更新日:2024年2月19日
「シュタットベルケ」は、自治体の出資する事業体が収益性の高い事業により一定の収益を確保し、その収益を活用して地域の抱える課題の解決に貢献するドイツ発祥の仕組みです。
日本のエネルギー資源の多くは海外からの輸入に頼っており、私たちが支払う電気代のほとんどが地域の外へ出てしまっています。一方、太陽光発電、水力発電などの再生可能エネルギーは、地球温暖化の原因と言われるCO2排出量を減らすために、その利活用が求められています。そして、こうした再生可能エネルギーは私たちの身近な環境でまかなえるエネルギーです。身近にある資源を活用した再生可能エネルギーを地域の中で活用・販売することは、地域内での経済循環を生みます。さらにその売電収益を、地域交通や防災などの地域課題の解決に充てることで、地球温暖化の防止と地域課題の解決を同時に実現できるのです。
※「鳥取みらい電力」は脱炭素社会の推進と再生可能エネルギーによる地域内経済循環の活性化を目的に、倉吉市・北栄町・琴浦町等の協力のもと2022年2月に設立されました
なぜ関金地区でシュタットベルケの構築を目指すのか
関金地区では地区内に唯一あった食料品・日用品店が閉店し、高齢の方等の買い物支援が喫緊の課題となっています。
さらに関金地区を運行する路線バス「関金(明高)線」と「関金山口線」は、利用者数の低迷と行政負担の増加が深刻化しており、維持が難しくなるなど、多くの課題を抱えています。
しかしながら、東大山山系の豊かな自然を活かし、地域内でエネルギーを生み出すことができれば、その課題解決に向けた資金を得ることができます。倉吉市では、関金地区を持続可能でより暮らしやすい地域となるよう取り組みを進めていきます。
関金地区の皆様にお願いしたいこと
発電設備の整備などには大きな資金が必要となります。その資金獲得のために倉吉市では環境省「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金」等の国の事業の採択に向けて取組んでいます。
この事業の採択に向けては地域にお住いの皆様のご理解・ご協力が必要となります。