更新日:2024年2月16日
倉吉市関金地区では地区内に唯一あった食料品・日用品店がr令和5年に閉店し、また高齢化も進む中で高齢者の買い物支援が喫緊の課題となっています。さらに、地域内を運行する路線バスは利用者数の低迷と行政負担の増加が深刻化しており、住民の利便性を向上させながら、持続可能なサービスの提供が求められています。
こうした地域課題を解決するため、本事業では「 関金地区版シュタットベルケ 」の構築によるエネルギーと公共交通を基軸とした持続可能で暮らしやすい地域を目指し、再生可能エネルギーの売電収益を活用した乗合タクシーの運行や買い物支援の仕組みの実証を行っていきます。
主な事業内容
(1)外出を促進する予約型乗合タクシーの運行
- 既存の路線バスを見直し、予約型の乗合タクシーを運行する(Door to Doorによる運行)
- 運賃は定額制の仕組みとして、外出を促進
- 定額会員に対しては、幹線となる路線バスの割引き料金等を検討
- 乗継拠点では、乗合タクシーの位置情報が確認できる仕組みを構築する
(2)生活・観光拠点と乗合タクシーの連携による新たなサービス等の検討
- 3月末オープンの「関金ストア」も含めて、拠点の利活用について検討
- 関金ストアも含めた地域内施設において乗合タクシー利用者向けのサービスの検討や、コミセンとの連携などを検討
(3)乗合タクシーを活用した高齢者等への買い物支援
- 地域商店では買い物代行サービスを行い、スマホによる受付可能な仕組みを構築する。
- 乗合タクシーの空き時間を活用した宅配を行う
(4)高齢者等へのIT利活用の推進と支援
- 乗合タクシーや買い物代行サービスは、スマホによる受付も可能な仕組みとする
- 上記を支援するため、高齢者等向けのスマホの使い方教室を行いIT利活用を支援する
- 高齢世帯への個別訪問・周知や試乗会の開催など、地域との連携により、乗合タクシー及び買い物支援の利用促進を行う
(5)再生可能エネルギーを活用した持続可能な仕組みの検討
- 再生可能エネルギーを活用した仕組みの運用に向けて、地域住民の機運を高める
- 地域内に水力発電や太陽光パネルを設置し、売電収益を乗合タクシーの運行に充てる仕組みを試行
- 将来的には、売電収益をもとに電力会社から交通事業者等に運行を委託する仕組みを検討し、関金版シュタットベルケを目指す
事業スケジュール(予定)
検討体制
関金地区の抱える課題を「共創」により解決するため、交通事業者や電力事業者など、多様な事業者と連携する「関金地区版シュタットベルケ共創プラットフォーム」を立ち上げました。
会議の様子は こちら
共創モデル実証プロジェクト
本事業は交通を地域のくらしと一体として捉え、地域の多様な関係者の「共創」(連携・協働)によりその維持・活性化に取り組む先進モデルとして国土交通省「 共創モデル実証プロジェクト 」の採択を受けて実施しています。
採択事業一覧