秋の特別展 第11回菅楯彦大賞展(倉吉会場) まもなく開幕
第11回を迎える菅楯彦大賞展の京都会場が酷暑の中、8月4日から京都文化博物館で開幕しました。6日間という短い会期でしたが、美術関係者や京都近郊の美術愛好家の方々ににご鑑賞いただきました。
初日は、審査委員のお一人である内田あぐり先生と受賞者2人(大賞・佳作賞は、あわせて5人)、出品者9人、そして、鳥取県関西本部長の森本誠人氏を来賓に迎え、オープニングセレモニーの後、内田審査委員のギャラリートークも開催しました。私も会期中3日ほど展示看守に就きました。
その間、大賞受賞の仁添まりなさんの作品をじっくり鑑賞、いや観察しました。作品名は《甦りし琉球競馬》。琉球王朝時代から続く伝統行事で、太平洋戦争後に途絶えていたものを2013年になって復活したとのこと。競馬といっても、速さを競うものではなく、いかに優美に琉球馬を磨き上げるかを競うものだそうです。作家ご自身の家系も馬を飼い、この伝統行事に参加されていたと語っておられました。
密度濃く描かれた画面の中央に琉球馬が向かい合って二頭。白馬に跨るのは兄で栗毛には妹か?馬の鼻付き合わせた上方には扇が、下方にはアヤメ?(沖縄のオクラレルカ?)が花開き、二つの景物を結んだ線で2つ折りにすると左右対称の画面構成になっています。
左にも右にも蝶が舞い、画面全体を沖縄特産の草木が占めます。さらに観察を続けると、画面の中ほどから上はほぼ左右対称ですが、下方は左右に色濃く別々の物が配されており、全体をどっしりと据えています。計算された配置です。
また、全面にミニチュアサイズの馬が行儀よく描かれ、バッタや舞飛ぶ蝶など昆虫も数えきれないくらい画面を跋扈(ばっこ)しています。一体、何頭、何匹いるのだろうかと。この作品から離れることができません。
京都会場はすでに終了しましたが、9月5日からは倉吉博物館で約1ヵ月にわたって開催します。開幕日には、大賞受賞者の仁添まりなさんも沖縄から駆け付けていただき、ギャラリートークもあります。作家ご自身が語る作品の魅力に耳をそばだてたいと今から楽しみです。
| 第11回菅楯彦大賞展 倉吉会場
会期:令和8年9月5日(土曜日)~10月18日(日曜日)
会場:倉吉博物館
※開幕日の9月5日(土曜日)15時30分より、大賞受賞者(仁添まりな氏)と佳作賞受賞者4人(山本真澄氏、及川聡子氏、林 真氏、重政周平氏)によるギャラリートークを開催します。
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