更新日:2022年9月21日

令和4年9月第6回市議会定例会前の記者会見を開催しましたので、会見の詳しい内容を次のとおりお知らせします。

とき

令和4年8月31日(火曜日)11時~

ところ

倉吉市役所 議会会議室

会見の内容

1.市長コメント

 令和4年9月第6回倉吉市議会定例会 提出議案について

2.その他

 なし

内容

提出議案について

(○:舩木企画課長)それでは9月議会前の記者会見を始めます。幹事さん、進行の方よろしくお願いします。
(■:読売新聞)幹事の読売新聞です。今日はよろしくお願いします。
(○:広田市長)改めましておはようございます。この第6回倉吉市議会定例会に向けての提案をさせていただきますので、概要等を説明させていただきます。
 まず、最初に1ヶ月以上前になりますが、先月、7月18日から10日間、新型コロナに感染し、10日間自宅療養をいたしました。10日間にもいろいろ日程も組まれていましたので、市民の皆さんにも非常にご迷惑をおかけしたと思っております。業務の方はご存じのとおり、リモートワークと電話等で基本的には特に支障を来すようなことはなかったと思いますが、いろんなイベント的な内容等については、市民の皆さんにご迷惑をおかけしたと思っているところでございます。復帰し、しっかり仕事をしていきたいなと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
なかなか新型コロナの感染も収まらないところですが、ここ2、3日少し収まった感じもあります。今日も人数がまだ把握できていませんが、このような格好で収まってくれれば、秋にいろいろまたイベントが計画されているところですので、そのあたりもしっかりできたらと思いますし、市としても応援していきたいと思っているところですのでよろしくお願いします。
さて、第6回倉吉市議会定例会に提案いたします議案としましては、報告案件が1件、決算案件が13件、予算案件が1件、条例案件が4件、一般案件が2件の合計21件となっております。
報告案件としましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定に基づいて、令和3年度決算における健全化判断比率及び資金不足比率を報告するものです。
令和3年度決算における実質赤字比率及び連結実質赤字比率は、その基礎になる値がともに黒字のため、いずれも値なしとなりました。
令和3年度決算における実質公債費比率は10.0%となり、前年度決算値11.6%から1.6ポイント減、将来負担比率は66.4%となり前年度決算値89.2%から22.8ポイント減となりました。
資金不足比率は、水道事業など対象となる特別会計のいずれでも資金不足を生じていないため、すべて値なしとなりました。
このように、健全化判断比率及び資金不足比率は、すべて早期健全化基準等の基準値を下回っております。
決算案件は、令和3年度の一般会計、10の特別会計及び2の企業会計の決算の認定を受けようとするものです。
このうち令和3年度一般会計決算では、歳入決算額が324億7,700万円余、歳出決算額が310億8,900万円余、歳入歳出差引きが13億8,800万円余で、このものから翌年度へ繰り越すべき財源4億2,800万円余を差し引いた実質収支は、9億6,000万円余となりました。財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、86.4%となり前年度決算値90.6%から4.2ポイントの減ということで、一般的に70~80%が理想と言われているところにより近づいた決算になりました。
令和3年度末における財政調整基金残高は18億8,400万円余(前年度末残高から3億4,900万円余増)に、減債基金残高は13億8,000万円余(前年度末残高から1億9,600万円余増)になりました。
予算案件は一般会計の補正で、普通交付税及び前年度繰越金の額が確定し、また、当初予算編成時から半年を経過し、その間の情勢の変化などに対応するため必要な経費について補正を行うもので、一般会計において5億6,100万円余を増額し、補正後の歳入歳出予算額を313億1,800万円余とするものです。
その主な内容としましては、まず、議場のバリアフリー化などについて、議場の床面の段差解消、手すりの設置などのバリアフリー化と天井照明のLED化などの今の時代に合った脱炭素化を行うもので、1,300万円余を計上するものです。
それからデジタルトランスフォーメーション(以下、「DX」という。)の推進について、市役所のDXを推進するため、専門人材による現状分析と推進計画の策定のための経費として200万円、地域DXを進めるための調査委託料として400万円余をそれぞれ計上するものです。
続きまして、防災行政無線の更新について、現在運用している防災行政無線の機器の保守期限が令和6年度末になっていることから、デジタル化などの機能強化を伴う機器の更新を行うための設計業務委託料として800万円余を計上しております。
それから企業誘致について、市内企業の事業拡大を支援するため、西倉吉工業団地の拡張を図るよう、そのための測量設計費などとして4,200万円余、灘手工業団地での落石対策工事費として6,700万円余、当初予算以降に交付要件の整った事業者への企業立地促進補助金として1,200万円余を計上するものです。
それから観光施設維持管理事業(関金地区)について、コロナ禍における厳しい経営環境の下、せきがね湯命館の運営維持を図るため、臨時の指定管理料として800万円を計上するものです。
それから観光関連団体助成事業について、鳥取県が行うポストコロナを見据えたインバウンド誘致の取組に呼応して県中部圏域への誘客を図るため、県中部の1市4町と鳥取中部観光推進機構が連携して創設する支援制度の負担金として200万円余を計上するものです。
続きまして小学校運営につきまして、令和5年4月に開校する予定の成徳・灘手統合小学校の校歌などの制作に必要な経費として300万円余、上北条小学校で児童の安全かつ円滑な移動を支援するために新設するエレベータの設計費として400万円余をそれぞれ計上するものです。 
以上が主な予算関係の内容となります。
それから条例案件のうち主なものと一般案件について説明します。
倉吉市立小学校及び中学校設置条例の一部改正について、令和5年3月をもって成徳小学校及び灘手小学校を閉校し、4月から両校を統合して新たに至誠小学校を開校するものです。
辺地についての総合整備計画の策定について、高城西部、高城南部及び長谷・忰谷の3か所の辺地での光ファイバ整備に関し、辺地法の規定により議会の議決を求めるものです。
最後に功労表彰について、長年にわたり各分野の振興発展等に貢献された2名の市会議員のほか合わせて7名について、倉吉市表彰条例第3条の規定による功労表彰を行うものです。
以上でございます。

