更新日:2023年6月15日

令和4年6月第5回市議会定例会前の記者会見を開催しましたので、会見の詳しい内容を次のとおりお知らせします。

とき

令和4年6月7日(火曜日)11時~

ところ

倉吉市役所 議会会議室

会見の内容

1.市長コメント

 令和4年6月第5回倉吉市議会定例会 提出議案について

2.その他

 なし

内容

提出議案について

(○:舩木企画課長)それでは6月議会前の記者会見を始めます。幹事さん、進行の方よろしくお願いします。
(■:朝日新聞)幹事の朝日新聞の大久保です。今日はよろしくお願いします。
(○:広田市長)それでは6月議会前の記者会見に入らせていただきます。来週13日からの定例会ということで、私にとって初めての市議さんとの質問戦ということで、皆さんからいただいた意見や提案をしっかり受けとめさせていただいて、私が市長になる時に訴えさせていただいた「活気のある元気なまちづくり」に向けて、議員の皆さんと一緒になって取り組めるような対応をとっていけたらと思っております。
皆さんもよくご存知のとおり、4月、5月と臨時会の中で、肉付け的にもスピード感を持って追加の事業などを提案させていただいたところでございますので、本6月定例会でもって、一応肉付け・追加の関係を区切りとして、これからしっかり「活気のある元気なまちづくり」に努めていけたらと思っているところでございます。
そういったつもりでこの度の第5回6月定例会につきましては、報告案件は2件、予算案件1件、一般案件の合計4件を提案させていただこうと思っているところでございます。予算案件につきましては、令和4年度の一般会計補正予算第3号ということで、新型コロナウイルス感染症対応、地方創生臨時交付金事業によるもの、さらには今申し上げましたように、最終的な肉付け予算として、新市長による政策展開に必要な経費について補正を行うもので、総額5億2,500万円を増加として、補正後の歳入歳出予算額としましては305億5,400万円余ということになるものでございます。
補正の主な内容について、新型コロナウイルス感染対応地方創生臨時交付金関係の事業としましては、飲食・宿泊業などを中心とした観光関連事業者を支援するため観光応援クーポンを発行するための経費6,300万円余。また転入・転出等の手続における窓口の非接触化・簡素化を図るため、スマートフォン等で事前申請を行うシステムの導入経費600万円余。スポーツセンターなど体育施設等のトイレの洋式化・抗菌化及び非接触化の経費3,900万円余。それから令和5年の成人式に出席予定のワクチン未接種の方のためのPCR検査費用100万円余。さらには本庁舎西玄関の風除室設置及び議場座席の抗菌化等の経費500万円余ですね。これら以外の事業も含めて臨時交付金を活用した事業としましては、合計1億2,000万円余を計上するものでございます。
また、健康づくりの推進としまして新型コロナウイルスの予防接種関係でございますが、ワクチンの4回目接種にかかる経費 7,000万円余を計上し、さらには地域資源を生かした観光の振興、地域資源観光活用推進事業、また周遊滞在型観光地創造事業ということで、旧国鉄倉吉線廃線跡を訪れる観光客の受入環境の整備や周遊滞在の促進に向けて、観光客の皆さんの動態把握を行うための経費200万円余を計上するものです。
また、民間事業者と連携して実施をいたします観光列車「あめつち」を活用した着地型の観光ツアーを造成する負担金として100万円余を計上するものでございます。
それから、企業が持ちます特性・特徴を生かした商工業の振興として、中心市街地活性化推進事業であります。民間事業者が実施をいたします地域課題解決型の人材育成研修を支援するために、企業版ふるさと納税等を活用いたしまして、1,200万円の補助をすることとしております。
また、安全で快適に移動できる道路ネットワークの構築として、降雪時の市道交通を確保するため新たにホイールローダー2台を配置したり、地区コミュニティセンター等の小型除雪機の購入を支援するため1,200万円余を計上するものでございます。それと、これまでの防犯街灯のLED化に係る補助に加えて、老朽化したLEDの防犯街灯の更新を補助するため100万円余を計上するものでございます。
