更新日:2024年3月21日

令和6年3月第2回市議会定例会前の記者会見を開催しましたので、会見の詳しい内容を次のとおりお知らせします。

とき

令和6年2月28日(水曜日)11時~

ところ

倉吉市役所 議会会議室

会見の内容

1.市長コメント

 令和6年3月第2回倉吉市議会定例会 提出議案について

2.その他

 倉吉市制70周年記念特別展『匠たちのTSUBAKI・椿・つばき』展
 ひなビタ♪10周年in倉吉~銅像さんだよ、いらっしゃい!~

内容

提出議案について

 (○:仲倉企画課長)それでは3月議会前記者会見を開会いたします。幹事社さんよろしくお願いします。
(■:朝日新聞社)新年度予算の発表ということでよろしくお願いします。全部説明してるとすごいことになるでしょうから、要点だけコンパクトにお願いします。
(○:広田市長)それでは、令和6年第2回倉吉市議会定例会に提案いたします議案としましては、補正予算案が4件、当初予算案件が13件、条例案件が13件、一般案件3件、合計33件でございます。このうち1件については専決処分を行ったものでございます。
第12次倉吉市総合計画の4年度目を迎えます令和6年度ということで、各事業のこれまでの進捗を見極めつつ、重点事業としまして県立美術館関連施策による新たな人の流れの創出、企業誘致の促進による安定した雇用と定住対策、頻発する豪雨や地震災害等防災施策、子育て環境の改善、それから魅力溢れる地域の情報発信など、地方創生を力強く推進する事業を盛り込んだ予算としたところでございます。
 令和6年度一般会計当初予算額は、342億250万7千円となって、令和5年度当初予算額に比べると26億6,315万6千円ということで、8.4%の増となりまして過去最大の予算額となったところでございます。
 特別会計の総額は113億6,900万4千円で、2,977万2千円、0.3%の減となったところでございます。また企業会計ですが、水道事業会計が16億4,284万7千円で、1,511万、0.9%の増。下水道事業会計が52億2,411万2千円で6億1,503万3千円、13.3%の増となっております。
 一般会計、特別会計に企業会計を合わせて、予算総額は524億3,847万円で、令和5年度に比べますと、32億6,352万7千円、6.6%の増となったところでございます。
 
 令和6年度の当初予算の主な事業についてご説明いたします。

 県立美術館開館に関連した事業

 美術館を設置されますその地元の”まち”としての、美術館来館者をおもてなしできる環境を構築します。
 まず、1点目が美術館周辺の環境整備といたしまして、集いの森周辺の飲食物販施設を含みますランドスケープですとか、歩廊及び駐車場の整備のほか、美術館前のバス停の整備等合わせまして、4億9,400万円余を計上したところでございます。
 2点目に交流プラザの外壁と、倉吉パークスクエアの通路建屋のLED化事業等の改修のため、1億9,300万円余を計上しております。
 3点目に食彩館のトイレの改修のため710万円余を計上しております。
 4点目に白壁土蔵群周辺の滞在エリアにおきますグリーンスローモビリティの実装に向けた導入等、打吹つながるモビリティ共創プラットフォームの実証事業費に3,900万円余を計上しております。
 5点目に鍛冶町観光駐車場の整備と、市内観光駐車場の混雑状況を把握できるシステムを導入する経費といたしまして、3,400万円余を計上しております。
 6点目に、開館前日の令和7年3月29日に開催されるオープニングイベントの負担金として300万円を計上しております。
 7点目に令和5年度に引き続きまして、開館機運を醸成いたします各種事業を支援する補助金として100万円余を計上しております。
 8点目に観光客の受け入れ環境でWi-Fiの整備やキャッシュレスの設備、またトイレの洋式化等の整備を行う事業者を支援する補助金として700万円を計上しているところでございます。
 
