更新日:2025年8月12日
 国内での重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の報告数は、平成25年に報告されて以降増加し、近年では年間100例を超えている状況です。
 今般、北海道で初めてSFTSの症例が確認されたことから、他の地域で報告される可能性があることを踏まえ、厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部感染症対策課より注意喚起の事務連絡が発出されました。
 県内においても、令和2年に初めてSFTS患者が確認されて以降毎年発生しており、また、その他のダニ媒介感染症(日本紅斑熱、つつがむし病)についても患者が確認されています。
 ついては、ダニに咬まれないための予防対策をお願いします。
 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。
  • 春から秋にかけてはマダニの活動が活発になるため、注意が必要です。
  • 症状は、発熱と消化器症状(嘔気、嘔吐、下痢など)が中心で、血液検査所見として血小板減少や白血球減少などがみられます。
  • 潜伏期間は、6日~2週間程度です。
  • 致命率(特定の疾病に罹患し、その感染が死因となって死亡する割合)は10~30パーセント程度です。

予防

現在のところ、有効な薬やワクチンはありません
野山や田畑でマダニに咬まれないことが重要です。
特にマダニの活動が活発な4月~12月は要注意です。

  • 長袖、長ズボン、手袋などで肌の露出は避けましょう。
  • 虫よけスプレーを利用しましょう。
  • 地面には直接寝転んだり、座ったりせず、敷物を敷きましょう。
  • 野山に行った後や畑作業をした後は、すぐに体を洗い、着替えましょう。
  • ペットをつれて野山に行った後は、ペットにダニが付着していないかを確認しましょう(ペットには、専用のダニ予防薬があります)。

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