5月30日、鳥取看護大学・鳥取短期大学にて、倉吉市観光プロモーション動画「ふるさとムービー『ありがとう』」の上映会が行われ、約150人が参加しました。本作品は、倉吉市制70周年を迎えたことを記念し、倉吉市出身の脚本家・羽原大介氏の脚本・監修のもと制作されました。
羽原氏は1964年に倉吉市に生まれ、日本大学芸術学部卒業後に脚本家としてデビュー後、NHK連続テレビ小説『マッサン』『ちむどんどん』、映画『フラガール』等、数々の著名な作品を手掛けると同時に、演劇ユニット羽原組を主宰し、同ユニットでは演出も担当しています。また、令和5年2月より、倉吉市くらしよし未来アドバイザーとして市の情報発信等に対し、専門的な分野からの視点で携わっています。
今回の上映会では、3部構成となっている3本の動画・全てを通した全編版を上映し、その後、羽原氏と学生によるアフタートークが繰り広げられ、撮影の裏側や制作にあたっての羽原氏の思いが語られました。
広田市長は冒頭の挨拶の中で、ふるさとムービーの制作背景やその意義について、「自分にはこんなに良いふるさとがあるということを、もう一回思い出してもらいたい」と述べ、市民にとって故郷である倉吉の素晴らしさを再認識する良い機会であると強調しました。
作品上映の余韻が残る中、「ムービー撮影ココだけの話」としてアフタートークがスタートしました。学生や司会者の質問に羽原氏が答える形でトークは進行。動画制作の経緯や印象深いシーンについて語られました。
本作品でのこだわりについて羽原氏は、「シーンにリアリティを持たせ担保するという点にはこだわりを持って進めました。ボランティアで集まってくださった市民エキストラの皆さまには本当に感謝しています」と感謝の気持ちとあわせて語りました。
また、一推しの場面について問われると、倉吉駅での旅立ちのシーンやドローンを使った撮影シーンであるとし、「倉吉駅でのお別れのシーンというのは、私自身が倉吉の出身で、当時まだ走っていた寝台特急「出雲」という東京に旅立ったという経験と記憶をもとに思いついたシーン」であり、「ドローンを飛ばして上空から撮影したが、桜の映像はすごく気に入っているし、グッとくる」と述べました。
参加した学生からは、「どこに移住しても地元というのはずっと変わらないので、その地元があるからこそこれからの人生って頑張っていける。すごく地元を振り返るいい機会になります。(鳥取看護大学4年・田部ほのかさん)」、「このムービーを見て、たくさん馴染みのある風景が出たり、鳥の鳴き声とかすごく地元だなっていうふうに思えて、すごく嬉しかった。帰ってくる場所があるとか、『おかえり』って言ってもらえるところがあるっていうのは、とても素敵なことだなって思いました(鳥取看護大学1年・加藤あいさん)」といった感想が聞かれました。
来場者からの質問に羽原氏が答える場面もありました。羽原氏は自身の小学校時代の思い出や倉吉市内の美しい景観について語り、特に旧国鉄倉吉線廃線跡の竹林や関金町の田園風景が印象深かったというお話をされました。
最後に、羽原氏は今後のPR展開への期待を寄せられ、アフタートークは終了しました。
倉吉市観光交流課からは、動画の今後の展開について説明があり、市公式Youtubeチャンネルや特設ウェブページでの動画公開、SNSを活用したプロモーションなどを予定していることを発表しました。また、市内の各地区コミュニティセンターへのDVD配布による地域での活用について説明しました。
約1時間の上映会・アフタートークが終了し、会場からは羽原氏へ感謝の拍手が送られました。倉吉市の魅力を再認識する機会となり、今後は県外に向けた情報発信の取組が進められます。
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<上映会概要>
日時:2024年5月30日(木)
会場:鳥取看護大学・鳥取短期大学
登壇者:羽原大介氏
チラシ:
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