活動報告
初秋の植物観察会を開催しました。倉吉自然科学研究会の磯江茂秋先生と倉吉博物館の松田が解説しました。26人のご参加がありました。
はじめに宇野海岸の周辺で海岸植物を観察しました。芳香のあるハマゴウ、葉がざらつくことが名前の由来となったネコノシタなど、たくさんの海岸植物が開花していました。植物の香りや感触を楽しみました。
その後は、馬ノ山に移動して植物を観察しました。馬ノ山には、今より海水面が高かった約7000年前の縄文時代に波の浸食によって形成された海食崖とよばれる地形がみられます。「湯梨浜町のトウテイラン群落」として県の天然記念物に指定されているトウテイランをはじめ、アキノノゲシやセンニンソウなどの花々を観察しました。岩場で生育している植物たちから、生命力の強さを感じました。
暑さ続く中ではありましたが、植物の変化から夏から秋の移り変わりを感じるとともに、馬ノ山周辺の希少な植生について理解の深まる観察会となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
センニンソウの花