更新日:2023年3月2日
史跡 大御堂廃寺跡の発掘現場の様子です。
発掘作業期間:令和4年9月30日まで
→延長:令和4年12月末まで(終了)
令和5年度も引き続き発掘調査を行います
今回の発掘調査では、北築地塀の確認はできませんでした。
そのため、来年度も引き続き北築地塀の有無の確認のための発掘調査を行います。
また、寺院の北側で大きな溝を確認したため、寺院の敷地の北限を示している溝かどうかも含めて史跡の北東側の発掘調査を行います。
なお、今年度の発掘現場は、遺構の保存のため、埋め戻しをしました。
寺院の敷地を区画している!?溝を発見!
当初、北築地塀があると想定していた場所の南で溝を確認しました。
溝は東から西へ流れており、幅は6mあります。この溝は、寺院の敷地を区画する可能性がありますが、まだ確定できていません。
寺院の敷地を示す高まりを目視できます
現在、寺院の敷地を示すと考えられる高まりを目視することができます。(平日日中の発掘調査実施時のみ)
この高まりを追って、敷地北限の特定を行うための調査をしています。
発掘作業の様子
スコップ等を使い、手作業による発掘を進めています。
<西築地塀(にしついじべい)の延長を確認する調査>
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掘り進める範囲を決めます 手作業で掘り進めていきます
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地層を調べるため、部分的に深く掘り下げています(深くなるところは土階段を作ります)。
<北築地塀(きたついじべい)を確認する調査>
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数ヶ所同時に発掘調査しています 役割分担をして作業を進めます
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河原跡が出てきました
重機による掘削作業終了
令和4年8月29日 重機による掘削作業終了
地表面から3mの深さまで重機で掘削し、そこからは人力で掘り進めて調査していきます。
重機による掘削作業中
令和4年8月20日 北へ北へ掘り進めています。
重機による掘削作業開始
令和4年8月18日 西築地塀跡を北へ向かって発掘調査をするための掘削を開始。
北へ向かって調査するための掘削を行っていきます。
西築地塀(ついじべい)跡を発見!
令和4年8月10日 過去に調査した遺構(西築地塀の跡)の位置を発見しました。
ここから西築地塀を辿っていき、北築地塀跡を探っていきます。
重機による掘削作業終了
令和4年7月29日 重機による掘削作業終了
造成土を取り除くと、過去の調査トレンチがうっすらと見えました。
今後、このトレンチを丁寧に掘って過去に調査した遺構(西築地塀の跡)の位置を探ります。
重機による掘削作業開始
令和4年7月16日 重機による掘削作業開始
北築地塀跡の調査に向け、まずは、過去に調査をした西築地塀跡の正確な位置を把握するための発掘作業をしています。
調査をしている場所は、紡績工場の敷地造成のため、昭和27年に埋め立てられています。
そのため、厚さ1m以上の造成土を重機で取り除いた後に、ようやく本格的な調査を行うことができます。