 次に県立美術館関連以外の事業について、第12次倉吉市総合計画と第2期倉吉市総合戦略に掲げた基本目標に沿って、項目ごとに説明をさせていただきます。

1.地域資源を最大限に生かして躍動するまちづくり
①地域の雇用拡大と産業振興
 河北町の貸工場の整備ですとか西倉吉・巌城の工業団地の造成等の工事費に、10億2,200万円余を計上いたしました。
 またサテライトオフィスに、若い世代が就労したいということで希望しておられる事務ですとか、デザイン、IT等の、そういった企業が誘致できるような委託経費として、990万円余を計上しております。
②地域資源を生かした観光振興
 令和7年4月にオープン予定の旧グリーンスコーレせきがねの再生事業費として、9億9,400万円余を計上しております。
 また、関金地区におきまして旧国鉄倉吉線廃線跡での観光客の混雑緩和を図るため、休日に運行するシャトルバスの経費として80万円余。関金温泉を発着点といたしますサイクリングコースの造成、或いは周知をするための経費として50万円余をそれぞれ計上しております。
 また、市外へ観光PRといたしまして、くらしよし未来アドバイザーである羽原大輔さんの監修によります観光プロモーションのCM動画の発信と上映会の経費として、370万円余を計上しております。

2.災害に強く、快適で潤いのあるまちづくり
①災害に強いまちづくりを推進
 防災行政無線システムを更新し、システム全体のデジタル化、或いは停電時のバッテリーの長時間化などの機能強化を図るために、9億8,100万円余を計上しております。
 また、災害時に衛生的なトイレ環境を提供するために、指定避難所であります小学校にマンホールトイレを順次整備するということで、1億5,100万円余を計上しております。
②生活地域を一体化する公共交通ネットワークの充実
 関金地区におきまして、令和5年度に引き続き、エネルギー事業と連携して持続可能な公共交通の再構築を図って、住民の利便性向上或いは買い物環境の改善などの課題解決につなげる実証事業をする経費といたしまして、7,300万円余を計上しております。
③都市と自然が調和する住みよい地域のを形成
 打吹山山頂の環境整備ですとか、遊歩道の枯損木等の伐採について200万円余。それから大平山公園での多目的広場、キャンプ場の整備について400万円をそれぞれ計上して、市民の憩いの場である公園の利用環境の充実を図るものです。

3.誰もが自分らしく生きることのできる共生のまちづくり
①子育て支援の充実
 小児についての特別医療費を無償とするための経費を県と協調いたしまして3億3,500万円、さらには児童手当の対象を拡大して、高校生年代までとする経費8億300万円余をそれぞれ計上しております。
②生活困窮者の自立支援
 物価高騰に直面する生活困窮世帯の光熱費を、県と協調しまして、引き続き支援するもので、600万円を計上しております。
③健やかな長寿社会
 高齢者の補聴器の購入を支援するよう240万円を計上しております。
④健康づくりの推進
 企業版ふるさと納税を活用いたしまして、がんの早期発見に資する大腸内視鏡検査ですとか、胸のCT検査を促進するため、1,800万円を計上しております。
⑤人権尊重
 若年層に浸透しておりますYouTubeで広告配信による人権啓発を行うもので、40万円余を計上しております。

4.未来を切り拓く人を育て、芸術が輝くまちづくり
①教育環境の整備
 不審者から児童を守るため、あと4校残っていた小学校に防犯カメラを設置するよう、980万円余を計上しております。
 また、学習環境の改善、脱炭素化を図るため、すべての中学校の校舎をLED化するよう、1億6,400万円余を計上しております。
②体育スポーツの振興
 市営陸上競技場の排水設備の延伸ですとか、公認検定に必要な備品の購入等に、660万円余を計上しております。
③文化芸術活動の振興
 県立美術館開館前の文化芸術により触れていただくよう、各種の展覧会の開催。春開催をいたします椿絵展について480万円余を計上しております。また、博物館の開館50周年を記念する大御堂廃寺展について1,200万円余。また倉吉博物館ベストコレクション展ということで、240万円余それぞれ計上しております。

5.安全・安心なまちづくり
①定住対策
 移住定住人口の増加を図るために、従来から実施しております事業に加えまして、結婚新生活者や若者の移住定住、住宅取得支援等につきまして、補助を拡充するということで、5,500万円余を計上しております。
②地球温暖化防止等
 令和5年度に引き続き、定置用リチウムイオン蓄電システムの支援、或いは薪ストーブの導入を支援するほか、地域課題の解決と脱炭素を一体的に進める意味で、外部の専門家のアドバイスを得るよう1,200万円余を計上しております。
 それから、小規模水道の水質管理をより適切に行うために、検査項目として、有機フッ素化合物についての項目を加えることとし、780万円余を計上しております。

