病名 |
特徴 |
予防のポイント |
個別事項 |
共通事項 |
新型コロナウイルス感染症 |
- 発熱、咳、全身倦怠感等の感冒様症状を主症状とする新型コロナウイルスの感染によって起こる感染症です。
- 頭痛、下痢、結膜炎、嗅覚障害、味覚障害等を呈する場合もあります。
- 高齢の方、基礎疾患を持つ方は重症化するリスクがあります。
- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患後、一部の方で長引く症状(罹患後症状、いわゆる後遺症)があることがわかっています。
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- 手指消毒、換気の徹底、場面に応じたマスク着用などに心がけ、特に高齢者と接する場合などは、体調を整えるようにしましょう。
- 重症化リスクの高い方は、近接した会話や混雑した場所を避けることが有効です。
- 感染の不安があり受診される場合は、医療機関へ事前に電話連絡の上、指示に従って受診しましょう。
- 罹患後症状(いわゆる後遺症)がある場合は、かかりつけ医等や地域の医療機関に相談しましょう。
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- 特に流行時には、手洗いをしっかりしましょう。
- 症状があった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 参考:厚生労働省ホームページ「感染症情報」
- 参考:厚生労働省ホームページ「咳エチケット」
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季節性インフルエンザウイルス感染症 |
- インフルエンザウイルスに感染することによって起こる感染症です。
- 38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。
- 併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
- お子様ではまれに急性脳症を、高齢の方や免疫力の低下している方では二次性の肺炎を伴う等、重症になることがあります。
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- 手指消毒、こまめな換気、場面に応じたマスク着用などに心がけましょう。
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手足口病 |
- 口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性のウイルス感染症です。
- 幼児を中心に夏季に流行が見られます。
- まれに重篤な合併症を伴うことがあります。
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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 |
- 発熱と咽頭痛、発疹等の症状がみられる細菌による感染症です(乳幼児では咽頭炎、年長児や成人では扁桃炎が現れやすい)。
- まれに重症化することもあり、小児だけでなく成人でも発症します。
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RSウイルス感染症 |
- RSウイルスの感染による呼吸器の感染症で、年齢を問わず感染する可能性があります。
- 症状としては、発熱、鼻汁などの軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。
- 特に乳幼児期において重症な症状を引き起こします。
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- 日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒しましょう。
- 咳エチケットを心がけましょう。
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ヘルパンギーナ |
- 発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。
- 突然、38~40℃の発熱が数日間続き、全身倦怠感などが出る場合もあります。
- 乳幼児を中心に夏季に流行する夏かぜの代表的疾患です。
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咽頭結膜熱 |
- アデノウイルスの感染により、発熱、のどの痛み、結膜炎といった症状の感染症です。
- 小児に多い感染症です。
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- 流行時には、流水とせっけんによる手洗い、うがいをしましょう。
- 感染者との密接な接触は避けましょう。
- タオルなどは個人用にしましょう。
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水痘 |
- 水痘帯状疱疹ウイルスの感染により、水疱(水ぶくれ)、発熱といった症状の感染症です。
- 発疹が出る前から発熱することがあります。
- 小児に多い感染症です。
- 成人に水痘が発症した場合、水痘そのものが重症化するリスクが高いと言われています。
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- 参考:厚生労働省ホームページ「水痘」
- 参考:鳥取県ホームページ「水痘」
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ノロウイルスによる胃腸炎 |
- ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
- ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。
- 現在、抗ウイルス剤はありません(通常、対症療法が行われます)。
- 健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
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- 食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を防止すること、特に子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱することが重要です。
- 特にノロウイルスに感染した人のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるため、大量調理施設の食品取扱者がノロウイルスに感染していると、大規模な食中毒となる可能性があります。
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百日咳 |
- 百日咳菌によって発生します。
- 名前のとおり激しい咳をともなう病気で、咳のために乳幼児では呼吸ができなくなるために全身が青紫色になってしまうこと(チアノーゼ)やけいれんを起こすことがあります。
- 1歳以下の乳児、特に生後6ヵ月以下の子どもでは重症化することもあります(亡くなってしまうこともあります)。
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- ワクチン接種により、百日せきの罹患リスクを80~85%程度減らすことが出来ると報告されています。
- 感染経路は飛沫・接触感染ですので、マスクの着用や手指の消毒を励行しましょう。
- 参考:厚生労働省ホームページ「百日咳」
- 参考:鳥取県ホームページ「百日咳」
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