更新日:2021年8月16日
鳥取県の中央に位置する倉吉市は、日本海に注ぐ天神川流域に発達し、古い歴史をもった城下町として栄え、また、自然に囲まれ、農業が盛んな静かな町であり、古くは米の集積地として発展してきました。
昔から水は豊富で、各戸に井戸があったため住民の水への意識は薄かったが、人口の増加、さらには水の衛生管理の普及から、水道施設設備の要望が高まってきました。このような情勢から昭和5年旧倉吉町議会の議決を得て、昭和6年小鴨川右岸の余戸谷町地内に事業を着手、昭和7年完成、余戸谷町水源地(第1水源地)として、給水人口3,900人・年間総配水量230,000m3で給水開始し、倉吉町上水道が誕生しました。
その後も人口の増加・町村合併による給水区域の拡大に伴い、水需要が急激に増加したため、第1次拡張事業(昭和26年~昭和32年)に着手しました。しかし、夏期になると各地で水圧低下・断水などの発生から第2次拡張事業(昭和35年~昭和37年)を実施し、東巌城町水源地(第2水源地)新設、また、倉吉駅(旧上井駅)を中心とする上井地区の人口の増加・高度経済成長により水需要もますます増えたため、第3次・第4次拡張事業を実施しました。
しかしながら、当初の計画をはるかに上回る水需要増加状況のため、引き続き第5次拡張事業に着手しました。円谷町水源地・八屋水源地新設、上井配水池増設・和田配水池・米田町配水池新設、また、上北条・福光簡易水道の統合を行いました。
その後、黒見地区(第6次拡張)、灘手簡易水道(第7次拡張)、大鴨・大宮簡易水道(第8次拡張)を上水道区域に編入し、計画給水人口48,600人、1日最大給水量31,100m3の規模となりました。
平成23年3月31日現在、倉吉市上水道の給水人口41,929人、普及率99.6%で、倉吉市民に日夜、安全でおいしい水を安定供給しています。
区分 |
年月 |
内容 |
創設 |
昭和6年4月
~
昭和7年3月 |
- 余戸谷町水源地(旧第1水源地)新設
- 配水池新設(800m3)
- 昭和7年7月給水開始
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第1次
拡張事業 |
昭和26年6月
~
昭和32年3月 |
- 町村合併による給水区域の拡大
- 余戸谷町配水池(800m3)増設
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第2次
拡張事業 |
昭和35年7月
~
昭和37年11月 |
- 未給水地区への給水及び夏季の安定給水
- 東巌城町水源地(旧第2水源地)新設
- 上井配水池新設(600m3)
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第3次
拡張事業 |
昭和38年7月
~
昭和38年12月 |
旧上井線(倉吉駅)裏土地区画整理事業に伴う配水管整備
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第4次
拡張事業 |
昭和40年4月
~
昭和46年3月 |
- 上井地区の人口増加、社地区、上井地区の出水不良の解消、高度経済成長に伴う水需要の増加
- 不入岡水源地(旧第3水源地)新設
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第5次
拡張事業 |
昭和46年4月
~
昭和54年3月 |
- 人口増加及び生活様式の多様化による水需要の急激な増加
- 上北条簡易水道(昭和50年)
- 福光簡易水道統合(昭和51年)
- 八屋水源地新設
- 大原取水井(No.1、No.2、No.3)新設
- 円谷町水源地新設
- 上井配水池増設(2,000m3)
- 和田配水池新設(1,000m3)
- 米田配水池新設(3,000m3)
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第6次
拡張事業 |
昭和54年4月
~
昭和58年3月 |
- 小鴨川左岸を中心とした地域の出水不良の解消
- 黒見地区を上水道に編入
- 黒見第1水源地新設
- 黒見配水池新設(2,000m3)
- 上余戸配水池新設(200m3)
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第7次
拡張事業 |
昭和59年4月
~
昭和60年3月 |
灘手簡易水道を上水道に統合
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第8次
拡張事業 |
昭和61年7月
~
平成1年3月 |
- 大鴨簡易水道、大宮簡易水道、東鴨地区を上水道に統合
- 福山配水池改良(1,000m3)
- 余戸谷町ポンプ室新築
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上水道施設整備事業 |
昭和63年~
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- 余戸谷町配水池新設(1,600m3)
- 生竹水源地取水井改良
- 生竹配水池新設(1,000m3)
- 東巌城町水源地電気室新築(平成5年)
- 円谷町水源地ポンプ室新築(平成8年)
- 八屋水源地ポンプ室新築(平成13年)
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