6.市民と協働したまちづくりの推進
①効果的・効率的な行政運営を推進
 市の公共施設につきまして、ネットでの利用申し込みや使用料の決済を可能にするシステム導入ということで1,000万円余を計上しております。
②市民と協働したまちづくりの推進
 『ひとを育て、まちを育てるくらしよし倉吉プロジェクト』として、令和5年度に引き続き、中核人材の育成や、倉吉の魅力発見、デジタル教育を行います。令和6年度は、新たに若者の起業支援や、訪日客の旅行目的、消費内容等データ化して、地域企業さん等にそういったデータを活用してもらい、 事業展開ができるようにしようということで、2億3,600万円余を計上しております。
 以上が令和6年度当初予算の内容でございます。
 
 続きまして、令和5年度3月補正予算でございます。
①国の補正予算を活用する事業
 戸籍の附票の氏名にふりがなを併記するシステム改修に920万円余。また、地籍調査の進捗を図るため4,300万円余。新型コロナワクチンの接種に係る経費として820万円余を計上しております。
②年度末までの決算見込みによるもの
 保育所の委託料等の公定価格の改定等に伴う経費として、4,700万円の増額。物価高騰に伴い、倉吉未来中心管理運営委託料のうち光熱費分の210万円余を増額。現在の事業の進捗状況によります市営余戸谷町住宅の建替え等の事業を少し後ろに持っていくということで、2億円余減額するものです。
 これら各事業費の増減を加えまして、全体で1億9,300万円余を減額して、補正後の予算総額は352億7,406万8千円とするものでございます。
 
 次に、条例案件と一般案件のうち主なものについてご説明いたします。
①倉吉市若者定住新築住宅の固定資産税減免条例の廃止
 より効果的な定住施策を講ずるということで、新築住宅の固定資産税減免を廃止するものです。
②倉吉市せきがね簡易宿泊施設の設置及び管理に関する条例の廃止
 せきがね簡易宿泊施設、湯楽里について旧グリンスコーレせきがねに集約整備するため、今年度末で廃止するものでございます。
③倉吉市教育委員会の権限の特例に関する条例の制定
 令和6年度から文化財の保護に関する事務につきまして、教育委員会から市長部局で、所管は経済観光部に移管しようということにしております。
④倉吉市コミュニティセンターの指定管理者の指定
 市内13地区のコミュニティセンターにつきまして、令和6年4月1日から令和11年3月31日までの5年間、指定管理者に各地区の振興協議会等を指定しようというものでございます。
 以上が令和6年3月第2回倉吉市議会定例会にご提案する議案等でございます。
 
