今年度の生涯学習講座テーマは、「くらよしヒストリア」です。

今年度の生涯学習講座が始まりました。開講式では、小椋教育長が挨拶を行いました。

第１回は、「埴輪から探る古墳時代の倉吉」と題して、鳥取県埋蔵文化財センターの東方仁史（ひがしかた・ひとし）さんにご講演いただきました。

講座では、そもそも埴輪とはなにかということから、円筒埴輪や壺形埴輪を中心に年代や地域ごとの特色について解説していただきました。倉吉周辺には地域性の高い埴輪が分布していることや非常に古墳が多いことについても紹介いただきました。

また、古墳時代の伯耆国の東と西では大きく文化が異なり、伯耆国とまとめることに違和感を感じることから、律令国家の伯耆国成立についての東方講師の仮説をお話いただき、受講生の関心が集まりました。

講座で学んだことを踏まえて、博物館へ実物を見に行きたいという声がたくさんありました。（※倉吉博物館は空調設備改修工事のため、令和４年９月20日から令和５年２月28日まで臨時休館の予定です。）

受講いただいた皆様、ありがとうございました！

次回は、９月24日（土）午後１時30分から午後３時まで、「伯耆山名氏と室町幕府」をテーマに鳥取県立鳥取東高等学校の岡村吉彦（おかむら・よしひこ）さんにお話いただきます。

会場は、倉吉交流プラザ視聴覚ホールです。皆様のご参加をお待ちしております。

◆受講生の感想（抜粋）

• 大変細かく詳しく古墳・埴輪のことを教えていただき、驚くことばかりでした。
• 埴輪にも地域性が大きいことがよくわかった。今後埴輪の展示を見るとき、時代や地域にも気をつけて見たい。
• 太古の昔の人々の生活を想像しながら研究をするのは大変なことなのでしょうが、楽しさも多いのだろうなと感じられるお話でした。
• お話をお聞きしていて、博物館に行って実物を見てみたくなりました。古墳があちらこちらにあることは知っていたが、これほど倉吉周辺に密集していることには驚かされた。
• たくさんの例と質問でのお話から、埴輪は大量生産されていたということが印象的でした。

◆講座の様子