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更新日:2022年3月8日

令和4年3月第2回倉吉市議会定例会前の記者会見を開催しましたので、会見の詳しい内容を次のとおりお知らせします。

とき

令和4年2月22日(水曜日)15時30分~

ところ

倉吉市役所 議会会議室

会見の内容

1.市長コメント

 令和4年3月第2回倉吉市議会定例会 提出議案について

2.その他

 なし

内容

提出議案について

(■:日本海新聞)幹事社の新日本海新聞社です。3月議会記者会見を始めたいと思います。まず市長、よろしくお願いいたします。

(○:石田市長)皆さんこんにちは。25日から定例会が始まります。私にとっては最後の議会ということで、最後の予算編成となりますので、そういう意味では、今回の予算は事務的経費、継続的経費を中心に、いわゆる骨格予算として編成をさせていただきました。とはいえ、非常に規模が大きくなっており、一般会計の総額で287億9,500万円余となり、昨年に比べて2億7,500万円余、1.0%の増となっています。過去2番目の規模ということで、異例の規模になったかと思います。
特別会計につきましては、総額で117億円2,100万円余、令和3年度に比べまして、4億2,200万円余、3.7%の増となっています。
 企業会計につきましては、水道事業は15億2,500万円余、令和3年度に比べて3,600万円余、2.4%増となっていますし、下水道事会計につきましては、43億7,900万円余ということで、令和3年度に比べて2億1,300万円余、4.6%の減となっています。
 一般会計・特別会計に企業会計を合わせた予算総額は464億2,200万円余ということで、令和3年度と比べて5億2,000万円余、1.1%増となっています。

 主な予算の内容をご説明いたしますと、総合計画の項目立てで見ますと、産業振興の分野では鳥取型低コストハウスによる施設園芸等推進事業、これに1億円余を計上していますし、倉吉市とっとりウッドチェンジ戦略事業ということで、木材加工流通施設の整備をするため4,000万円余の予算を計上しています。
 それから旧グリーンスコーレせきがね再生の動きと合わせて、関金温泉の観光振興を図ろうということで、倉吉観光MICE協会による関金地区の観光案内等の観光おもてなし体制を整備することとして、関金温泉観光コンシェルジュ推進事業に590万円余を計上しています。

 健康・福祉・人権分野では、男女共同参画の推進ということで、日本女性会議2022in鳥取くらよし実行委員会に対して500万円余の補助金を計上しています。
 それから児童手当等に係る行政手続きのオンライン化ということで、マイナンバーカードを活用して、児童手当や児童扶養手当等に係る申請・届出をオンライン化するためのシステム改修経費として、1,900万円余を計上しています。
 保育所の関係では、保育園のICT化を行う民間の保育所・保育施設の支援ということで、370万円余。それから保育所や認定こども園、放課後児童クラブ等でのコロナウイルス感染症対策の強化を図るための費用として2,500万円余を計上しています。
 それから子宮頸がんの予防接種ということで、国が積極的な勧奨を再開するということになりましたので、現対象者及び積極的勧奨の差控えにより接種機会を逃した対象者に接種を実施するために2,700万円余を計上しています。

 教育・文化分野では、高校生通学費助成事業、これはご承知のとおり、2回の陳情の採択を踏まえて、県内すべての高等学校等に通う生徒を対象に、通学費用の助成をするということで1,000万円余を計上しています。
 体育施設の維持管理ですが、市営陸上競技場の三種認定のためのトラック舗装の改修工事を予定していましたが、7月豪雨影響によって実施できなかったため改めて5,000万円余を計上しています。
 それから、体育センターのアリーナの照明器具をLEDに取り替える経費として920万円余を計上しています。
 大御堂廃寺跡の整備事業でありますが、県立美術館の整備と合わせて新調を図っていこうということで、実施経費として2,400万円余を計上しています。
 博物館の関係でありますが、博物館全体の改修を行うための経費として8,600万円余を計上していますし、博物館と資料館の照明設備のLED化の設計費として270万円余を計上しています。