(■:朝日新聞社)ありがとうございました。幹事社から聞きます。積極予算という表現でよろしいでしょうか。
(○:広田市長)そうですね。もともと私が市長になるときから交流人口を増やし、また関係人口にそれをつなげ、定住人口を増やしていくんだという取り組みで、美術館開館前の最終年度ということで、しっかりそれらに対応しようということで、予算を結構積んだところでございます。
(■:朝日新聞社)過去最大ということですけど、この間の財政課のレクによるとですね、市税、収入が減っていて、これは国の定額減税ということですけれども。地方交付税も、微減、ほぼ横ばいのようで。なので市債の発行が随分増えた。1.5倍以上増えてらっしゃいまして。なおかつ、経常収支比率の見込みも95.2と伺ってますが、なかなか高い数字でございますが。財政がとても余裕があるという状況ではなさそうなんですけども。にもかかわらず積極財政に取り組んだ思いとですね、財政は今後大丈夫なんですかという心配に対する見解をお願いします。
(○:広田市長)今おっしゃったように、税収とかは見えないところですが、これまで積んできた基金とかも結構取り崩しながら、令和7年度以降この倉吉が大きく発展するために、令和6年度に積極的な予算を組んで、今後の地域発展等に資するということで、この度結構な予算を組ましていただきました。基金の取り崩しといっても美術館関連とか、工業団地とかの建設関係でございますが、これから企業さんの収入が次年度以降入ってくることもありますので。今、基金残高が若干下がったとしても、当初市として目標としております基金残高20億円、一定の目安はある程度確保しながら財政運営はできているのかなと考えているところでございます。
(■:朝日新聞社)財政が今後さらに悪化していくというような懸念はないということでしょうか。
(○:広田市長)ないと言うとあれですが、そのあたりもよく見ながら。今の予想としては、先方おっしゃられたような懸念に対する部分は、ある程度見ながら、それらは当然あるものとして考えながら、この度の予算も組ましていただいたんで。破綻だとか、そういうところには繋がらないと考えております。
(■:朝日新聞社)はい、わかりました。あとちょっとごめんなさい。気になるんで質問させてください。条例案の倉吉教育委員会の権限の特例に関する条例ですけども、文化財保護について、市長部局に移管するということで、これ確か県も同じようなことを考えてたような気がするんですけど。私昔松江市におりまして、松江市も松江城があるせいだと思いますけども、かなり早い段階からこれやってたんですけど。やっぱり少し引っかかるのが、文化財の保護っていうのを政治家である首長さん、政治家なので4年に1回交代するわけですよね。首長が変わる度に文化財行政があっちに触れたりこっちに触れたりというのは、あんまりよろしくないような気もするんですが、そういうことも踏まえて、条例制定の狙いをもう少し詳しくご説明いただけますでしょうか。
(○:広田市長)鳥取県とかは平成30年と大分前、法律上そういったことが可能になった時点で対応をとられたと思います。文化財を保護していくというのは法律事項でありますので当然のこととして、保護するだけではなく、それらをもっと活用したり、表に出していく取り組みがまだ不十分じゃないかなと思っております。それらを例えば観光につなげたり、いろいろな移住定住策につなげていったりとか、より活用できるようにするためには、私どもの部局が実施していく方が、よりその文化財としての価値も上がり、また多くの人に知っていただき、その地域の文化の向上にも大きく貢献できるのかなと思っております。
 伝建地区についても、いわゆる町並みとして残すべきところは当然残す必要がございますけど、活用については法律が認めている範囲内でどんどん利用を進めていく。そういったことで、この町並みを保存しつつ、一層町並みが生きるような取り組みにつなげていけたらなと思っているところです。
(■:朝日新聞社)つまり保存するだけじゃなくて、観光面とかそういうPR事業とかをやるには、教育委員会よりも市長部局の方が、機動的にできるというか、そういうことですか。
(○:広田市長)そうですね。現状、教育委員会だと保護の方が中心になってしまって、活用という面では、今までも連携がないことはないと思いますが、そちらの方が割合的に少なかった分を、もう少し割合として増やして、一層文化財というものを表に出して皆さんに知っていただき、また活用していただくような取り組みにつなげることができるんだろうと思っております。
(■:朝日新聞社)わかりました。はい。各社お願いします。
(■:NHK)改めて先ほどありましたけれども、来年3月30日に県立美術館が倉吉市にオープンするということで、改めて設置される自治体としてのオープンに向けた期待や、それに向けて取り組んでいきたいことをお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。
(○:広田市長)はい。令和7年3月30日に県立美術館のオープンということで、国内外から多くの方々が、ここ倉吉、県立美術館を目的においでになるということで、ただ単に県立美術館だけで帰っていかれるようなことがないように、周辺の観光資源や経済界の活性化なり、そういったところにも大きく生かせるものだと思っております。倉吉がこれから発展していく一大チャンスだと思っておりますので、先方ご質問のあった通りですが、その意味で令和6年度、積極的にそこの部分にも予算を積んで、おもてなしとしての対応が十分とれるようにさせていただき、これをきっかけに大きく発展していきたいと考えております。
