更新日:2023年8月4日
環境省では、星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染、環境保全の重要性について関心を深めていただくことに加え、良好な大気環境や美しい星空を地域資源(観光や教育)として活用していただくことを目指し、平成30年度から夏と冬の星空観察を推進しています。
今回、冬の観察期間を御案内いたしますので、この機会に、是非、星空の観察に取り組んでみてください。
※ 光害(ひかりがい):照明器具の不適切な使用又はその目的とする照射範囲から外れた光によって美しい星空が見える環境 に悪影響を及ぼすことをいいます。
1.趣旨
環境省では、屋外照明による光害を防止することが重要になってきていること等を踏まえ、平成30年度から星空公団との共同で夏と冬の2回、肉眼による観察とデジタルカメラによる夜空の明るさ調査を呼びかけています。
星空観察は、環境保全の重要性について関心を深めていただく良い機会となるだけでなく、星空を地域資源として観光等に活用するなど、地域づくりへの貢献も期待されています。
2.観察方法
- 肉眼による観察
ア 天の川観察シートによる観察
イ Globe at Nightへの参加によるオリオン座周辺の星の観察
- デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
ア 継続観察登録地点の調査
イ 継続観察登録地点以外の調査
3.観察期間
1.肉眼による観察
(1)天の川観察シートによる観察
令和7年1月20日(月曜日)~令和7年2月2日(日曜日)
(2)Globe at Nightへの参加によるオリオン座周辺の星の観察
令和7年1月21日(火曜日)~令和7年1月30日(木曜日)
2.デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
令和7年1月20日(月曜日)~令和7年2月2日(日曜日)
※データ報告期間は令和7年1月20日(月曜日)~令和7年2月14日(金曜日)
4.観察時間
- 肉眼による観察
日没後1時間半~
- デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
日没後1時間半~3時間半の2時間(例:日没17時の場合/18時30分~20時30分)
5.観察内容
- 肉眼による観察
ア 天の川観察シートによる観察
高度の異なる天の川の3部分(ペルセウス座/ふたご座・ぎょしゃ座/いっかくじゅう座付近)を観察するものです。
-
※添付資料内別添2「肉眼観察シート」の〈天の川観察シート〉を用いて観察してください。
イ GLOBE AT NIGHT への参加によるはくちょう座周辺の星の観察
GLOBE at Night(夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン)とは、アメリカ国立科学財団光・赤外線天文学研究センター(NOIRLab)の主催、ダークスカイ・インターナショナルの協力で 2006 年から実施されている取組です。参加者が、星空の見え方が観察シートにある8つの星図のどれに一番近いかを観察し、観察結果をダークスカイ・ジャパンのウェブサイトに報告することで、世界中にデータが共有され、星座がはっきり見える場所が明らかになります。
今回の冬の観察においては、オリオン座周辺を観察してください。
※参加方法の詳細については、ダークスカイ・ジャパンのウェブサイト
(https://darksky.jp/gan/)を御覧ください。
- デジタルカメラによる夜空の明るさ調査
デジタルカメラを用いて天頂付近の星空を撮影し、星空の見やすさを客観的に評価する調査を行います。評価の対象は、デジタルカメラの撮影データから算出され
る「夜空の明るさ」です。
(1) 継続観察登録地点の調査
撮影データを、(株)アストロアーツが運営しているウェブサイト(以下「報
告サイト」といいます。)を通じて環境省に御提出いただき、夜空の明るさを数値として算出します。解析結果は、後日、観察場所ごとに環境省ホームペー
ジに公表します(個別に結果をお知らせすることはありません)。
継続的なデータの蓄積の観点から、継続観察地点として新規参加者の事前登録を募集しています。継続観察登録地点の新規登録は、現在、登録数が少ない都道府県(山形県、石川県、大阪府、奈良県、徳島県、香川県、佐賀県、長崎県)に限り受け付けています。新規登録を希望する団体・個人の方は、環境省(hikari@env.go.jp)まで事前登録をお願いします。
※ 報告サイト(https://hoshizora-kansatsu.astroarts.co.jp)
※ 新規登録方法の詳細は、添付資料内別添3 「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」
継続参加者事前登録方法を御確認ください。なお、平成 30 年度~令和6年度夏までに御登録いただいた方は、改めて登録する必要はありません。
※ 過去3年間、投稿が確認できなかった場合、継続観察者の登録を外すことがあります。
(2) 継続観察登録地点以外の調査
昨年度までの調査において正しく分析されたカメラ機種に限り、報告サイトに投稿された撮影データを自動解析し、速報値を算出し投稿後に即時表示します。新規に観察される場合であっても(上記(1)で新規登録を募集していない都道府県を含む。)、速報値での算出となりますが撮影データを投稿できますので、
奮って御参加ください。
※上記1・2の環境省「星空観察」への取組詳細について1又は2の星空観察に取り組まれた皆様からの取組報告を募集します。
なお、優れた活動については環境省のホームページにて公表・情報発信させていただくとともに、「星空の街・あおぞらの街」全国協議会とも連携・共有させていただく予定です。是非「星空観察」に取り組んだ皆様の活動を教えてください。 応募方法の詳細は、添付資料内別添4〈環境省「星空観察」への取組報告募集について〉を御確認ください。
※投稿されたデータは、星空公団又は環境省において、個人を特定しない形でウェブ公開するとともに、メディア・学会等で発表する場合がありますので、御了承ください。
添付資料
冬の星空観察について(環境省).pdf