更新日:2021年8月16日

日時:平成24年9月27日 午後1時30分~午後4時

場所:現地及び倉吉市歴史民俗資料館研修室

内容:市指定文化財候補として検討中の「三十六歌仙額」(倉吉市大宮 小鴨神社)、「四王寺跡」(倉吉市大谷)の現地視察

  • 三十六歌仙額について
    意見 天文六年(1537)のものとしてはよく残っているが、保存の手をいれるべき。
       年代の古さからも、美術的な観点からも市指定有形文化財に十分値する。
       額の裏面にある墨書のうち題名・願主・年号と「左一番」など額の位置を記したものと書体が違う点、額面に残る釘穴が何パターンかに分かれること、板の仕上げ方など詳細に調査し、記録を取っておくことが必要。
       指定についての地元の意向も確認すること。
  • 四王寺跡について
    意見 歴史上の価値については十分だが、現地のどの部分について指定するのか整理が必要。今後の追加調査も必要となるのでは。
       現在までつながる四王寺跡の経歴、地元に記録が伝わっていないか等についても
    調査するべき。
その他質疑・報告
  • 鳥取県文化財保存・保護事業費補助金の交付要綱が一部改正になり、防災・防犯事業について県補助金の補助率が上がっていると聞いたが、倉吉市内の指定文化財で検討している文化財はあるか?
    →県指定保護文化財 桑田家住宅・高田酒造について検討中
  • 『新鳥取県史』掲載の「中村家文書」について、総点数はどのくらいで、全て掲載されたのか?また、市橋家に伝わったものとのことだが、いわゆる本家か分家かどちらに伝わっていたものか。
    →県史に掲載された経過について聞き取りをしたが、資料自体の総点数、市橋家のことについては調べていない。
  • 石造大日如来坐像(倉吉市桜 大日寺)が鳥取県保護文化財に指定するよう鳥取県文化財保護審議会から答申が出された(9月6日)ことを報告。

以上