(■:NHK)ありがとうございます。
(■:読売新聞)読売新聞です。飲食物販施設をなんか、やめるとかやめないとか議会でいろいろあったんですが、やるんでしょうか。
(○:広田市長)一応周辺の整備に合わせて、事業者の方がまだ決まってはいませんが、そういう建物を建てて、物販とか簡単な飲食とかができるような対応をとろうと今考えています。
(■:読売新聞)まだ業者は決まってないけど、やる方向で次年度検討していくということですか。議会の意向も踏まえて対応を見直していくと。
(○:広田市長)そうですね。
(■:読売新聞)分かりました。あと2点ほど。廃線跡のシャトルバスは、市としては初めてですか。
(○:広田市長)そうですね。青年会議所さんがやられたイベントのときに、バスでのピストン輸送をされたことはありますけど、市としては初めてです。
(■:読売新聞)想定してるのはゴールデンウィークとかお盆の時期とか秋の行楽シーズンとか、煩雑期にそういうのをやると。
(○:広田市長)そうですね。
(■:読売新聞)泰久寺の仮設トイレはなかったんですよね。
(○:谷田部長)経済観光部です。昨年度新たに作った観光案内所に仮設トイレがあるため、廃線跡近くの仮設トイレを閉鎖しておりましたが、やはりどうしても廃線跡と距離が離れているため、残して欲しいという声があり、それに答えて元に戻したというところです。
(■:読売新聞)常設の仮設トイレですか。
(○:谷田部長)あくまで仮設トイレを、その線路の近くに置くということです。
(■:読売新聞)今までは使われていなかった。
(○:谷田部長)この1年ほどは撤去していました。
(■:読売新聞)竹林に一番近いところだからと。わかりました。あと1点だけすみません。マンホールトイレを全小学校に設置するのは、県内では珍しいですか。
(○:広田市長)全部の小学校ではなく、私どもが避難所として指定している13ヶ所の指定避難所です。今年度は5校分を設計していたところで、令和6年度にその5校分の工事に入るのと、あと残っている8つの設計を令和6年度に行います。この指定避難所に、マンホールトイレを設置して、従来あるトイレのみならず、そういったトイレの環境を充実させておこうということでございます。
(■:読売新聞)県内の自治体で初めてというか。
(○:広田市長)鳥取市とかがもう公園とかにしておられたと記憶しておりますが。
(■:読売新聞)はい。わかりました。
(■:日本海新聞)はい。よろしいでしょうか。日本海新聞です。朝日さんの質問と少しかぶってしまうかもしれないんですけど、予算の編成方針に関して改めてお伺いします。事前に出された編成方針を拝見してますと、中長期的な財政に対する危機感ってのがにじみ出たような内容だと思うんですけど、その中で事業に関しても選択と集中っていう形で見直しも含めて取り組んでいかれるというふうな記載があったんですけど、今回実際蓋を開けてみると過去最大規模ということになったんですけども、実際予算編成の中で、その選択と集中というか、事業のそういう見直しっていうのはどういうふうな形で行われたかっていうところですとか。あと判断するにあたっての基準なんかがもしあったのでしたら、教えていただけないでしょうか。
(○:広田市長)まず先方から少し触れております、県立美術館の令和7年度のオープンに向けて、そこにまず集中をさせていこうというのがあります。それからもう1つ大きな予算額になりました企業誘致関連で工業団地等の整備については、各企業の拡大なり、そういったニーズがちょっと重なったところもあって。それらについては、先ほど少し触れましたが、今年度にはその事業者負担分をお返しいただくようなこともきっちり計算をして。この度はまず基金を取り崩しながらでも、その財政運営は十分できるだろうということで、計算して対応してきたというところです。
防災関連については、今年度からマンホールトイレの対応をしているところです。能登半島地震とかのトイレの状況を見ていますと、早めに取り組みができたなと思っております。そのあたりについては、従来からの流れをずっと踏襲しながら取り組んできました。ただそちらの方に結構集中をさせたところからすれば、その他の大きな新規事業というのは、少し減らした部分はあるかもしれません。だからその辺りで少し調整をしながら。それでも過去最大になったのは、そういった企業のニーズの重なり合いや、美術館のオープンに向けた最終年度だったりというところの重なりについては、やむを得ないところはあったかなと思います。
(■:日本海新聞)先ほども朝日さんの質問にもあったんですけど、今後先ほどあったその企業からの収益で基金を回復させていくっていう、あとそれ以外に何か財政を安定化させていくにあたって具体的に何か構想であったりとか、例えばですけど、投資的な要因・要素の強い事業が今回多いと思うんですけど、将来的ななんかバックというか、そういったような期待するところと、そこを税収にどういうふうに結びつけていくのかっていうところの構想がもしあったらお伺いできないでしょうか。