 生活・環境分野では、動物愛護事業ということで、野良猫の繁殖を抑制するために、避妊・去勢手術を受けさせる費用の支援をする経費として200万円余を計上しています。

 都市基盤整備の分野では、倉吉未来中心周辺環境整備事業ということで、リス舎周辺の整備をするための設計費を740万円余を計上しています。
 打吹公園の管理事業ということで、ウサギの飼育環境を改善するため、改修経費として180万円余を計上しています。
 空き家対策として、空き家の行政代執行、大型の空き家の除却について補助上限を撤廃して支援を継続するための経費として4,700万円余を計上しています。
 それから河川の維持管理ということで、豪雨の場合に使用する排水ポンプ車の購入や、準用河川での樋門の設置・護岸の整備・浚渫等を行うための経費として2億7,000万円余を計上しています。
 公共土木補助災害復旧ということで、昨年は7月号豪雨で被害のあった市道みどり町13号線の法面工事と、富海の高畔川(たかくろがわ)の災害復旧工事として1億8,000万円余を計上しています。

 それから市民と協働したまちづくりの推進では、市税の賦課徴収に係るシステム整備・デジタル化の経費として、全国一斉に導入される軽自動車税関係手続きの電子化や、地方税共通納税システムの対象税目拡大に対応するため、システム改修経費として2,000万円余を計上しています。また、金融機関へ預金調査をデジタル化するためのシステムサービス使用料として100万円余を計上しています。
 協働のまちづくり活動助成事業交付金ということで、市民活動団体の活動を支援するため50万円計上しています。
 また、議会の事務局費ということで、議員活動のICT化ということで、タブレット等の導入をする経費として440万円を計上しています。

 3月補正の前倒しを含めて、3月補正予算に計上したものを申し上げますと、転入・転出手続きをワンストップ化するためのシステム改修経費として1,100万円余。地籍調査の進捗を図るための経費として3,600万円余。民間保育施設の保育士等職員及び放課後児童クラブ職員の給与にかかる処遇改善のための経費4,400万円、林道専用道整備事業費負担金250万円余、成徳小学校・灘手小学校の統合に向けた校舎改修費7,200万円余、博物館の空調改修のための工事費等に5,300万円余を計上しています。
 そのほか、7月豪雨で被災した藤田学院のグラウンド法面の崩壊復旧を支援するための補助金として300万円、それから大雪に伴う園芸施設等の復旧対策事業費補助金として2,700万円余を加え、一般会計で3億5,266万9千円を増額し、補正後の予算総額を333億9,791万6千円とするものです。
 一般案件では、財産の無償貸付けということで、旧山守小学校の施設の一部を民間事業者に無償で貸し付けるというものから、財産取得で、先ほどご説明しました排水ポンプ車を購入するものです。
 私からの説明は以上となります。

