更新日:2025年1月1日

新年明けましておめでとうございます。
市民の皆様におかれましては、穏やかな新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
また、旧年中は市議会に対し、ご理解とご協力を賜り、心よりお礼を申し上げます。
「年明け」というと、一年前、令和6年の元日、石川県能登地方を震源とした大地震が発生したことは記憶に新しいところです。被災された方々の恐怖や悲しみを思うと、正月気分も吹き飛び、1日も早い復旧を願うばかりでした。しかしながら能登地方は、その後も豪雨災害に見舞われるなど、現在に至るまで復旧・復興の道のりは険しく、今なお厳しい現実に向き合っておられます。
改めて、防災・減災対策の重要性を認識するとともに、仮に被災したとしても市民の皆様ができるだけ早く心安らかな生活に戻ることができるよう、さまざまな体制を整えることが市議会の大きな役割だと改めて肝に銘じたところです。
市民生活に目を移しますと、深刻な物価高騰が、子育て世代をはじめ多くの方の生活に影響を及ぼしており、その対策は喫緊の課題となっています。
また、加速する人口減少や人手不足、デジタル技術の更なる普及による社会変容への対応が地方にも求められています。
行政と議会、そして市民の皆様が意見を出し合い、共に歩むことで、倉吉らしい解決の道が見えてくるのではないかと期待しているところです。
一方、今年は、本市にとっては、期待で胸が弾む明るい話題があります。
私個人としても長年の悲願であった鳥取県立美術館が、いよいよ3月30日にオープンします。
これまで市議会では地域の賑わい創出対策特別委員会により、隣接する国指定史跡の大御堂廃寺跡や周辺の道路・飲食物販施設の整備等の調査研究を行ってまいりました。
この美術館では、鳥取県ゆかりの優れた美術に加え、購入の際に話題になったアンディ・ウォーホルの「ブリロの箱」など、広く国内外の優れた作品が展示されると聞いています。
また、美術館は、大御堂廃寺跡に隣接しており、眺望は素晴らしいの一言に尽きます。建物は、吹き抜けや大屋根により非常に開放的で、親しみやすさと品格を併せ持つデザインになっており、たくさんの市民の皆様が笑顔で集う姿が今から目に浮かぶようです。
誰もが芸術文化に触れることができる「未来を『つくる』美術館」を市民の皆様と創っていきたいと考えており、倉吉市の新たな誇りとなると確信しております。
今年も議員一人ひとりが、自身の役割を自覚し、第2次議会改革推進特別委員会を中心に、開かれた議会を目指し、議会機能を不断に見直すことにより、市民の皆様の福祉の向上に資するよう取り組んでまいる所存でありますので、本年も市議会に対し、さらなるご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、本年が皆様にとりまして幸せで実り多く、飛躍の年となりますことを心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。