【質疑応答】
(■:読売新聞)幹事社の読売新聞から質問させていただきます。予算について、企業誘致で西倉吉工業団地の整備を行うということですが、具体的には団地の用地を増やすということでしょうか。あと、企業誘致の目処が付いているからこの整備を行うのかという2点を教えていただきたいです。
(○:広田市長)後ほど部長の方から補足してもらえばと思いますが、今入っておられる企業さんの拡張に伴って、その周辺の測量を実施するというものでございます。新たにということではなく、今の西倉吉工業団地に入っておられる事業者さんの事業拡大に伴う対応でございます。
(○:谷田生活産業部長)その通りでございます。今回は既存の事業者の方が拡大されるに当たりそのような依頼が来ていたことに対して、拡大に向けての設計・測量・調査等を行うものです。以上です。
(■:日本海新聞)工業団地に関連して、確か昔は大虎運輸の南西側の方に広げられる土地を用意していたと思うんですけど、そこの部分を開発するということでしょうか。
(○:谷田生活産業部長)今回は一番西側の方になります。エースパックや廣川マテリアルより西側の方を拡大することとしています。
(■:日本海新聞)今の西倉吉工業団地が現状何平方メートルあって、いくら拡大する計画ですか。
(○:谷田生活産業部長)現段階で拡大については、8,100平方メートルを拡大したいという思いはあるんですが、施設全体につきましては確認してまた連絡させて下さい。
(■:日本海新聞)西倉吉工業団地の西側に約8,000平方メートルほど広げて、すでに創業している事業者の業務を拡張するということですね。
(○:谷田生活産業部長)その通りです。8,100平方メートルを拡大していきたい。そのための測量となっています。
(■:朝日新聞)西倉吉工業団地には今何社入っているんでしょうか。
(○:谷田生活産業部長)すみません、確認させて下さい。間違っているといけないので。
(■:朝日新聞)灘手工業団地の斜面落石対策というのは、去年崩れたところとは違うんですよね。
(○:広田市長)今年度、山の方から岩が転がってきたこともあり、同じようなことになってはいけないので、その対策費としてこの経費を計上させていただいたということです。

