありました。
次年度へ引き継ぎたいことについては、
- 菜の花プロジェクトの継続。
- 多くの人たちに参加していただくためアピール(集会等)を行う。
- もっとたくさんの人たち(地域の方々、ボランティア団体等の方々)の協力を得る。
- きれいな町づくりのために、清掃活動も継続し、環境を整えていく。
- 地域の人たちとつながりを持つために、あいさつ運動、グリーンカーテン等も各学校で行う。
等の意見が出されました。

本年度は、農業大学校の先生方から指導していただいた内容(種子散布の方法・間引きの仕方・肥料散布の方法)を鴨川中学校生徒会がまとめ、倉吉市内の小中学校へ連絡し(メール配信)、連携を図ったことが報告されました。他の学校では、鴨川中学校からの内容を生徒の関心を高めるために活用したとのことです。
また、環境を考えた取り組みとして、エコキャップ運動・リサイクルボックス等の取り組みの報告もありました。
中学校部会では、自分たちの思いや考えを、お世話になった方々に伝えようと昨年度と同じように「菜の花プロジェクト2010アピール」を考えました。

菜の花プロジェクト2010アピールは多くの市民の方々にこの取り組みを知っていただき、児童生徒たちの思いを汲み取っていただくため、当日開催されていたJA鳥取中央主催の農業祭ステージを借りて行いました。そこで、各中学校の代表生徒が各関係機関の方々に「菜の花プロジェクト2010 アピール」を贈呈をしました。
- 菜の花プロジェクトの継続(つなげよう 菜の花を未来へ)
- 花いっぱいの町づくり(ひろげよう地域の輪 掃除の輪)
- エコスクールの取り組み(つたえよう 身近に感じる倉吉市)
最後に、この取り組みに協力してくださった各関係機関の方から、次のような指導講評をいただきました。

景観作物を育てる取り組みの中で、"考えたことを行動に移す""郷土に愛着を持つ"この取り組みは、食農教育にもつながる。菜の花プロジェクトにより、すばらしい花を咲かせ、地域の活性化を願う皆さんの取り組みは心が打たれる。
【国土交通省 倉吉河川国道事務所 大池副所長】
菜の花プロジェクトの取り組みとして、天神川を活動拠点としていることは、国土交通省として嬉しいことである。また、花を植える活動が地域の方々を巻き込むことで広がっていき、ひいては地域の盛り上がりにつながるすばらしい取り組みである。
【鳥取県中部総合事務所 齋藤県民局長】
前年度の取り組みの反省から今年度は改善し前進している点、活動を地域や環境へと横に向けつながりを持たせたことに感心する。地域・町がきれいになることで、多くの方々が嬉しいと感じ誇りを持たれるようになる。自分たちの活動に自信を持ってほしい。この取り組みは、将来、皆さんが社会を動かす力につながる。
【県立農業大学校 下中校長】
菜の花も農作物の1つである。農作物を育てるには声かけが大切。皆さんの心で、気持ちで菜の花に声をかけてやってほしい。この取り組みを継続するなら、他の学校の菜の花の成長具合を観察し、認め合うことも大切である。今後も、楽しみながらこの取り組みを継続してほしい。
報告会に参加した小学校の児童代表、中学校生徒会(学友会)執行部の生徒たちは、菜の花プロジェクトの取り組みをとおして、報告会で話し合った内容を学校に持ち帰り、後輩達に伝えると思います。先輩達の思いを、そして自分たちの思いを胸に。