(■:日本海新聞)ありがとうございます。それでは各社質問に入ります。会社名、氏名を言ってから質問してください。よろしくお願いします。
(■:NHK)NHKの藤本と申します。三つ質問させてください。まず、骨格予算の中で、防災を初めとして力を入れたところとその特色面を教えてください。
(○:石田市長)はい。骨格予算ですので、できるだけの特色を出さないつもりですが、逆に必要なのものは計上しなければいけないということで、計上させていただきました。
 一つにはコロナ関係です。これについては、予防接種の関係や、経済対策として金融関係の資金、こういったものは当然必要な予算ですので計上させていただきました。それから昨年の豪雨災害等に伴う災害復旧についても、当初から必要ですので計上させていただきました。これらにより、骨格といいながら、少し金額が膨らんでいると思います。
(■:NHK)二つ目の質問ですが、市長としては、最後の予算編成になりますが、それに対して何か思いがありましたらお願いいたします。
(○:石田市長)予算編成そのものは、当然必要な予算を計上していくということでありますが、先ほど申し上げましたように、できるだけ色がつかないようにということではあります。その一方で、第12次総合計画の進捗については、やはりきちっとやっていく必要がありますので、その点については、できるだけ政策的なものを肉付けでご判断いただくと考えつつ、着実に計画の進捗が図れるように、必要な予算を計上させていただいたと思っています。
(■:NHK)最後に、市長としての任期全てを通して、いろんな困難やコロナや災害があったと思いますが、財政の健全化に対してどう取り組んできたか、こんな成果を上げた、或いは、どういう風に頑張ったのかということをお願いいたします。
(○:石田市長)はい。なかなか思うようにはいかないところがあった訳ですが、市長になって一番重要なテーマと言えば、やはり人口減少が一番だったと思っています。これは市長選挙に出たときから申し上げてきたわけですが、そういう意味で少子化対策や企業誘致などの施策を最優先に重点的に取り組んできたつもりです。これについては一定の成果は出たのではないかなと思っていますが、その一方で人口減少は、どこの自治体もそうですが、止めることはできなかった。また、合わせて災害も、大雪、大雨、台風、地震、それにコロナということで、なかなか思うに任せないところもありましたが、それでも行政改革を進めて、一定の基金も確保して、経済収支比率や実質公債費率に一定の数値を出せてきたのかなと思っています。これからも厳しい財政運営は続くと思いますが、ぜひ新市長さんにもその点については、守っていただけるようお願いしたいと思っているところです。
(■:NHK)ありがとうございます。私は以上です。
(■:日本海新聞)日本海新聞池田です。先ほど市長のお言葉の中で、一番のテーマはやはり人口減という言葉で、今回骨格予算として色はなるべくつけないようにしたとおっしゃいましたが、移住定住の支援事業や空き家対策・企業誘致など、これまで一生懸命取り組んでこられたことに対し、予算をちょっと上乗せして作られているとありました。この辺は次に是非とも引き継いで欲しいという思いを込められているのかどうか、そのあたりをお聞かせください。
(○:石田市長)人口減少、地方創生が日本全国のテーマでもあるように、おそらく誰がなっても、テーマとして持たないといけない課題ではないかと思っています。そういう意味で新しい市長さんにも、このことは申し上げていきたいと思います。今までもそうですが、行政だけで課題を解決することはできない時代になってきています。行政もスリム化を求められていますし、予算的な問題もあるわけですので、住民の皆さん自身にも頑張っていただかないといけない時代になってると思います。そういう意味で、公民館をコミュニティセンター化しているわけで、その流れを着実なものにしていくことが必要と思っております。その視点は今回の予算編成にも変えずにきています。これは新市長さんがどういう風にご判断されるかわかりませんが、私の場合はこういう考え方で予算編成をさせていただいたということは申し上げておきます。
(■:日本海新聞)先ほど言葉にありましたように、石田市長というよりは12次総を軸として、しっかりと前に進めていく予算を取ったということでしょうか。そして、次の市長さんにもこの流れは続けて欲しいというような意味合いを込められたということでしょうか。
(○:石田市長)そうですね。12次総は私だけで作ったわけではなく、市としての計画ですので、それを粛々と進めていくということで予算編成をさせていただきました。
(■:日本海新聞)石田市長は財政の健全化にもすごく努めてこられ、今回も会計の中で、財調なんかは本当は20億円確保しておくのが望ましいということで、今回も取り崩さずにそれに近い数字で戻してこられましたが、これは次の市長さんへの配慮があってのこともありますか。
(○:石田市長)本当はもう少し上積みしたかったんですが、貯めると災害が起こるという形で、なかなか残らないのが現実であって、少し残念な思いがあるんですが、一定の規模を残せたかなと思っています。肉付け予算に使っていただけるくらいには残せたかなと思っています。
(■:日本海新聞)石田市政総仕上げ、というような予算と見ても大丈夫でしょうか。
(○:石田市長)そのつもりで編成させていただきました。
(■:日本海新聞)分かりました。ありがとうございます。最後にもう一点、今回予算には、3年後の県立美術館に向けたりや旧グリーンスコーレせきがねの再生計画・再生事業に向けてのものが入っていますが、骨格で作れない部分もあると思いますが、その中で、ここだけは本当はもっとつけたかったというような思いがあれば、教えていただけたらと思います。
(○:石田市長)骨格予算としてはつけ過ぎたかなと思っています。そんなに悔いはありません。
(■:日本海新聞)関金に関して言えば、市長は宿泊施設ということでかなりこだわりを持たれて旧グリーンスコーレの再生に臨まれていましたが、そのあたりの道筋をつけるという形での予算と考えてよいでしょうか。
(○:石田市長)関金については私の責任で、グリーンスコーレをむしろ取り戻したということであります。私の責任である程度の道筋は付けさせていただかないと、次の市長さんに丸投げするわけにはいかないなと。そういう観点で、少し付け過ぎたかなと申し上げたのはそういう意味で、温泉も含めてもう少し踏み込んだ形になりましたが予算を付けさせていただいたわけです。
(■:日本海新聞)はい、わかりました。どうもありがとうございます。それでは会見を終わります。