更新日:2025年9月24日
 鳥取県から令和7年5月13日付で、百日咳に関する注意喚起等についての依頼がありました。
 
 令和6年6月下旬以降、鳥取県東部圏域において、小学生から高校生を中心に百日咳の患者報告が増加傾向となり、令和6年11月6日付で鳥取県から注意喚起の発出されました。
 その後、収束傾向が見られたものの、本年に入ってから全国で流行が拡大しており、本県では昨年から先行して流行していた県東部地区に加え、県西部地区においても、主に小学生から中校生の患者報告が増加している状況です。
 こうした県内における感染動向を踏まえ、学校や家庭、地域における感染拡大防止に一層のご協力をお願いします。

鳥取県内の状況等

 2025年9月24日現在、鳥取県内では10歳前後を中心に百日咳患者が増加しています。
 2025年1月以降も患者報告数は増加傾向にあり、すでに昨年の患者報告数を超えています。
 全国的にも患者報告数は増加しており、マクロライド系抗菌薬に対する耐性株も確認されているため注意が必要です。

 

 予防にはワクチン、手洗い、マスク着用等が有効です。咳が長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 
 ワクチン未接種の新生児や早期乳児が感染すると重症化しやすいため、赤ちゃんや妊産婦のおられるご家庭では、周囲の家族などが感染源とならないよう特に注意してください。

鳥取県の百日咳の流行状況

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(年別患者数)

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(月別患者数)

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(地区別患者数)

 

鳥取県ホームページ「鳥取県の百日咳の流行状況について」より

百日咳について

  • 百日咳は、百日咳菌による感染症です。
  • 感染経路は飛沫・接触感染です。
  • 名前のとおり激しい咳をともなう病気で、一歳以下の乳児、特にに生後6ヵ月以下の子どもでは重症化することがあります(亡くなってしまうこともあります)。

症状

  • 普通のかぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
  • 特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。また、嘔吐を伴うこともあります。
  • その後、2~3週間で激しい発作は次第に治まりますが、時折忘れた頃に発作性の咳が出ます。

予防

  • ワクチン、手洗い、マスク着用等が有効です。

咳などの症状がある方は早めに受診されるとともに、マスクをつけ、咳エチケットを守りましょう。

手洗いやうがいをしっかり行いましょう。

くらすけくん(おじぎ)
  • 乳児が百日咳に罹ると重症化するおそれがあるため、咳等の症状のある方は近づかないようにしましょう。
  • 予防接種の対象月齢になったら、できるだけ早く予防接種を受けましょう(ワクチン接種により、百日せきの罹患リスクを80~85%程度減らすことが出来ると報告されています)。

学校保健安全法に基づく出席停止について

  • 百日咳は、学校保健安全法に基づき、「特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで」出席停止とすることとされています。
  • 主治医の指導に従い、適切に治療、療養していただきますようお願いします。

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