今年度の生涯学習講座テーマは、「「ことば」の魅力に迫る」です。

第５回は、「知の拠点　図書館」と題して、鳥取県立図書館　館長の網浜聖子さんにご講演いただきました。

講座では、まず全体テーマにちなみ、ことばや文字、本の成り立ちなどについて説明していただきました。ことばは、他者とのコミュニケーション以外にも、自身の考えの整理などにも必要不可欠であることを話されました。時代を経ることで本が作られるようになり、時代や地域を越えて、情報などが伝えられるようになりました。図書館は、民主主義の砦であり、知が集積した市民に開かれた施設であることなどを解説していただきました。

また、世界の図書館・全国の図書館を紹介していただきました。そして、今年開館30周年を迎える倉吉市立図書館の歴史について、当時の写真を交えながらお話されました。鳥取県下で初めての公共図書館が現在の倉吉市に開設されたこと、県内の市立図書館の中で人口一人あたりの貸出冊数や蔵書冊数が一位であることなどを解説されました。県立図書館が行っている様々なサービスも紹介していただきました。県内の全市町村に図書館が設置されている県は全国で５県しかないこと、そのうちの１県が鳥取県であることをお話されました。

最後に、図書館は貸出だけではなく、様々なサービスを行っており、居場所としての機能もあることをお話され、ぜひ図書館を活用してもらいたいと締めくくられました。

第５回は、今年度最後の生涯学習講座ということで、終了後に閉講式を行いました。全５回の講座すべてに参加いただいた10名の受講生の皆様に、皆勤賞の賞状と記念品をお渡ししました。

閉講式の最後には小椋教育長が、講座にご参加いただいた皆様への感謝を述べ、今年度の生涯学習講座を振り返る挨拶を行いました。

今年度生涯学習講座を受講いただいた皆様、ありがとうございました！来年度もぜひご参加ください！

◆受講生の感想（抜粋）

• 図書館は常に我が家のように利用させていただいております。鳥取県や倉吉市の図書館が全国に誇り得るものと知り驚きました。とても嬉しいです。
• 県立図書館の素晴らしい取り組みをお聞きしました。有難うございました。
• 余談がちょこちょこあってコラムのようでよかった。図書館は成長する有機体であるという言葉が印象的。
• 図書館の歴史・役目、おぼろげながら理解できました。
• 小学生の頃、学校の図書室以外の図書館に行ったのは、荒神町の図書館でした。（分館だったと初めて知りました。）その後もよく利用しています。また居場所としてもとても良いと思います。

◆講座の様子