緊急情報

緊急情報・注意喚起

  • ただいま緊急災害情報はありません。

閲覧補助support

自動翻訳

色変更

文字サイズ

 
更新日:2023年5月17日

タバコの効用は間違い

たばこには、200種類以上もの有害物質が含まれます。
そのうちの約40種類は発がん性物質といわれています!

代表的なものには、ニコチン・タール・一酸化炭素・ヒ素などがあります。
こんなにも有害物質が含まれているのに、「頭がすっきりする」「集中力が高まる」という理由で喫煙を続ける人が多いです。
本当にそうでしょうか?

実は、「タバコを吸えば頭が冴える」というのは錯覚です。長時間タバコを吸わないでいると、血液中のニコチンが切れて覚醒状態が下がるのを、タバコを吸って元に戻しているだけです。
実際、知的な作業能力は、タバコを吸うと低下することが実験で明らかになっています。
また、タバコを吸うと「ストレス解消になる」と言われる人も多いですが、実際は、ニコチンが切れたことによるストレスを解消しているだけであり、仕事がうまくいかなくてイライラするといった、それ以外のストレスの解消にはなっていません。
近年、電子たばこも流通しています。まだ調査研究段階ですが電子タバコにも有害物質が含まれていることが明らかになっています。

ニコチン依存と心理的依存

ニコチン依存

タバコを吸うと、なぜこんな錯覚がおこるのでしょうか?
それは、タバコに含まれるニコチンの依存性の強さは「アルコール以上、ヘロイン並み」といわれるほどです。
ニコチンがあなたの脳にとりついて、ニコチンを補給するように命令しているわけです。
これが「ニコチン依存」です。

ニコチン依存度チェック

(質問)

 

(答え)

0点

1点

2点

3点

(1) 朝目が覚めてから何分後ぐらいでタバコを吸いますか?

61分後以降

31~60分

6~30分

5分以内

(2) 喫煙できない場所(例えば図書館、映画館など)で喫煙を我慢するのが難しいと感じていますか?

いいえ

はい

 

 

 

 

(3) 1日のうちどの時間帯のタバコをやめるのに、一番未練を感じますか?

目覚めの1本以外

目覚めの1本

 

 

 

 

(4) 1日、何本のタバコを吸いますか?

10本以下

11~20本

21~30本

31本以上

(5) 目覚めてから2~3時間以内に吸う本数の方が、それ以降に吸う本数よりも多いですか?

いいえ

 

はい

 

 

 

(6) 病気で1日寝ているようなときでもタバコを吸いますか?

いいえ

はい

 

 

 

結果判定

(点数)

 

(ニコチン依存度)

 

(禁煙ワンポイントアドバイス)

 

0~2点

 

低い

(ライトスモーカー)

 

 ニコチンの禁断症状はそれほどひどくはでません。比較的楽に禁煙ができそうです。しかし、心理的な依存が強いかもしれませので、油断は禁物です。

 

3~6点

 

普通

(ミドルスモーカー)

 

 禁煙を始めて1週間くらいは、ニコチンの禁断症状に心身ともに悩まされるかもしれません。ある程度の覚悟が必要です。あなたの「決意と自信」が大切です。禁煙補助剤の利用も考えましょう。

 

7~10点

 

高い
(ヘビースモーカー)

 

 ニコチン依存度が強いため、禁断症状が強めに出ます。しかし、ニコチンが体から抜けさえすれば楽になります。症状の続く期間は1~2週間と考えてください。この辛い時期を乗り切るには禁煙補助剤を上手に利用するといいでしょう。

 

 

心理的依存

タバコには、心理的依存もあります。日々の生活にタバコを吸うことが組み込まれていて、条件反射のように吸ってしまいます。
禁煙したくてもできない場合は、「今吸うとおいしいのにな」といった、心理的依存からぬけだせない場合が多いようです。
禁煙は体と心の2つの依存症を克服するという意識が必要です。

全身に影響するタバコの害

喫煙と肺がんの関係はよく知られています。
喫煙者が肺がんで死亡する危険性は、非喫煙者より2~5倍もあります。
そのほか、口腔・咽頭・食道・胃・膀胱がんや脳血管疾患・心臓病・妊娠の異常との関連も報告されています。
さらに、糖尿病や高血圧といった生活習慣病も、病気をさらに進行させます。

タバコが原因で死亡したとされる人は、なんと年間で約10万人もいます。

タバコを吸っていなければ、これだけの人の死亡を防げるということになります。

受動喫煙

タバコを吸わない人が、自分の意思に関係なく、タバコの煙を吸うことを「受動喫煙」と言います。
タバコが害を及ぼすのは、喫煙者のみではなく、その周囲の非喫煙者の健康にも影響を与えます。

例えば、1日に20本以上喫煙する夫の妻は、夫が非喫煙者の妻に比べて、肺がんの危険性は1.9倍になります。心臓病になる危険性も高くなります。

子どもへの影響としては、肺炎・気管支炎・中耳炎といった病気を起こしたり、悪化させます。また、乳幼児突然死症候群のリスクを高めます。

家庭や公衆での喫煙は、受動喫煙に十分に注意を払いましょう。

2016年02月12日