更新日:2023年7月28日

[国指定重要文化財] 長谷寺本堂内厨子

  • 所在地:仲ノ町 長谷寺
  • 指定年月日:昭和63年12月19日

長谷寺本堂内厨子

長谷寺の本堂内にある山陰地方における数少ない室町時代の建造物です。一重の入母屋(いりもや)造りで、屋根はこけら葺きの大型の厨子。鎌倉時代に中国から伝わった建築様式「禅宗様」で造られた特徴が多く見られます。

 

[県指定保護文化財] 長谷寺本堂および仁王門

  • 所在地:仲ノ町
  • 指定年月日:平成19年4月27日

長谷寺本堂  長谷寺仁王門

長谷寺は打吹山の中腹の天台宗の古刹。本堂は寄棟造の南にせり出した懸造で、五間四方の中世仏堂の典型例です。天正年間(15731592)の造営といわれます。仁王門は入母屋造の八脚門で、延宝8年(1680)の造営と伝わり、両側に仁王像を安置します。

 

[市指定有形文化財] 木造十一面観音菩薩坐像一躯

  • 所在地:仲ノ町 長谷寺
  • 指定年月日:平成19年10月23日

長谷寺十一面観音

本堂内厨子に安置された長谷寺の本尊で、像高101cm、室町時代後期の作です。髪を結い上げた頭頂部に如来の仏面を、その周囲に菩薩面を10個付けています。眼は玉眼で、眉間には光を放つという白毫を表しています。全体的に豊かな肉付きで左手に蓮の花瓶を持っています。ヒノキ材の寄木作りです。

 

[県指定保護文化財] 梵鐘

  • 所在地:仲ノ町 長谷寺
  • 指定年月日:昭和31年5月30日

梵鐘

室町時代、南北朝の北朝の年号銘”明徳4年”(1393)があります。高さ85.1cm。当時鋳造されたものとしては古い作風を残しており、江戸時代に書かれた「伯耆民談記」に久米郡大谷村(現・大谷)の水田から掘り出されたものとあります。

 

[県指定有形民俗文化財] 長谷寺の絵馬群

  • 所在地:仲ノ町 長谷寺
  • 指定年月日:昭和32年2月6日(昭和45年9月1日、平成20年12月19日追加指定)

長谷寺の絵馬群

27件・大小49点。室町時代から明治時代までの風俗・庶民の芸術、民間信仰が描かれています。伝説の白馬の絵馬をはじめ、延宝5年(1677)に奉納された「歌舞伎絵図」(歌舞伎を描いたものとしては最古段階のもの)などがあります。

 

[国指定史跡] 大御堂廃寺跡

  • 所在地:駄経寺町2丁目
  • 指定年月日:平成13年1月29日

大御堂廃寺跡

7世紀中頃につくられた山陰地方を代表する最古級の寺院跡です。「久米寺」という寺名で国府がおかれていた久米郡の郡名寺院であると推定されています。上灘小学校には柱穴径約87cmの塔心礎が移されています。

 

[県指定保護文化財] 大御堂廃寺跡出土遺物

  • 所在地:仲ノ町 倉吉博物館
  • 指定年月日:令和3年6月18日
大御堂匙(修理後).jpg

銅製匙

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銅製獣頭

軒丸瓦(集合).jpg

軒丸瓦

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墨書土器「久米寺」

 

 

 

 

 

 

 

 

大御堂廃寺跡(国史跡)の出土遺物472点。豊富な種類の瓦や「久米寺」の寺名が記された墨書土器の他、銅製匙や銅製獣頭などからは朝鮮半島とのつながりを伺うこともできます。

 

[国指定史跡] 三明寺古墳

  • 所在地:巌城 山名寺裏
  • 指定年月日:昭和6年11月26日

6世紀末に構築された直径18m、高さ6mの円墳。山陰最大級の横穴式石室(全長8.3m)をもつ。玄室内の奥壁に密着して遺体を納める石屋形(いしやかた)状の石囲いがあるのが特徴です。

 

[国選定重要伝統的建造物群] 倉吉市打吹玉川伝統的建造物群保存地区

  • 所在地:魚町・研屋町・東仲町・西仲町および西町の全域、堺町1丁目・新町1丁目・新町2丁目および新町3丁目の一部
  • 指定年月日:平成10年12月25日(平成22年12月24日拡大選定)

倉吉市打吹玉川伝統的建造物群保存地区

魚町・研屋町・東仲町・西仲町および西町の全域と、堺町1丁目・新町1丁目・新町2丁目および新町3丁目の一部の約9.2ヘクタール。地区を東西に通る本町通りと玉川の川端を中心とした商家の店舗併用住宅、土蔵等建造物群です。玉川に架かる石橋の景観が倉吉独特の歴史的景観であり、明治後期から昭和初期の建物が多く見られます。