また、小学校の運営・中学校の運営等にかかる学校教育の充実ということで、雨天時の小中学校グラウンドの排水改善対策ですとか、校舎等の老朽化対策など教育環境の改善を行うものに1,300万円余を計上するものでございます。
また、一般案件については、倉吉市過疎地域持続的発展計画の変更ということで、市の過疎地域持続発展計画の一部に、道の駅犬挟等の長寿命化の内容を加えて一部変更しようというものでございます。
以上この6月議会に提案する予算案件を中心にご説明申し上げたところです。こういった肉付け予算によって、私の目指す「活気のある元気なまちづくり」に、改めてしっかりと取り組んでいきたいと思っております。以上です。
(■:朝日新聞)幹事社から1問。改めて肉付け的なところは4月、5月からこれで一区切りということなんですが、市長が込められた思い・狙いみたいなところを紹介していただけますか。
(○:広田市長)前段でも少し説明もさせていただきましたが、もともと産業振興のまちづくりと長引くコロナ禍で疲弊した地域経済の回復再生等に取り組み、その一環として観光振興等をぐっと進めて、地域を元気にしていこうと思っていたところでございます。そういった面では、4月から新型コロナの影響を受けておられる事業者さんへの支援を立ち上げ、また5月には将来に向けての情報通信網の整備等を含めて、今後将来に向けた取り組み等を4月5月で図ってきたところでございます。また、この度の6月では予算関係で先ほど言いましたクーポン等の追加の支援を継続して、早期のコロナ禍からの再生・復活等に向けた取り組み等を進めていけたらと思っているところでございます。
(■:朝日新聞)ありがとうございます。それは各社さん、社名とお名前を名乗っていただいて、ご質問ありましたらよろしくお願いします。
(■:日本海新聞)日本海新聞です。就任されて2ヶ月、市長になられた目線で、まだまだ足りないところ、これからどんどんこの予算を付けていかなければというようなところが見えましたでしょうか。
(○:広田市長)そうですね。本来私が持っていたイメージとして、財政事情がもう少し厳しいかなと思っておりましたが、前石田市長から新しい市長でやりたいことができるようにと予算も少し確保していただいたり、職員の皆さんにきちんと財源確保策や工夫をするようにと言っていただいていたようで、私が当初申し上げた、コロナで疲弊した事業者さんへの支援や観光の振興など、ある程度取り組めるなという自信を持ったところでございます。まずは取り組みながら、「ここがまだ不足するな」とか、地域の方々からいろんなご意見もいただきながら、追加で支援策なり、新たな施策を展開できたらなと思います。
(■:日本海新聞)就任後2回補正可決されまして、今回、合わせて約18億円程度ですかね。これは一応納得はされてるような感じですよね。
(○:広田市長)そうですね。300億円という金額について、財政担当から聞きますと当初予算とすれば合併後最大だと聞きましたので、今持てる財政力でいけば、しっかり事業が組めたかなという具合に思っております。
(■:朝日新聞)朝日新聞の大久保です。クーポンとか、コロナ禍で疲弊した事業者の支援というところで、その前提となる現況の認識というのは、今どのように感じていますか。市長選挙の時も「夜歩いたら人が全然歩いていない」とか「飲食店さんが店を閉めている」とかおっしゃっていましたが、改めて、今その疲弊具合というのは現況をどのように認識してらっしゃいますでしょうか。
(○:広田市長)はい。5月の連休ぐらいの時は一時回復をしたかなという感じが見えました。観光客の方も、結構たくさん赤瓦の周辺などにいらっしゃいましたので、ちょっと回復したかなと思いましたが、やはりその時期を逸してしまうと、まだまだ繁華街については、人が出ていないなという感じはしております。4月には市役所の職員にも「地域に出て懇親会の場とかも持つように」と伝え推奨はしているわけですが、やはりこの2,3年近く自粛など外にあまり出ないということに慣れてしまったような感じで、以前のように何か区切りがあれば懇親会を開いたりするような動きが、まだまだ不足してるかなと思っているところです。
また、4月に立ち上げた事業者支援の中でも、売り上げの30%以上影響を受けた方々からの申請が今までにないスピードで一気に出てきたというようなことを担当課からも聞いておりますので、やはり事業者の皆さんはまだまだ回復に向けて耐えて頑張っておられる状況があるんじゃないかなと思っているところです。