(○:広田市長)構想というわけじゃないですけど、企業の事業活動が活発になれば、それに応じた格好での法人事業税とか、そういった収入にも繋がりますし、また設備投資とかの固定資産税の増というものも見込めます。それから一方で、コロナ禍とかでふるさと納税がぐっと減りつつあったんですが、今年度から少し回復をしてきましたし、企業版も含めてふるさと納税の増額というものを少し見込みながら、この度の積極的な予算の方に資するものとしたところでございます。
(■:日本海新聞)分かりました。県立美術館の件で、機運醸成っていうようなところが必要になってくるという風な説明があったんですけど。結構印象としては事業、ハード系が多いなっていう印象で、ソフト面に関してその直前・前日のイベントですかね。ここが具体化されてる。ちょっと他がなかなか見当たらないような状況だったんですけど。最終年度、その準備に向けて機運醸成っていう意味でのソフト面で他に何か取り組むというようなことはどうでしょうでしょうか。
(○:広田市長)設置される側の県やSPCとか、そちらの方が今度はオープンに向けての主体的な事業に変わっていくと思いますから、地域としての盛り上げという面では、従来からしておりますおもてなしに繋がる美術館を意識したメニューづくりだとか。そういった地域での盛り上がりについては、同じように予算を計上しておりますから。直接的に向けた事業としては、もう事業者側に任せながら、周辺市町としての盛り上げについては従来通りの補助制度を設けたり。それからオープン後の、来られた方に満足していただける部分でハード整備とかをしっかりやっていこうと思っております。
(■:山陰中央新報)山陰中央新報です。質問の仕方がちょっと違って、同じことを聞いてるとは思うんですけど。市長は今、任期の折り返しになるんですよね。当初予算を組まれたのも、肉付けはあるとしても2回目ってことですよね。昨年も過去最大で、今年もさらに過去最大を更新して。規模的には大きいんですけど、コロナがあった本年と、あと来年度。この中で規模は大きいんですけども、額の持つ意味合いっていうか。去年はコロナに大分取られたりしたところもあると思うんですけど、今年は規模が大きいところに何か違いがありますか、編成されたところで。
(○:広田市長)1年目は先ほどおっしゃった分で、今年度2年目の部分については今の移住定住策に加えた企業の人材確保等に繋がる事業として、結構予算を組んで今年度も最大になったところです。この度はそれを継続しつつ、それから先方から申し上げている美術館の最終年度ということでしっかりと準備をするために最大になったのかなと思いますし、また企業さんの事業拡大計画も、ちょうど重なった部分もあってそこへの支援等々合わせて最大になったんだろうと思います。
ただ、当初私の方が市長になるときにも申し上げましたが、やはりすぐさま人口増にはいけないところからいけば、交流人口だったり関係人口だったりの増加に向けての、一番最たる成果が見られるときは、県立美術館のオープンにどれだけの方々が来られて地域が元気になるかだと思います。そこに向けた準備はしっかりしていこうということで、この度増加したという具合にご理解いただけたらと思います。
(■:山陰中央新報)ちょっと感覚的なところで申し訳ないんですけど、こないだお亡くなりになった澄川貴一さんとかもグラントワでセンター長をやっておられて。ここに地元の方の研修かなんかで講師として来たときとかシンポジウムとかで来たとき、やっぱり地元が熱くならない、燃えないといけないと言って。僕は益田に5年くらいいて澄川さんとよく話してたんでわかるんですけど、ちょっと地元の熱気っていうか、機運醸成なんですけど同じように。それを今どう感じてられるのかっていうことで。市民の関わり方っていうのが、何かこれから県立の美術館なんで、ちょっとグラントワみたいホールがあるとかっていう感じではないので難しいと思うんですけど。機運の高まり具合とか燃えているのかっていう。それをもうちょっと高めていく何か方策みたいな、必要性みたいな、感じておられるでしょうか。
(○:広田市長)正直言って、すごい美術館で盛り上がってるなという感じは、まだ十分ではないなと思っているところです。そういった感じもあって、従来から補助制度を設けた部分は継続しながら、そこの機運醸成に向けた取り組みの支援制度は、しっかり皆さんに使っていただき、地域としても盛り上がっていただきたいと思っております。また、この中部地域の団体・市町も含めてですが、美術館を盛り上げる集いの協議会の方でも、今様々なおもてなしの研修をしております。先ほどご紹介があったグラントワの場合には、地域の方々が花を飾ったりとかね。いろいろなボランティア活動をしておられたので、そういったボランティアの方も募集して、体制も整えつつあります。こういった動きがもっと表に出てくると、地域としても美術館がもうすぐオープンするよということの機運が高まってくるのかなとは思っております。
(■:日本海新聞)日本海新聞です。個別の案件をちょっと伺わせてください。先ほどありました貸工場の件で確認なんですが河北町に関してはグットスマイルカンパニーで、西倉吉に関してはエースパックでよろしかったですかね。まだ巌城に関してはちょっと企業は確定ではないということでいいでしょうか。
(○:広田市長)巌城は流通です。