 

[国登録有形文化財] 協同組合倉吉大店会(旧第三銀行倉吉支店)

  • 所在地:魚町
  • 登録年月日:平成8年12月20日
  • 公開状況:内部非公開(店舗のみ公開)

明治41年(1908)に国立第三銀行倉吉支店として建てられた擬洋風建築です。明治38年に魚町・堺町一丁目周辺を焼失した火災後に再建されたため、額面や軒裏が漆喰で厚く塗られています。内部は一部が改造されていますが天井の飾りや階段などの建具は建設当時のままになっています。

 

[県指定保護文化財] 小川家住宅  六棟 (主屋、ビン詰場、旧仕込蔵、ふな場、二階蔵、三階蔵、道具蔵)

  • 所在地:河原町
  • 指定年月日:平成27年4月7日

小川酒造 主屋正面

明治から大正時代に建築された建物です。河原町通りに面して建つ主屋は和風の建物に洋風の接客空間を並立させた大正期建築の好例。蔵は床面を高くし地域の気候風土に合わせた造りが特徴です。鉢屋川沿いには水車がありました。

 

[国登録記念物・鳥取県指定名勝] 小川氏庭園

  • 所在地:河原町
  • 指定年月日:平成22年8月5日

小川庭園

住宅の前庭・中庭と別区画の環翠園で構成されます。昭和5年頃、神戸の庭師巽武之助が手がけたといわれます。環翠園は池泉回遊式庭園で、園外の打吹山や水道山の十三重塔が眺望できます。茶亭「南山荘」には、菅楯彦が昭和2022年に疎開していました。個人の近代庭園の作例として山陰屈指のものです。

 

[国登録有形文化財] 旧小倉家住宅(主屋、土蔵)

  • 所在地:河原町
  • 登録年月日:平成30年11月2日
  • 公開状況:内部非公開
鳥取県旧小倉家主屋01 主屋全景(北より).JPG  

        主屋

本通り沿いに北面して建つ乾物販売を営んだ商家。主屋は切妻造りの総二階建てで、柱の高いつくりや正面二階の大きな掃出し窓、手すりの意匠などに昭和前期の傾向が現れています。通りと川が交差する角地にあって、主屋背面に建つ土蔵とともに商家町の歴史的景観を形成しています。

 

[国登録有形文化財] 旧髙多家住宅主屋

  • 所在地:河原町
  • 登録年月日:令和3年6月24日
  • 公開状況:部非公開

鳥取県旧高多家住宅01外観(北西から).jpg

八橋往来に面して建つ町家。明治35年(1902)の建築。倉吉町の商業最盛期に建築、使用された店舗兼住宅で、当時の倉吉の町家の様式をよく伝えています。

 

[国登録有形文化財] 旧高田酒造(醸造蔵一、醸造蔵二)

  • 所在地:新町2丁目
  • 登録年月日:平成13年8月28日
  • 公開状況:内部非公開(店舗のみ公開)

旧高田酒造醸造蔵2

主屋等の宅地の北側、玉川を挟んで建つ蔵です。土蔵造平屋建。石州瓦葺。明治時代後期の建築されました。

 

[国登録有形文化財] 旧倉吉町水源地(ポンプ室、量水室)

  • 所在地:余戸谷町
  • 登録年月日:平成14年12月6日
  • 公開状況内部非公開交

 旧倉吉町水源地量水室

ポンプ室は入口上部の切妻に水道マークと植物の浮彫をあしらい、ベランダ壁面に「萬斛泉(まんこくせん)」の石額を掲げた擬洋風建築です。倉吉最初の上水道施設で昭和7年に開設されました。量水室はポンプ室から東へ100m。ともに鉄筋コンクリート造平屋建です。(写真は左からポンプ室・量水室)

 

[国登録有形文化財] 豊田家住宅(主屋、離れ)

  • 所在地:西町
  • 登録年月日:平成18年4月12日

豊田家主屋 豊田家離れ

本町通りに北面する木造2階建、桟瓦葺の伝統的な町屋です。離れは渡り廊下で接続し、熟達した和風の造形。主屋は明治33年、離れは昭和5年の建築です。(写真は左から主屋、離れ)

 

[国登録有形文化財] 丸井家住宅(主屋、離れ、土蔵、茶室、腰掛待合及び塀・袖垣、塀)

  • 所在地:越中町
  • 登録年月日:平成29年10月27日
  • 公開状況:内部非公開