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更新日:2021年8月16日

はじめに ~田園空間整備事業とは~

 田園空間整備事業は【田園空間博物館】を整備する事業のことで、【夢の里地区】:関金町でのテーマや概要・基本方針の説明。

 

田園空間博物館とは

田園空間博物館は、1960年代にフランスのジョルジュ・アンリ・リヴェール氏の提唱により生まれたエコ・ミュージアムと呼ばれる活動の概念を取り入れたものである。エコ・ミュージアムは、建物の中に展示する従来型の博物館とは異なり、自然景観、水路、建物等のほか、地域の産業や住民の生活そのものまでも含めた有形・無形の地域資源を対象とするもので、内容的には、「地域全体が博物館」という思想に基づいた地域づくり活動です。
                  

田園空間博物館のイメージ

  1. 田園空間博物館の中核(コア)施設(総合案内所)の整備
    • 情報センター、資料保存施設等としての役割
    • 域外の来訪者が、ゆとりをもって散策するための駐車場

  2. 田園空間博物館の各種展示施設等の保全整備地域全域に地域の特徴を活かした施設等を整備

    A地域の伝統農業施設等の復元
    • 田園散策の道(フットパス)、旧街道等
       ⇒田園の散策、各施設の連絡

    • 石積み水路、水車かんがい、古い堰等
       ⇒伝統的農業施設の展示

    • 歴史的な水田形態、棚田等、
       ⇒水田農業の歴史の展示

    B美しい農村景観等の復元 
    • 伝統的な農村風景の修景、段々畑のシバザクラ等
       ⇒美しい景観の復元

    • 伝統的農家、木舎の校舎(廃屋活用)等
       ⇒伝統的建造物の保存

    C地域に残された史跡等の活用
    • 農業に係る石垣、石碑等の復元、整備
       ⇒地域開発の歴史の展示

    D農産物等を活用した伝統食品工芸などの復活等 (他事業で対応)
    • そば打ち、紙すき等の復元、整備
       ⇒伝統農産品の展示

    • 各種交流施設の整備、指導員等への支援

  3. 田園空間博物館の整備についての支援措置
    • 全国レベルでの認定、登録制度
    • 地域住民による修景活動への支援
  
 田園空間博物館整備は、住民が地域に対する誇りを持ちつつ、住民主体の魅力ある田園空間づくりによる都市との共生が図られるよう手助けするものである。そのため、その整備内容については、住民が自ら必要とし、自らの行動により活性化され、誇りを持って都市住民に提供できる内容に充実していくことが必要である。
(住民の主体的参加)
  

夢の里地区田園空間博物館整備のテーマ

 『農業再発見!開拓者の歴史に学ぶ、新しいアグリライフの創出』

農業再発見 ⇒

 住民一人一人が、もう一度自分達の郷土について、また農業について見つめ直し新たな発見をすることで、それを新しい農村文化の創造力に高め、誰にも身近な農業空間を提供する。

開拓者の歴史に学ぶ ⇒

 郷土の農業の歴史に最も関わりのある「天神野台地を中心とした開拓地の歴史」を住民自ら学び、開拓者精神を実感することにより、農業の重要性や今後の農業のあり方への理解を深め、自分たちの町に「誇り」を持てるものとする。

新しいアグリライフの創出 ⇒

 山間・田園部では自然と共存する農業や田舎の原風景を活用した上品で楽しいライフスタイルを提案すると共に、市街地でも「農業・田園空間」と連携して、環境・温泉・医療・福祉・生活面を兼ね備えた農業都市の中心部としての役割を果たすことにより、博物館全体を環境・健康指向型の21世紀をリードする魅力的で新しい農村居住空間に創造する。

 

基本方針

グランドデザイン・マスタープランをもとに、天神野台地の開拓史などの農業歴史資源とともに、農業および農山村生活の新たな可能性を、住民自らが掘り起こし、育み、都市住民に提案する場を田園空間博物館として整備する。
  • 関金町の目指すべき将来計画であるグランドデザイン(マスタープラン)を基に「農」と関連する魅力資源を抽出し、コア施設の設定と展示施設であるサテライトを選定することで「生きた博物館」を創造していく。

  • 天神野台地の開拓史をはじめとする関金の歴史を住民自ら発掘し、学び、育てながら理解を深めて郷土の誇りとし、都市住民や来訪者への展示サービスを行う。

  • 地元住民ともに見て考え、意見・要望を出しながら、住民自身が皆でつくり上げたプランとし、今後の管理運営や住民主体の幅広いまちづくりの起爆剤としていく。

  • 豊かな自然や生態系に解け込み、楽しく力強く暮らせる「アグリライフ」を展示し、体験を通じた交流、啓発する場を創出する。

  • 各展示物はネットワークを重視し、また周辺整備を含めて現況保存、忠実な歴史的復元を図る。

  • 既存の各種施設をコア、サテライト、フットパスとして有効に活用する。

  • コア、サテライト、フットパス等の施設は地域の伝統的景観および自然や周辺景観との調和を重視する。

コア・サブコア施設・サテライト施設・フットパス

グランドデザイン(マスタープラン)で、まちづくりのために必要なコア・サブコア施設、サテライト施設、フットパスを選定してきたが、ここではその中から、夢の里地区田園空間博物館整備において、事業化が可能なコア・サブコア施設、サテライト施設、フットパスを選定してしていく。これらの選定にあたっては、エコミュージアムの概念を基本とし、その定義は以下の通りである。

 

夢の里地区田園空間博物館整備での定義

  • コア・サブコア施設:
    田園空間博物館を代表する屋外展示施設、管理事務所、散策の拠点となる駐車場などの機能を併せ持つ中核施設

  • サテライト施設:
    伝統的農業施設の保存、農村景観の復元など「博物館」の展示施設

  • フットパス:
    来訪者が中核施設や各展示施設等を巡るための散策道

 また選定にあたっては、可能な限り住民の要望に応えるものとする。さらに、関金の地域特性に配慮し、関金ならではの個性を発揮させるため、以下のような選定条件を考慮する。

 

コア・サブコア施設

選定条件
  1. コア施設はできるだけ既存施設を活用し、必要な情報・学習・案内・サービス・展示機能が設置可能な施設
  2. 各ゾーン毎に、サテライト施設をまとめる単位でサブコア施設を配置し、利用しやすい構成とする
  3. 交通の利便性が良く、立ち寄りやすい立地条件に有り、駐車場・サイクルステーションが設置可能な施設
  4. 地域住民が密着できる体制が整っている施設

サテライト施設

選定条件
  1. 幅広く「農」との係りのある“関金ならでは”の現況資源
  2. 歴史・文化性が高く、整備次第によっては「生きた博物館」となる可能性を秘めたもの
  3. 体験・学習・観賞・交流機能を持った既存施設

フットパス

選定条件
  1. コア・サブコア施設とサテライト施設、サテライト施設間を結ぶ散策道、遊歩道が必要となる連結道線
  2. 徒歩・自転車での移動を基本とし、景観、生態への配慮が可能なもの
  3. 必要に応じ、案内板や休憩施設、駐車場(駐輪場)の設置が可能なもの
  4. 現況道路の利活用が可能なもの

 

2016年02月12日