更新日:2022年5月18日
[国指定史跡] 大原廃寺塔跡
白鳳時代から奈良時代の寺院跡。東に塔、西に金堂、金堂の北に講堂を配置する。塔の心中を支えた塔心礎は直径2.9m、短経2.9mの山陰地方最大級のものです。(写真上部の丸い石は塔心礎)
[国指定天然記念物] 波波伎(ははき)神社社叢
- 所在地:福庭 波波伎神社
- 指定年月日:昭和9年5月1日
神社は伯耆の二宮と言われています。シイ、タブノキ、ツバキなどの高木、亜高木、中低木と美しい三段林叢を形成しています。
[県指定史跡] 福庭古墳
- 所在地:福庭 波波伎神社
- 指定年月日:昭和31年5月30日
波波伎(ははき)神社境内にある古墳時代後期の円墳です。この地方でも最も整美な横穴式石室があります。円墳では直径35m、高さ4m、石室の全長9.5m。7世紀前半に造られたものと推定されています。
[県指定保護文化財] 木造秋葉大権現(あきばだいごんげん)
- 所在地:八屋 秋葉神社
- 指定年月日:昭和29年6月9日
千体仏の像造を発願し、全国行脚し各地に神仏像を残した江戸時代後期の遊行僧・木喰五行上人(もくじきごぎょうしょうにん)の作品です。像高1m、ケヤキ材の一木彫り。秋葉大権現は防火の神と言われています。
[県指定保護文化財] 木造日光菩薩立像・木造月光菩薩立像
- 所在地:八屋 極楽寺
- 指定年月日:昭和32年2月6日
極楽寺の本尊の脇侍(わきじ)。平安時代後期に作られたもので、両像とも像高73cm、ヒノキの一木造りです。日光菩薩像は左手を挙げ右手を下ろして日輪をとり、月光菩薩像は右手を挙げ月輪をとります。(写真右が日光像、左が月光像)
[県指定保護文化財] 銅造誕生釈迦仏立像
- 所在地:仲ノ町 倉吉博物館
- 指定年月日:平成7年4月21日
明治22年(1889)、向山の山中を開墾中に発見されました。像高7.2cmの銅製品で、7世紀後半から8世紀初頭のものです。長い間土に埋もれていたため表面が荒れていますが、わずかに鍍(と)金が残っています。(上北条地区小田出土)
[県指定保護文化財] 銅造誕生釈迦仏立像
- 所在地:仲ノ町 倉吉博物館
- 指定年月日:平成7年4月21日
山陰地方で最も古い7世紀中頃のものです。鋳造品で像高9.2cm。釈迦が誕生したときの姿を表しています。火災にあったため右手が曲がり全身に張られていた金がなくなっています。誕生仏は釈迦の誕生を祝う花祭りの本尊。(上北条地区井手畑 胎蔵寺所有)
[市指定保護文化財] 木造大日如来坐像
- 所在地:井手畑 胎蔵寺
- 指定年月日:平成28年3月28日
- 公開状況:非公開
胎蔵寺の本尊。像高は76.3cm。一材から彫り出して内刳を施さない古い特徴をもちます。体部の量感が控えめなことや、穏やかな顔立ちであることなど、平安時代中頃の作風の特色があります。
[県指定保護文化財] 袈裟襷文銅鐸 2個
- 所在地:仲ノ町 倉吉博物館
- 指定年月日:平成4年4月14日
昭和22年(1947)頃、市内小田の軍人墓地造成の際に出土しました。弥生時代中期の制作と推定されており、1号鐸は高さ30.4cm、2号鐸は44.3cm。両方とも袈裟襷文(けさだすきもん)などで飾られています。(写真左から1号鐸、2号鐸)(上北条地区小田出土)
[県指定無形文化財] 絣(保持者 福井貞子氏)
「倉吉絣」は豊富な模様と高度な技術による絵絣として知られています。その徹底した調査研究の上に伝統的技術を継承し、創作的な表現を多彩に展開している作家です。
福井貞子氏によって収集された資料で、絣の生産過程を知ることができます。さらに旧蔵者への福井氏の聞き取り調査によって、当時の社会背景や女性のくらしの変遷など、生活の一端を伺うことができます。
[市指定有形文化財] 木造薬師如来坐像附天部形体部及び菩薩像
- 所在地:下古川
- 指定年月日:昭和61年8月1日
- 公開状況:非公開
10世紀中期~11世紀初め頃に造像。薬師如来像は像高1.24mのヒノキ一木割矧造り。昔、三朝の三徳山から洪水で流れ着いたものを村人がまつって今に至ったものと伝えられています。
[市指定有形文化財] 木造薬師如来坐像
- 所在地:八屋 極楽寺
- 指定年月日:平成16年3月25日
目を彫目とするヒノキ材寄木造。像高約91cm。平安時代に作られ、脇侍の日光・月光菩薩像の中尊像です。上体の奥行きが深く、作風は平安時代初期風。平成11年全面的に補修されました。