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更新日:2023年3月30日

 これまでの学校訪問では、児童・生徒と一緒に給食をいただき、いろいろと質問をしたりして楽しい時間を過ごすことができました。
 しかし、最近は、コロナ禍で一緒に食事を楽しむことができなくなって残念でした。

 私が小学生となった昭和34年頃で残っている思い出は、学校給食室で4・5人の調理員のおばちゃんが朝早くから材料を刻んだり、揚げ物や煮物をしたりと熱気の中で、ずっと忙しく働いておられた姿です。そして、お昼前になると、美味しい匂いが広がって、お腹がグーと鳴っていたこと。
 特に思い出すのが、今の牛乳ではなく、脱脂粉乳がとても大きなやかんに入って来たこと。美味しいとは思ってはいませんでしたが、しっかり残さず飲んでいました。
 その当時、食糧難の時代に救援物資として、カルシウムやタンパク質などを子どもたちに摂らせることが目的だったと後で知りました。中でもよく覚えているのはクジラの料理です。

 今、子どもたちの給食の献立を見ると、栄養のバランス、旬の食材、彩りなどなどとても工夫してあります。関係者の皆様の努力には頭が下がります。

 学校給食週間時には、「チャレンジ!あなたも栄養士!」を開催し、多くの子どもたちがメニューづくりにチャレンジしてくれています。
 その上位に入賞したメニューは給食でも提供されています。皆、よく考えて作っています。
 普段から、お手伝いをしていたり、料理が好きだったりして応募してくださっていること、とても嬉しく思います。

 しかし、今、世界の中には、食料不足などにより、満足に食べられなくて栄養失調などで命を落としている子どもが多くいます。
 学校給食がきちんとしている日本は、本当にありがたいことです。

 給食センターでは「親子で学ぶ食の教室」で低学年時に親子で一緒に食の大切さや、給食をつくってくださる方々、食材を供給してくださる方々がいらっしゃって給食が食べられること、健康に育っていけることを学びます。
 学校の残食が少なくなっているのも、この学びがあるからだと思います。
 私たちが生きていくことは、食べることが基本です。倉吉の地で育ったものをできるだけ取り入れ、食べ残しがないように、多く食べる人も、少ない人も、自分にあった量を食べて、すべての人々に感謝しながら、心も身体も成長していただきたいと願っています。

令和5年3月30日

倉吉市教育委員会教育委員 福井 真喜代