(■:日本海新聞)その次にありますサテライトオフィスなんですけども、場所はどことかというような想定があるんでしょうか。
(○:谷田部長)経済観光部でございます。この部分につきましては、まずは全国の企業に向けて、倉吉へのサテライトオフィスを希望しませんかということで、アンケートという形からスタートしております。そのアンケートを通じながら、倉吉の方に来ていただいて、実際に現地を確認してもらい、最終的に来ていただいたところと話になるということですので、具体的にそのサテライトオフィスをどこにというのはまだ候補としてはないです。市内には何カ所かそういったコワーキングスペース等もございます。その他に空き店舗等もございますので、最終的にはそういったものを紹介しながら、倉吉の新しい事業所いいますか、そういうものを作っていきたいと考えております。
(■:日本海新聞)八頭町さんなんかが隼ラボというところで整備されてるところがあるんですけど、そういったようなイメージではなくて。
(○:谷田部長)現時点においては特定してそういうふうに受け皿となるハコを準備するということではなく、市内の既存のものを活用していきたいという考え方をしています。
(■:日本海新聞)空き店舗もその選択肢に入るということですかね。
(○:谷田部長)そうですね、はい。
(■:日本海新聞)旧グリーンスコーレの件なんですけども、令和7年4月に開業予定でよろしいでしょうか。まだ確定ではなくて予定でよろしいでしょうか。
(○:広田市長)予定ですね。
(■:日本海新聞)先ほどの文化財課の市長部局への移管の件なんですけど、これは条例の一部改定ではなくて新たな条例の制定ということになりますか。
(○:谷田部長)はい。新たに条例を制定することで行います。それとあわせて、今既存の関係する条例等がございますので、それを改正していくという考え方です。
(■:日本海新聞)こちらには記載がないですけど、文化財課を経済観光部に移管するということで、移管後も文化財課さんの名称は変わらないということでいいでしょうか。
(○:広田市長)名称はそのままです。
(■:日本海新聞)はい。ありがとうございます。
(■朝日新聞)他どうですか。
ちょっと離れたことをお聞きしていいですか。教育長さん、お辞めになられるんですか。人事案件とかも先ですが。
(○:広田市長)まだ調整中で今一生懸命やっているところです。またそれが整った時点でご提案申し上げたいと思っています。
(■:読売新聞)それは初日ですか。
(○:広田市長)初日ではないです。最終日にはと考えています。
(■朝日新聞)それは、なぜといいますか。なぜお辞めになるんですか。
(○:小椋教育長)任期です。私の任期は10月2日までです。そこまで務めると、先ほど言っておられた後任の人事にすごく差し障りがあって。私の前任者も前々任者も3月31日をもって退任しておられますので前例に習ってということです。期間は3年を2回の6年間務めさせていただきましたので、このような形となりました。
(■朝日新聞)はい。何か一言ありますか。
(○:小椋教育長)大変お世話になりました。ありがとうございました。
(■朝日新聞)成徳小学校のお別れ会か何かイベントがございますかね。3月末に。
(○:小椋教育長)成徳小学校はありません。
(■朝日新聞)何もなし。
(○:小椋教育長)はい。上小鴨、それから北谷は予定しています。上小鴨はもう先だって、子どもたちが企画したお別れ会を開催して、地域の人がものすごいたくさん来てくださって本当にいい会ができました。北谷はこれからだと思います。
(■朝日新聞)成徳小学校は名前が変わってしまいますが、特にイベント的なものはなしですか。
(○:小椋教育長)新年度に新しい校名の披露式は予定しています。
(■朝日新聞)校名の披露式。4月ですか。何日でしょう。
(○:小椋教育長)10日です。
(■朝日新聞)また可能な範囲でご案内をお願いできたら。
(○:小椋教育長)それはもちろん。情報提供させていただきます。
(■朝日新聞)ありがとうございました。
(■:日本海新聞)マンホールトイレの件に戻ってしまうんですけど、指定避難所なんですけど、倉吉市さん全部の小学校ですか。小学校以外の指定避難所もありますか。今回設置されるのが、たまたま指定避難所で小学校だけっていうことでいいですかね。
(○:美舩部長)そうですね。皆さんのお手元の予算説明資料の35ページをご確認ください。令和6年に5校の整備と、令和7年に8校の整備ということで、小学校及び廃校になりました旧小学校をいずれも指定避難所として活用しておりますので、これらにマンホールトイレを設置していこうというものでございます。
(■:日本海新聞)小学校以外だと、どういったようなところがありますでしょうか。
(○:美舩部長)中学校が指定避難所になっております。
(■:日本海新聞)そこに関しても設置を小学校から先にされるということですね。ありがとうございました。
(■朝日新聞)マンホールトイレってあれですよね。何か建物ができるんじゃなくて、地下に下水的なものが整備されて、いざというときに仮設をポンと置くという。
(○:広田市長)そうです。汲み取りに行かなくてもよくて、下に下水道があるのでそのまま流れていくという格好です。
(■朝日新聞)他どうでしょうか。それでは市長、その他お願いします。