(■:朝日新聞)ありがとうございます。
(■:NHK)NHKの柴田です。クーポンですけど、これは前にもやったことがあるんでしょうか。
(○:広田市長)前にもやっております。この度、市内で事業者さんの組合とかでもやられますし、県の方でも今やっておられます。今後そういった取り組みが少し終わって、次の段階で継続的・連続的に支援ができるようなタイムスケジュールで、この度のクーポンを出すようにしたところでございます。
(■:NHK)前回はちなみにいつで、同じタイミングなんでしょうか。違いは。
(○:美舩総務部長)これまでのクーポンはプレミアム率を25%にしておりますけども、今回は40%っていうことで、プレミアム率を上げるような内容で計画をしております。そこが大きな違いでございます。
(■:NHK)いつごろから発行されることになりますか。
(○:谷田生活産業部長)今の予定としては、お盆の時期に間に合うように、8月の中旬を目指して準備を進めていきたいと思います。
(■:朝日新聞)ちなみに市外の方でも買えるんでしょうか。観光客ですとか。
(○:谷田生活産業部長)はい。買っていただくことが可能です。
(■:日本海新聞)これは第3弾になるんですか。
(○:谷田生活産業部長)今は第4弾が終わったいうことになりますので、第5弾だという形になります。
(■:日本海新聞)1、2と3、4はまたちょっと形が違って、どっちに近い感じですか。
(○:谷田生活産業部長)イメージは第3弾、4弾のイメージの方を考えております。市内の何ヶ所かで販売ができるような形。そこで買っていただける方に買っていただくという形です。
(■:山陰中央新報)山陰中央新報です。肉付け予算ということで、市長の思い入れのある事業は、2、3取り上げるとしたらどういった事業でしょうか。
(○:広田市長)まず一つはコロナからの回復が一番かなと思います。コロナで影響を受けられた事業者さんの繋ぎといいますか、そこへの支援っていうのが一番ですかね。耐えていただき、今度クーポンや各種支援策を活用できるように、事業継続をしていただくというのは大前提だと思ってますので、先ほど質問のあったクーポンや、今度事業をまわしていく中で、復活に向けた取り組みに支援させていただきたいと思っています。
(■:山陰中央新報)ありがとうございます。
(■:日本海新聞)個別案件いいですか。先ほど市長の説明にもありましたが、人材育成、町中の地域活性化について、これは具体的にどういうことになるのか教えていただいてもいいですか。企業版ふるさと納税の分ですか。資料の説明には小田急電鉄というような答えが書いてあるんですけども。
(○:谷田生活産業部長)生活産業部の方からご説明いたします。こちらの方については主に小田急電鉄さんや都市部企業数社、そして地元市内の企業、また県内企業というような形で、都市部から約10名、そして県内、市内を含めた方で10名、全体で約20人程度が集まってくるというような形を考えました。
(■:日本海新聞)集まるというのはどういうことですか。何ヶ月かこっちに住み込んで、町の魅力を発見するみたいな取り組みということでしょうか。
(○:谷田生活産業部長)例えば2泊3日、もしくは3泊4日というような形の中で、3回程度倉吉の地に都市部からお越しになっていただく。そして、地元の企業者の方と、都市部の企業者の方と一緒になって、人材育成プログラムを受けながら行う。その展開の中では、この地域の社会課題と解決に資するようなものを具体的テーマとして取り上げて、それぞれの企業の目線の中で、解決に向けたいろんな提案を作っていく。そのようなイメージで進めていきたいと思っています。
(■:日本海新聞)育成するのは、倉吉市の方を育成するのか、それとも来られた方に倉吉の魅力を知ってもらうような育成をするのか、どっちかの意味合いなんでしょうか。
(○:谷田生活産業部長)両方の意味合いがあります。都市部の方からすると、ただ単に企業としての利潤だけではなくて、会社の中での健康や存在意義、やりがいを感じていくようなことを都市部の企業が求めるということ。そして、地元の方とすれば、都市部企業の専門的な知識を持った方との交流によって生まれるメリットということがでてきます。その両方の意味合いを含め、一緒になることによっての研究・研修・メリットというものを期待しながら進めていくイメージです。
