更新日:2024年1月12日

広田市長200.jpg 元気な倉吉をつくるために

 明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、お元気で新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 就任2年目となった昨年は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、地域経済の回復を見込む中でようやく交流人口、関係人口などを創出し、定住人口の増加に繋げる取り組みに本格的に着手することができました。最重点の若者定住施策については、従来の取り組みに加え、住宅取得支援制度の創設や拡充、さらに、市内事業所への就職を機に本市に転入した若者の奨学金返還を支援する制度も立上げ、県の支援制度と合わせると全額免除も可能となる制度としたところです。これら市内事業者の人材確保にも繋がるIJUターンへの手厚い支援制度の周知などに努め、引き続き若者が住み続けたい、帰って来たいと思うふるさとづくりを推進してまいります。

 昨年は、倉吉市市制施行70周年を迎え、多くの先人に感謝し記念式典を盛大に開催するとともに、62年ぶりとなる「倉吉じんしょ」を復活させての打吹まつりなど多くの記念イベントも開催し、市民の皆さまと本市のさらなる発展と活気のある元気なまちづくりを図る契機とすることができました。また、韓国羅州(ナジュ)市との国際都市間姉妹結縁協定締結30周年を迎え、尹炳泰(ユン ビョンテ)市長、李湘晩(イ サンマン)市議会議長と引き続き交流を深めていく交流宣言を交わしました。10月には米子・ソウル国際定期便も4年ぶりに再開され、台湾、香港などにも周辺4町と連携してプロモーションを行うなど、コロナ後の中部地域におけるインバウンドの増加に取り組んでまいります。

 昨年8月の台風7号は、小田の天神川水位観測所で伊勢湾台風に次ぐ戦後2番目の流量を記録する豪雨で、約2万世帯に避難指示を発出し、上井地区では床上浸水も発生する大きな被害を受けました。令和3年7月の豪雨でも西倉吉地域などで大きな浸水被害が発生し、当地域の大規模な貯水池の設置や雨水幹線の設置にも昨年着手したところであり、国や県とも連携し災害のない安全、安心なまちづくりも計画的に進めてまいります。

 活気あふれる元気な倉吉を目指す上で大きな期待が寄せられている県立美術館は、来年3月30日の開館に向けて最終準備が進められています。県立美術館は、倉吉を大きく発信できる象徴的な施設であり、開館後には県内外から多くの人が訪れ、また、リピーターへと繋げる大きなチャンスです。チャンスを生かすため、来訪者を赤瓦や円形劇場、小川氏庭園など周辺の素晴らしい観光資源へと導き倉吉らしい周遊滞在型観光に繋げる準備も最終段階となります。低速の電動車を活用した新たな移動サービスの導入検討などを引き続き進めるとともに、地域をあげての来訪者へのおもてなしの向上にも努めてまいります。昨年は、『倉吉本』を作成するなど市民自らも倉吉の歴史、文化、食など倉吉の素晴らしさを再確認していただく取り組みを進めましたが、引き続き市民の皆さまにも倉吉の良さをアピールしていただく広告塔としてご協力をお願いします。さらに、ソフト、ハード両面において、官民挙げてのおもてなし体制を整えていこうと思いますので、ぜひご協力よろしくお願いします。

 広田市政も折り返して3年目を迎えますが、市民の皆さんとともに元気な倉吉づくりに引き続きしっかり取り組んでまいりますので、ご支援、ご協力よろしくお願いします。

 最後になりますが、今年1年が災害のない健康で実り多い年になりますことを祈念し、年頭のごあいさつとさせていただきます。

倉吉市長 広田一恭