(■:日本海新聞)予算資料の16ページ、グリーンスコーレの設計業務委託料が入っていますけど、これはどういった内容でしょうか。この前決まりました優先事業者が契約に記された金額を勘案するとこれだけ必要だという捉え方でよろしいでしょうか。
(○:谷田生活産業部長)こちらの方につきましては、基本的には再生プラン、そして今回のプロポーザルコンペで出した数字の範囲内ではありますが、設計と工事管理の比率が変わったことに伴うものであることでご理解いただきたい。
(■:山陰中央新報)グリーンスコーレに関連して、再生プランを示されて、いよいよ優先交渉権者も決まったところですが、単独の施設で運営していくというのも難しく、ウイングを広げるための再生プランだと思うんですけど、改めて市長から期待される施設運営についてを教えてもらってもいいですか。
(○:広田市長)事業者提案の中でも、様々な観光客や対象者を反映した事業計画になっていて、昨年ラグビー場が移転したスポーツ施設を利用する方々も対象にした事業計画などいろんなことが考えられた事業計画でした。また、地元の方がどのくらい活用できる施設かということも今後は確認しないといけませんが、今求められている施設の機能はある程度網羅されているので、そういった施設の運用もしていただいたら関金地域の振興には大きく寄与するものではないかと期待をしているところでございます。
 ただ、審査委員会の方からもう少し配慮した方がいい項目もございましたので、優先事業者の方にも審査委員会からの意見も踏まえた結果を設計に盛りこんでいただくようにはお願いしております。そういったことも含めて、最終的に年度末に『これで』ということになれば、3月議会に提案をさせていただいていきたいと思っているところです。
(■:山陰中央新報)では議案は3月議会ですかね。
(○:広田市長)3月議会ですね。設置管理条例もそのときに出しますし、指定管理者としてこの者でいいかということも含めて3月議会で提案させていただいて、そこで最終的に決定するということになると思います。
(■:山陰中央新報)基本設計、実施設計というのは本契約の締結前に執行して、これを出してもらうということですね。それを踏まえて本契約ということですね。
(○:広田市長)万が一だめになるということもあるが、そういうことのないように、この前の審査の中では私どもが要求している基準にはある程度合致する計画にはなっていたということで優先権者に決定させていただいたということです。

(■:読売新聞)少しお話は変わりますが、旧統一教会の話です。いろいろ騒がれていますが、市長もこの前選挙で戦われて(市長に)なられたばかりですが、市長は関連団体の支援を受けたり、あるいはイベントに参加したり、あと市としてそういうイベントとか後援を出したりとかはなさそうですか。
(○:広田市長)私の個人的なところですと、そういうお誘いもございませんでしたし、私も支援はお願いもしませんでしたので、一切関係はなかったということです。それから市の方としても、調べさせましたが、そういったことはなかったようです。
(■:読売新聞)一応聞いておかないと。
(■:山陰中央新報)もう1回念押しで。会合への出席や祝電を送付しているとか、自民党が調べていますが会費を出しているとか、寄付やパーティ収入とか、選挙支援もないと。
(○:広田市長)全くございません。
(■:朝日新聞)市として調べたというとは、市として何か後援したり関わったということはないということでしょうか。
(○:広田市長)そうですね。