その他


(○:広田市長)倉吉市制70周年記念特別展としての『匠たちのTSUBAKI・椿・つばき展』を、3月2日から5月6日まで開催いたします。この特別展ですが、本市と連携協定を締結しておりますあいおいニッセイ同和損保保険株式会社さんが、素晴らしいものをたくさんお持ちなので、本市の木であります椿にスポットを当てた作品をお借りして展示をいたします。尾形光琳や竹久夢二、岸田劉生といった巨匠の作品を70点一堂に展示いたします。市制70周年記念事業の最後を飾る展示ですので、皆さんにまた情報提供等、ご協力いただければと思います。
 それから『ひなビタ♪10周年in倉吉』の開催についてご説明いたします。『レトロ&クールツーリズム』ということで、今の古い町並みとこのひなビタ♪等々を融合させたPRをしております。この度ひなビタが10周年を迎えるということで3月16日・17日に記念事業実施いたします。3月16日土曜日は、山形まり花さんの銅像をフィギュアミュージアムに設置して、ひなビタ♪の新たな聖地としてPRしていきたいと思っているところであります。また、イラストレーターの先生をお招きして、トークショーを実施して、全国のひなビタ♪ファンの皆様とひなビタ♪の10周年をお祝いし、地域をぐっと活気づけたものにしたいと考えておりますので、こちらの方も情報提供させていただきたいと思いますので、ご協力よろしくお願いします。以上です。
(■:読売新聞)このキャラクターの銅像は初めてですよね。
(○:広田市長)初めてです。
(■:読売新聞)主人公ですか。
(○:谷田部長)そうです。主人公5人のうちの1人でリーダーになります。
(■:読売新聞)今までは平面のような。
(○:広田市長)そうです。それぞれ1人だったり、5人の全体像だったり、そういったポップをしていましたが銅像は初めてです。
(■読売新聞)10周年ってのはひなビタ♪の配信から10周年ですか。
(○:谷田部長)ひなビタ♪の配信は2012年から始まっております。それで10年目になる年ということで。
(■:日本海新聞)イラストレーターさんは公式の方ですよね。
(○:谷田部長)そうですね。ひなビタ♪の公式の方です。CUTEG(カム)さんといいます。CUTEG先生をお呼びをして、サイン会だとかライブペイントを行う予定としております。
(■:日本海新聞)コナミもどれをどこまで協力されているんですか。
(○:谷田部長)コナミさんも全面的に協力いただいております。そこの中のトモスケさんというこのひなビタ♪の全体の進行をしてらっしゃるプロデューサー的な方。その方とも一緒にやっていこうということです。
(■:日本海新聞)コンテンツの公式なイベントみたいな。
(○:谷田部長)そうですね。
(■:読売新聞)銅像はかなりデカいんですか。
(○:谷田部長)銅像そのものの高さは70センチ、台座が85センチということで、かわいらしい感じかなというふうに思っております。円形劇場の正面の方に配置をするということで、非常にそこによく似合っていると思います。
(■朝日新聞)よろしいでしょうか。では以上で記者会見を終了します。ありがとうございました。