(■:日本海新聞)はい、わかりました。あと周遊型観光地創造事業ですけど、これは観光マイス協会とJR西日本と連携して観光列車「あめつち」を活用した着地型観光ツアーを増設するものということですけど、具体的にもうプランができているんでしょうか。
(○:谷田生活産業部長)はい。こちらの方につきましては、プランについてはこれからの造成となります。ただ一つのテーマとしまして、10月15日に鳥取市で万葉大茶会があり、その次の日を1回目はモニターツアーというようなことを考えています。このタイミングに合わせて憶良ゆかりの地倉吉をめぐっていただくようなツアーや、白壁土蔵群周辺を散策していただくようなメニュー、さらには関金の方で養殖しておりますクラウンサーモンを地元で食べていただく、または提供できるというようなことも含めて観光商品として作っていくことを考えています。とりあえずの目処としては10月16日を一つ考えていますが、それ以降、年内かけてそういった商品をプレ販売していくという考えでJR西日本さんと一緒になって取り組んでいきたいと思います。
(■:日本海新聞)はい、わかりました。ありがとうございました。最後にもう1問。企業誘致160万円付けてありますけど、これはどこに対してになりますか。
(○:谷田生活産業部長)はい。こちらの方については、大原の方にあります歯科技工所の増築によるものでございます。当初の段階で計画していたものよりも規模を拡大されるということですので、それに伴っての増額ということで、今回補正をお願いさせていただいたものでございます。
(■:読売新聞)読売新聞、夏目です。関金の地域資源観光活用事業なんですけども、倉吉線廃線跡の動態調査というのは、なぜこのタイミングでやられるのかということと、これまで気づかなかったということについてお伺いしたいと思います。
(○:谷田生活産業部長)はい、私の方から。この倉吉線廃線跡の事業につきましては、10年以上前から非常に人気がありまして、全国からたくさんの方に来ていただいております。最近でも六角精児さんや、SNSを得意とされる方等、たくさんの方がやってきているということがありますが、近年、その周辺の受入環境等が十分にできてないところがあります。去年・一昨年ぐらいから、社会実験的な中で、地元の方と共同して臨時的に駐車場を作り、環境の充実に向けて整備を続けてお迎えをしてきましたが、思いのほかたくさんの方が来ていただいたことがありました。その中で今回も空き地、その沿線の空き地があり、そこがまだ不十分だということですので、駐車場の方を拡張・整備するということ。それと合わせて、その近くに旧関金ハムという建物があり、ちょっと離れるが、ここを一時的に駐車場としていく。そこで、来られた方々がどういう対応されるのか、また地元住民がどう考えるかというのを、実験的に見ていきたいということを考えてます。
また、今たくさんの方が来られていますが、どこから来られて、またこれからどこに行かれるのか、把握ができてないということがありますので、GPS機能を活用して動向を確認するということを、今後の観光施策の方に生かしていきたいと考えて、検討させていただいたものでございます。
(■:毎日新聞)毎日新聞です。どれぐらい潜在的に倉吉線の方に来られているといったらいいですか。それを今回対象になるのは何人くらいで、時期的にはいつごろでしょうか。
(○:谷田生活産業部長)はい。数については十分な把握ができてないというところでございます。これまではそういった受け入れする場所に人がいるわけではなく、施設があるわけではなく、車を自由に空き地、また直前のホームの空き地の方に置いていただいていたことが、ここ2、3年前の状況でございました。
ただ、観光マイス協会の方で2ヶ月に1回程度このようなツアーをして募集していますが、定員40名がすぐにいっぱいなってしまうというような状況であることや、土日においては、直前のホームの空き地やその周辺の広々としたところはすぐいっぱいになってしまってるという状況が続いてるというようなことがあり、今回改めて受入の方を整理していきたいというものでございます。
(■:朝日新聞)各社さんよろしいでしょうか。終了させていただきます。ありがとうございました。