小鴨・上小鴨地区の文化財
小鴨・上小鴨地区の文化財
・[国指定重要有形民俗文化財] 倉吉の鋳物師(斎江家)用具及び製品
所在地:仲ノ町 倉吉博物館
指定年月日:昭和60年4月19日
斎江(さいごう)家は、寛永3年(1626)備中新見(岡山県新見市)から倉吉に移り創業したと伝えられています。江戸時代から昭和10年代までの間、鍋、釜をはじめ梵鐘(ぼんしょう)、鍬先等に至るまでの多種多様な鋳物を製造し、広く供給しました。(写真:光明寺梵鐘基型)(上小鴨地区上古川斎江家所有)
所在地:岩倉 永昌寺
指定年月日:昭和31年5月30日
鎌倉時代の作。昭和7年(1932)頃、岩倉城跡の南の山すそから出土され、高さ3.7m、輝石安山岩製です。初重軸部と屋根の十二重目と十三重目、相輪を補い永昌寺に移転され復元されました。
所在地:大宮 小鴨神社
指定年月日:昭和62年12月25日
室町時代から江戸時代初期の作と推定されており、口を開く阿(あ)形像と口を閉じる吽(うん)形像一対から成ります。像高は阿形像39cm、吽形像39.5cm。小鴨神社に伝わっており、県内でも数少ない木造狛犬(こまいぬ)の中でも造形的に優れています。
所在地:大宮 小鴨神社
指定年月日:平成30年10月9日
小鴨氏は平安時代末期からの伯耆の名家。天正10(1582)年頃の誓約状で12名の連署がみられます。因幡・伯耆両国の軍事情勢や、小鴨氏家臣団の実像を伺うことができる史料で総高15cm。
所在地:石塚
指定年月日:昭和31年5月30日
奈良時代の寺院跡です。現在、塔心礎と金堂跡とみられる基壇が残っています。塔心礎の径は2.2m、中央に直径68cm、深さ13cmの柱穴があり、遺物は瓦類が知られています。
所在地:仲ノ町 倉吉博物館
指定年月日:昭和31年5月30日
大正初期、天神野台地の桑畑から発見されたと言われています。当時を記す記録から2体の武装した人物埴輪(はにわ)があったとされていますが、現在は1体しか伝わっていません。現在高38cm。山陰地方で数少ない人物埴輪の例。(小鴨地区北野出土)
所在地:広瀬
指定年月日:昭和61年8月1日
五輪塔は平安時代中頃から造られ始め、鎌倉・室町時代に盛んに造られました。この五輪塔の総高は1.21m。風輪の一部が欠けているほかは完全に残っています。築造年代は平安時代末期で、この地方の密教文化受容の水準の高さを示しています。
所在地:岩倉 永昌寺
指定年月日:昭和61年8月1日
十三重塔出土位置付近から出土した鎌倉期の作。3基の宝塔はいずれも塔身しか残っていません。石造の宝塔は全国的にも少なく倉吉地方の密教文化受容の水準の高さを示しています。
所在地:岩倉
指定年月日:昭和53年5月23日
5基の円墳と中世墓から成り、1号墳は「ごりょう塚」と呼ばれ横穴式石棺をもつ直径15m、高さ4mの円墳。6世紀後半のものと推定されています。中世墓からは青磁香炉、宋銭等が出土しており岩倉城との関連があると考えられます。
所在地:大宮
指定年月日:昭和58年5月20日
直径30m、高さ2.3mの円墳。周囲を削りとられただ円の墳丘に全長5.2mの横穴式石室が現存し、玄室が古くから開口して荒らされていましたが、須恵器、指環状金製品などが出土しています。6世紀中頃の築造で、倉吉で最古段階の横穴式石室の一つです。
所在地:生田
指定年月日:平成10年9月16日
旧暦の1月14日から15日にかけて行われる神占いの一種。14日の夕方から八幡神社で粥(かゆ)を煮、その鍋の中に竹を入れ、翌朝、生田の水谷家でその竹管を割り管の中に入っている粥の量によってその年の農作物の作柄を占う行事です。
所在地:広瀬
指定年月日:平成21年4月1日
池を中心に南を正面として北・東・西の三方に礎石建物を配した「臨池伽藍」の寺院跡。極楽浄土の様相を模したもの。平安時代末から鎌倉時代初頭にかけての浄土思想の展開と地方の古代寺院を知る上で貴重です。
所在地:大宮 小鴨神社
指定年月日:平成25年1月29日
室町時代(天文6(1537)年)の制作。播州完粟郡柏野庄(現宍粟市山崎町の南部)の八幡宮(現 山崎八幡神社)に願主宇野豊後守源村直が奉納したことが裏書から明らかになっています。本来は6枚組ですが、寛永9(1632)年池田光政・光仲の国替えの年に2枚を欠いた4枚組で小鴨神社へ移された可能性があります。