(■:日本海新聞)成徳・灘手の統合に長い年月をかけてようやく着地点と言うことで、一方で名前の選定過程において釈然としないという声も現状あって、おそらく9月の定例会の質問でも、この新名称についての選定経緯なり議論に対していろいろ質問が出るんじゃないかなと思うんですが、改めてこの新校名についての教育長の見解なり市長の見解なり、選考過程も踏まえてお聞かせ願えればと思います。
(○:広田市長)選考過程などの詳細は教育長の方がいいと思いますが、私自身が聞いているのは、こういうルールで決めていこうということを灘手小学校の関係者の方と、成徳小学校の関係者の方等で何度も協議を重ねられ、最終的にはこれに決定しますよということで決定されたものでございます。長時間にわたって検討してきた結果に対しては尊重させていただきたいと思っているところです。教育長の方からももう少し詳しく言っていただければ。
(○:小椋教育長)今、市長がおっしゃったように、かなり長い時間をかけて協議をしてきましたので、この場で全てをお伝えすることはなかなか出来にくいんですが、成徳にも灘手にもそれぞれのお考えがあって、そのお考えを折り合いを付けていくのにかなりの時間がかかったというところです。最終的にはそれぞれの地域の思いがありますが、子どもたちの教育環境のためにということで合意をしていただいたということです。
(■日本海新聞)こういう学校名という問題はナーバスということもあって、どうしても前に出てくるケースも多いんですが、先ほど教育長もおっしゃったように、それを長い間議論をして『これで行く』ということを市としても教育委員会としても尊重して今回条例案として提案されたわけですが、この名前で市としても来年の4月の新規開校に向かうという考えでよろしいですか。
(○:広田市長)はい。
(■:山陰中央新報)学校名もそうですが、統合する小学校の校歌について、有名な歌手さんや他の自治体や学校によっては出身の歌手に頼んだりしているんですが、これからの校歌の選定とかに思いはありますでしょうか。
(○:小椋教育長)おっしゃいますように、全国公募というようなことをされておられるケースもありますが、本市の場合では、なるべく近いところで倉吉の実情をよく承知しておられる方にお願いをしていきたいということで、今回その方にお願いする謝金も補正予算に上げさせていただいております。今その人選について準備をしているという段階です。
(■:山陰中央新報)近いところとは地元を知っておられるということですね。
(○:小椋教育長)はい。それから校歌の歌詞については、すでに成徳小学校と灘手小学校の5年生、6年生にアンケートをして、その校歌に込めてほしい気持ちや、言葉などをとりまとめてもらっていますので、そういうものを材料にどなたになるか分かりませんがお願いして、こういう気持ちを汲めるような歌詞に出来ませんかというお願いをしようと思っています。
(■:日本海新聞)昔は牧野晋先生がおられましたね。

(■:山陰中央新報)もう一点だけ。これまでの予算説明、当初の3月と臨時も含めてありましたが、改めて他市で物価の高騰対策を打ったりしています。例えば松江市が水道無料をやるみたいですが、物価高騰に対する何か予算化とか思いや目処とかはありますか。
(○:広田市長)この度は県の方が肥料の高騰等に向けた支援制度を上げるという話がありました。間に合えばと思っていたんですけど、春先、4月5月に向けての対応だということで、12月にでも協調支援するようなことも検討していきたいと思っています。県は国の肥料価格上昇分の7割支援に対してプラス1割でしたね。そんな形で協調支援を検討したいと思っていますけど。この度ではちょっと見送るというところです。
(○:美舩総務部長)一度6月に高騰支援ということで生活者支援と事業者向け支援もさせていただいています。
(○:谷田生活産業部長)今現行で事業者の方のサポートしている『がんばる事業者復興応援事業』が期間の方も含めて、ある程度長い期間ありますので、そういったも現行のもの等の支援で、今は対応していただけたらと思います。今後においては先ほど市長が申し上げた通りです。
(■読売新聞)その他各社ございますでしょうか。ないようですので、これで終わります。ありがとうございました。