更新日:2024年6月26日
くらすけくん鳥取県から、劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)について、日本国内で医療機関からの患者報告数の増加が確認されているとの通知がありました。
報告数は、6月2日時点で、1999年に統計を取り始めて以降最多であった2023年の報告数を既に超えています(厚生労働省HPによる)。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)についての詳細は、厚生労働省等のHP(下記のリンク)をご覧ください。
 

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)について

  • 溶血性レンサ球菌(いわゆる溶連菌)は、一般的には急性咽頭炎(のどの風邪)などを引き起こす細菌として知られていますが、まれに引き起こされることがある重篤な病状として、劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)があります。
  • 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、突発的に発症し、敗血症などの重篤な症状を引き起こし急速に多臓器不全が進行することがある重症感染症であり、その死亡率は約30%とされていますが、重症化するメカニズムはまだ解明されていません。

主な症状

  • 初発症状は咽頭痛、発熱、消化管症状(食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢)、全身倦怠感、低血圧などの敗血症症状、筋痛などがありますが、明らかな前駆症状がない場合もあます。
  • 後発症状としては軟部組織病変、循環不全、呼吸不全、血液凝固異常(DIC)、肝腎症状など多臓器不全を来し、日常生活を営む状態から24時間以内に多臓器不全が完結する程度の進行を示すことがあります。

予防等

  • 一般的な感染症対策について劇症型溶血性レンサ球菌感染症に限らず、多くの感染症の予防には、手指衛生や咳エチケット、傷口の清潔な処置といった、基本的な感染防止対策が有効です。

 ※一般的な感染症対策について(厚生労働省HPから).pdf(885KB)

  • また、発熱や咳や全身倦怠感などで食事が取れないなどの体調が悪いときは、かかりつけの医療機関などを受診しましょう。

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