いよいよ特別展「大江磐代君顕彰展」開幕します!
今年も10月に入りカレンダーも残り少なくなってきました。まぶしい日差しが懐かしく感じる季節となりました。私の周りはすでに先週あたりから長袖着用。なかにはネクタイに上着の人も。今週から私もやっと ノーネクタイの長袖姿に衣替えしました。
さて、館長が担当する大江磐代君顕彰展の開幕がいよいよ間近となりました。 開幕まであと3日。耳のそばでカウントダウンの音が聞こえてきます。
幻聴でしょうか。10月6・7・8日の三連休は、顕彰展で展示する御品の集荷に京都まで行ってきました。
今年になって何回も訪れた寺院に借用のため伺いましたが、三連休とあって これまで訪れたうちで一番の賑わいでした。 ある寺院では、集荷のため梱包作業をしている横を拝観のお客さんが覗き込んで こられます。ご住職が梱包作業がスムーズに進むよう気遣って、拝観者の人たちを集めて解説を始められました。見物人が一箇所に集ってもらったことで上手く作業を終えることができました。
それぞれの寺院に伝わる大切な御品をお預かりしました。いつも思うことですが、資料を借用する際には、借りる側も貸す側も双方じっくりと資料に向き合い、「あ、ここに傷が、ここには少し剥がれが」などと確認しあって借り受けます。私の博物館でも所蔵品を貸し出すことは少なくありませんから、その時、相手から「ここは傷がありますね」などと言われると、確認のためとは言え、 「すみません」と言ってしまいたくなることもあります。
いずれにしても、双方にとって大切な資料ですから入念な資料のコンディション チェックを怠ってはいけません。資料借受に時間が掛かるのは、こうした確認を学芸員が日常業務として行っているからです。資料を大切に後世に伝え引き継ぐ ことも学芸員の大事な仕事です。
顕彰展開幕に向けて始まる展示作業に万全を期し、気を引き締めて進めて行きたい と思います。13日に初日を迎える「大江磐代君顕彰展」、どうぞご期待ください。
午前9時に始まる開会式の終了後には、展示解説も予定しています。もちろん展覧会担当者が解説しますので私が行います。ドキドキして上手く解説できるか不安ですが、どうぞご都合が付けばご来館ください。
また、会期中には、「大江磐代君ゆかりの地を訪ねて」と題して大江神社や生誕地を訪ね歩くツアーも計画しています。こちらも担当である私がご案内します。こちらは参加料無料ですからどうぞお気軽にご参加ください。
※ ゆかりの地を訪ねて
開催日:10月14日(日曜日)、20日(土曜日)、27日(土曜日)、11月3日(土曜日)
- 時間:午前10時から11時30分
- 集合:午前10時までに倉吉博物館玄関前
- 内容:ゆかりの地を訪ねては現地案内のみです。入館される方は入館料が必要です。
※ 特別展記念講演会
- 日時:10月21日(日曜日)13時30分~15時
- 場所:倉吉交流プラザ2階視聴覚ホール(150名収容)
- 講師:東京大学名誉教授 藤田覚先生
- 演題:「光格天皇とその時代」
申し込みは不要ですが満席となった場合は入場をお断りすることがあります。
館長 根鈴輝雄