更新日:2023年11月9日
史跡 大御堂廃寺跡の発掘調査の様子です。
昨年度の北西側の発掘調査で見つかった北側の大きな溝が寺域の北限を示すものか確認するため、また、寺域を囲む塀を確認するため、今年度は北東側(A地区)の発掘調査を行いました。
→北東側で東築地塀が北へ延びることが確認されたため、北辺の位置を調べるため、県立美術館の工事現場を避けて北西側(B地区)での調査を追加しました。
発掘調査期間:令和5年6月〜令和5年11月末
B地区調査終了
令和5年11月28日 調査の記録をとり、B地区の調査を終了。令和6年度に、今年度確認した東側の築地塀の北側を再度調査し、築地塀の北限を確認する予定です。
発掘調査全景(北側から)
周辺に同様の穴を確認できず
令和5年11月22日 昨日確認した穴を精査したところ、柱穴ではなく、またその周辺を確認したところ、同様のものは見つかりませんでした。これは掘立柱塀の跡ではなかったようです。残念・・・。
(南側から) (東側から)
穴の跡を確認
令和5年11月21日 先日の濃い部分を調査したところ、何らかの穴であることが判明!周辺にも同様のものがあれば掘立柱塀の跡かもしれません!
(東側から)
何かの跡を発見
令和5年11月17日 トレンチを掘り進めると、濃い部分が出てきました。これは何の痕跡なのでしょうか!?
(南西側から)
手作業での調査開始
令和5年11月6日 本日から手作業での調査を開始しました。トレンチを設定し、調査を進めていきます。
(南側から)
B地区調査開始
令和5年10月25日 史跡北西部分調査範囲の重機掘削作業を開始しました。A地区同様、昭和の田畑跡を検出しました。
→
縞状に見える部分の濃い部分が田畑の畝(うね)です。
A地区調査終了
令和5年9月29日 調査の記録をとり、A地区の調査を終了。今後は、史跡北西部分で築地塀の北辺位置の調査をしていきます。
発掘調査全景(北側から)
掘立柱塀跡の有無の調査
令和5年9月26日 過去に史跡の南東部分で実施した調査では、築地塀跡の下層で掘立柱塀跡が確認されていたため、北東まで続いているかどうかを確認するために築地塀跡を南北に断ち割って調査をしました。調査の結果、北東部分では堀立柱塀跡は確認されませんでした。
南北方向の断ち割り位置(南側から) 断ち割りの壁面(東側から)
現地説明会を開催しました
令和5年9月16日 史跡大御堂廃寺跡第8次発掘調査現地説明会を開催しました。
築地塀跡や発掘状況の説明を行った後、発掘調査で見つかった遺物の説明も行いました。
約80名の参加者があり、「北辺をつきとめて」や「史跡整備を楽しみにしている」という感想もいただきました。
史跡 大御堂廃寺跡第8次発掘調査 現地説明会(2023 . 9 . 16)配布資料(1.1MB)
(築地塀跡の説明) (発掘調査で発見した遺物の説明)
現地説明会を開催します
令和5年9月16日 史跡大御堂廃寺跡第8次発掘調査現地説明会を開催します。
事前申込制(定員:各30人)
- 第1回 13時40分〜14時10分
- 第2回 14時20分〜14時50分
- 第3回 15時00分〜15時30分
令和5年9月15日までに文化財課へお申込みください。
東築地塀を発見!
令和5年8月28日 専門家の方々に現地を見ていただき、発見した2本の溝は雨落溝で、その間の高まりは築地塀の基礎部分であるとの見解をいただきました!!
雨落溝を発見!?
令和5年8月23日 トレンチ北壁の断面で幅1.5mの溝(赤線で表示)を確認しました。また、6m程西側にも同様な溝が確認できます。これらは、築地塀の両側に並行する雨落溝かもしれません!
築地塀の造営作業想像図(築地塀と雨落溝)※
※引用元:『古代の官衙遺跡 Ⅰ遺跡編』奈良文化財研究所2003
気になる溝を発見
令和5年8月18日 トレンチの北端を引き続き調査していくと、南北に延びる溝(赤線で表示)を発見しました!はたしてこれは東側の築地塀(ついじべい)に伴うものなのでしょうか!?
(南側から撮影) (北側から撮影)
大量の瓦が出現
令和5年8月1日 南北に平行に伸びる瓦と石が混じる列を調査してくと、トレンチの南側で大量の瓦と石が現れました!これらの瓦と石は一体…!?
瓦と石の混じる列が出現
令和5年7月24日 トレンチ北側で南北に帯状に伸びる瓦と石が混じる列を2本発見しました。この2本の列は、1.5mの間隔でほぼ平行に延びています。この列が何を意味するのか、明らかにするために調査を進めます!
軒丸瓦発見!
令和5年7月11日 軒丸瓦(7世紀末)を発見しました。
(発見時) → (洗浄後)
多数の瓦が出土
令和5年7月4日 先日発見した水路跡付近を調査したところ、昭和の地層から大御堂廃寺で使われていた瓦が多数発見されました。現時点では、詳細は不明ですが、引き続き調査を進めていきます。
昭和の水路跡を確認
令和5年6月28日 本日から手作業での発掘調査を開始しました。昭和の田畑跡に伴う水路の跡を確認しました。水路は、南北方向に作られ、両岸は杭で護岸が施されています。
重機掘削終了(A地区)
令和5年6月27日 A地区の調査範囲における重機掘削終了。明日からは、手作業での発掘調査を開始します。
昭和の田畑跡を検出
令和5年6月8日 昭和の田畑跡を検出しました。調査範囲内をこの深さまで重機で掘削し、ここからは手作業で掘り進めて調査を行います。
縞状に見える部分の濃い部分が田畑の畝(うね)です。
重機による掘削作業開始
令和5年6月7日 調査範囲の重機掘削作業を開始しました。