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更新日:2023年3月31日

 例年より、かなり早かった桜の満開の下で、様々な別れと出会いがあり、令和5年度が始まりました。進学、就職、家族と離れて新たな地での生活のスタートなど、さらに自分を磨いていく新たなチャレンジです。3月の小中学校の卒業式では、「卒業は、始まりです。」と伝えました。いよいよ始まりです。
 令和5年度は、「第3期倉吉市教育振興基本計画」(令和3年度~7年度)の3年目です。新型コロナウイルスは、5月にはインフルエンザと同じ5類となりますが、まだまだ感染防止対策を継続する必要があると思います。その中で、今年度も倉吉を守り維持していく人材の育成に向けて、取り組みを進めたいと思います。

 今年度は、灘手小学校と統合した新しい成徳小学校が開校します。来年度(令和6年度)には、小鴨小学校と上小鴨小学校が統合し、新しい小鴨小学校がスタートする予定です。また、北谷小学校と高城小学校も、来年度(令和6年度)統合し、新しい小学校としてスタートする予定です。

 小中学校では、「児童生徒に力をつけること」が大きな役割の一つだと考えています。身に付けさせたい力は、「各教科」、「集団生活」、「基本的な生活習慣」等、様々ありますが、そのためには、日々の児童生徒の実態を正確に把握しながらということが大切であると思っています。今、学校では、「個別最適な学び」と「協働的な学び」がキーワードになっています。その子に 応じた学び、一人ではなく仲間とともに学ぶということです。タブレットが導入されて3年目になりますので、必要な時に当たり前にタブレットを活用するということを目指したいと思っています。
 学校の合言葉は、「日々の教育実践を児童生徒の姿で示すことのできる学校づくり」です。不登校対策等、課題もたくさんありますが、児童生徒が安心して楽しく学べる学校を目指します。

 学校教育と同様に社会教育も重要です。近年、社会教育の重要性をひしひしと感じることが多くなったように思います。それは、少子高齢化が急激に進む中、地域を守り維持していく人材の育成が急務だからです。このことは、倉吉市に限ったことではなく、全国の多くの市町が同様に考えておられるのではないかと思います。

 社会教育は、地域を元気にする、活性化する、持続していくための、核になる取り組みや活動だからです。多くの社会教育関係者が試行錯誤をしながら生涯学習・社会教育活動や団体運営を行っておられることが、それぞれの地域を守り持続していくにつながっているからです。コロナ禍にあっても、失敗を恐れず、楽しみながら、時代に即した学びの在り方を考え、場をつくり、そして自らも学び続ける、このような想いで取り組みや活動に参加していただいている多くのみなさんに感謝いたします。

 本市でも、鳥取看護大学・鳥取短期大学公開講座の開催、生涯学習講座の開催、人づくり、地域づくりにつながる活動への支援、子ども会活動への支援と人材育成、青少年健全育成事業等、様々な取り組みを行っていますが、やはり大切なのは自身の住んでいる町の活動に参加することではないでしょうか。大人が手本となることが大切だと感じています。

 今年度も、児童生徒には必要な力を身に付けさせることが出来るよう取り組み、大人も含めて、倉吉を守り維持していく人材の育成に向けて努力していきますので、よろしくお願いいたします。

令和5年4月1日

倉吉市教育委員会教育長 小椋 博幸