鉛製給水管について
かつて、鉛製給水管は錆びにくい、柔軟性に富み加工・修繕が容易という特性から、1980年代後半まで給水管として広く使用されてきました。しかし、鉛は人体に有害な物質であり、給水管内で水が長時間滞留した場合、水道水に溶出し鉛濃度が水質基準(0.01mg/L)を超えるおそれがあります。
鉛製給水管は、成徳、明倫、上灘地区の一部で使用されていることが確認されています。宅地側に鉛製給水管が使用されている場合のほとんどが、水道メーターから1メートル程度の部分になります。
倉吉市上下水道局の鉛管対策
倉吉市上下水道局では、配水管の更新工事に合わせて配水管から分岐して水道メーターまでの鉛製給水管を、鉛が溶出しない新しい管に取替える工事を進めています。
この取替えにより、鉛の溶出の解消だけでなく、漏水事故の削減、給水管の耐震性向上が期待されます。
皆さまへのお願い
ご自宅の鉛製給水管の使用状況の確認
水道メーターボックス内や、ご自宅内で確認できる範囲の給水管の色や素材をご確認ください。鉛製給水管は一般的に灰色や鉛色をしており、指で触ると比較的柔らかく感じられることがあります。
ご自身で判断が難しい場合は、上下水道局までご連絡ください。
鉛製給水管の布設替え
長期的な視点での安全な水道水の確保のためには、鉛製給水管の布設替えが最も確実な対策です。
鉛は体内に蓄積される性質があるため、長期的な健康リスクを避けるためにも布設替えが推奨されます。
布設替工事は使用者(所有者)のご負担で行っていただく必要があります。工事については市指定給水装置工事事業者へ依頼してください。
開栓初期の水の利用方法
朝一番の水道水や、旅行などで長時間ご自宅を空けた後の水(滞留水)は、給水管内で鉛が溶け出し、濃度が高くなっていることがあります。これらの水はバケツ一杯(約10~15リットル)程度を飲用以外(洗濯、掃除、庭の水やりなど)にご利用ください。