給水装置とは?

道路に布設してある「配水管」から分岐して宅内の蛇口までの水道設備を「給水装置」と呼びます。
「給水装置」は、建物所有者(又は土地所有者)の私有財産です(ただし、上下水道局が貸与する「水道メーター」を除きます)。

給水装置の管理範囲
図 給水装置の管理範囲

(注)受水槽給水方式の建物の場合は、受水槽の吐出口までが「給水装置」となります。

給水装置の維持管理について

「給水装置」は、建物所有者(又は土地所有者)の私有財産です。給水装置の維持管理については、使用者(所有者)のご負担で行っていただく必要があります。

給水装置の維持管理に伴う工事や修繕を行う際は、市が指定する給水装置工事事業者に依頼してください。

🔗倉吉市の指定給水装置工事事業者・排水設備指定工事店/倉吉市公式ウェブサイト

🔗宅地内の水道工事について/倉吉市公式ウェブサイト

止水栓の位置の確認

老朽化や凍結などで漏水したときに慌てず止水ができるように日ごろから「止水栓」の位置を確認しておきましょう。

位置の確認と合わせて、動作の確認もしましょう。老朽化によって故障することがありますので、十数年に一度の取替をお勧めします。

定期的なメンテナンス

  • 止水栓、逆止弁、負圧破壊装置、浄水器などは、定期的なメンテナンスが必要な給水装置です。
  • 蛇口のフィルターやストレーナーなどは、使用しているとゴミや垢が付着し、水質に影響します。定期的に清掃しましょう。

危険な接続(クロスコネクション)の防止

次の行為は危険な接続にあたり禁止されています。

  • 水道と水道以外の管(井水、中水、工場用水、薬液、貯水槽水道など)を直接接続する行為
    ※「直接接続」とは切換弁等により切り替えられるもの、逆止弁、混合水栓によるものも含みます。

当該接続が確認された場合は、接続が解消されるまでの間、給水契約の拒否又は解除等を行う場合があります。

逆流防止

次の場合は、水道以外の水が水道管内に逆流する恐れがあります。

  • 蛇口と洗面器との間に「吐水口空間」がない。
  • 蛇口に接続されたホースが水のたまったバケツに浸かっている。
  • 器具のドレン排水管が排水管と接続されている又は「吐水口空間」がない。

受水槽給水方式(貯水槽)の管理について

🔗貯水槽の管理について

水道管の凍結について

大寒波などで氷点下4度以下の気温が続くと水道管の中の水が凍結することがあります。水道が凍結すると、蛇口から水が出なくなるだけではなく、水道管が破裂することがあります。

🔗水道管の凍結破損にご注意ください

水道メーターの管理について

「水道メーター」は、水道料金算定のため上下水道局がお客様に貸与しているものです。

🔗水道メーターについて

上下水道局では、水道料金算定のため定期的に使用量の検針を行っているほか、計量法に基づき検定満了日まで(約7年毎)に取り替えを行います。

水道メーターの検針や取り替えの際に支障にならないように、次のことに注意して管理してください。

  • 水道メーターボックスの上には物を置いたり車を停めたりしないでください。
  • 水道メーターボックスの上の雪は取り除いてください。
  • 犬などの動物は放し飼いにしないで水道メーターボックスから離して繋いでください。
  • 水道メーターやその周辺に磁気を発生する機器等を接続しないでください。正しく計量できなくなる場合があります。
  • 家の増改築の際は水道メーターボックスが床下や屋内にならないようにしてください。

メーターボックスの管理

水道メーターは、破損や故障がないように、メーターボックスで保護し管理してください。

メーターボックスが破損した場合は、使用者(所有者)のご負担で取替えていただく必要があります。メーターボックスはメーカー等によりサイズや規格が異なるので、市指定給水装置工事事業者にお問い合わせください。

増改築等でメーターが隠れたり深くなる場合は、市指定給水装置工事事業者に位置を変更する工事を依頼してください(工事費用がかかります。)。

水道メーターより上流の給水装置の維持管理について

配水管から分岐して水道メーターまでの給水装置については、上下水道局が費用負担して修繕を行っています。漏水等を発見した際は、上下水道局までご連絡ください。

上下水道局による維持修繕工事の範囲

上下水道局による維持修繕工事の範囲は次の通りとなります。

  • 配水管分岐から水道メーターまでの漏水修繕工事(調査及び簡易な復旧を含む)
    ただし、水道メーターが第1止水栓から離れている場合や集合住宅等の場合は、第1止水栓までとなります。
  • 第1止水栓の止水不良の修繕工事
  • 上記工事に伴う仮復旧(埋め戻し、砕石、簡易舗装)

次の場合は、上下水道局による維持修繕工事の範囲であっても水道使用者等の費用負担が必要です。

  • 工事の妨げとなる工作物(石積、植栽など)や特殊舗装(化粧タイルなど)の撤去及び復旧に要する費用
  • お客様が直接工事事業者等に依頼し修繕された場合
  • 水道使用者等・第三者の故意または過失による場合
  • 修繕の依頼者・関係者が修繕、その方法、修繕に伴う断水に同意・協力されない場合
  • 一般的な方法で修繕が困難な場合(布設替えを必要とすると判断された場合の布設替え費用など)

鉛製給水管について

かつて、鉛製給水管は錆びにくい、柔軟性に富み加工・修繕が容易という特性から、1980年代後半まで給水管として広く使用されてきました。しかし、鉛は人体に有害な物質であり、給水管内で水が長時間滞留した場合、水道水に溶出し鉛濃度が水質基準(0.01mg/L)を超えるおそれがあります。

鉛製給水管は、成徳、明倫、上灘地区の一部で使用されていることが確認されています。宅地側に鉛製給水管が使用されている場合のほとんどが、水道メーターから1メートル程度の部分になります。

倉吉市上下水道局の鉛管対策

倉吉市上下水道局では、配水管の更新工事に合わせて配水管から分岐して水道メーターまでの鉛製給水管を、鉛が溶出しない新しい管に取替える工事を進めています。

この取替えにより、鉛の溶出の解消だけでなく、漏水事故の削減、給水管の耐震性向上が期待されます。

皆さまへのお願い

ご自宅の鉛製給水管の使用状況の確認

水道メーターボックス内や、ご自宅内で確認できる範囲の給水管の色や素材をご確認ください。鉛製給水管は一般的に灰色や鉛色をしており、指で触ると比較的柔らかく感じられることがあります。

ご自身で判断が難しい場合は、上下水道局までご連絡ください。

鉛製給水管の布設替え

長期的な視点での安全な水道水の確保のためには、鉛製給水管の布設替えが最も確実な対策です。

鉛は体内に蓄積される性質があるため、長期的な健康リスクを避けるためにも布設替えが推奨されます。

布設替工事は使用者(所有者)のご負担で行っていただく必要があります。工事については市指定給水装置工事事業者へ依頼してください。

開栓初期の水の利用方法

朝一番の水道水や、旅行などで長時間ご自宅を空けた後の水(滞留水)は、給水管内で鉛が溶け出し、濃度が高くなっていることがあります。これらの水はバケツ一杯(約1015リットル)程度を飲用以外(洗濯、掃除、庭の水やりなど)にご利用ください。