本市における観光は「通過型」から「滞在型」への転換が大きな課題となっている中、県立美術館の開館やインバウンド需要の回復見込みを契機に、来訪目的地としての魅力向上を図り、宿泊・観光消費の増大を目指す必要があります。

 また、コロナ禍の影響や「バスの2024年問題」等による団体客減少、中心市街地の空き店舗増加などの課題もあり、「稼ぐ地域」を実現するためには、観光地としての滞在時間延伸や観光消費の拡大を目指す取組等、時代に即した新たな観光ビジョンの策定と、地域が一体となった観光施策の推進が求められています。

 この業務では、実際に販売可能なツアー商品を造成・実証し、地域の経済活性化に寄与する観光需要を創出すること、また白壁土蔵群等歴史的資源を有する中心市街地と温泉や自然豊かな観光資源を満喫できる関金エリアにおける宿泊や体験プログラムの連携強化、SNS・WEB広報等を活用した効果的な集客施策を実施し、滞在型観光への転換、滞在時間延伸による観光消費の拡大につながる「稼ぐ地域」への転換を目的としており、公募型プロポーザル方式により、この目的に適う優れた提案を広く求め、価格に限らず企画提案書やヒアリング等の内容を総合的に判断し、最も優れた企画提案を行った事業者を、この業務の受託者として選定します。

業務の概要

  1. 業務名  「稼ぐ地域」をめざしたツアー開発業務
  2. 業務内容  『稼ぐ地域』をめざしたツアー開発業務に係る仕様書のとおり
  3. 選定方法  公募型プロポーザル
  4. 契約方法  随意契約
  5. 委託期間  契約締結日から令和8年3月31日まで
  6. 委託上限額 28,000,000円(消費税及び地方消費税を含む。)
  7. 担当課
    倉吉市観光交流課 〒682-8633 鳥取県倉吉市堺町2丁目253番地1
    電話 0858-22-8158 FAX 0858-22-8136
    電子メール tourism@city.kurayoshi.lg.jp

スケジュール

  1. 募集要領の公表  令和7年4月25日(金曜日)
  2. 質問の受付締切  令和7年5月7日(水曜日)正午
  3. 質問に対する最終回答  令和7年5月12日(月曜日)
  4. 参加表明書の提出期限  令和7年5月15日(木曜日)午後5時
  5. 企画提案書の提出期限  令和7年5月22日(木曜日)午後5時
  6. 一次審査(書類審査)結果通知  令和7年5月27日(火曜日)(予定)
  7. 二次審査(プレゼンテーション審査)  令和7年6月3日(火曜日)(予定)
  8. 最終審査結果通知  令和7年6月6日(金曜日)(予定)
  9. 契約締結  令和7年6月上旬(予定)
    ※選定スケジュールは変更となる場合があります。変更の場合は、参加表明者に直接連絡します。

参加資格、参加手続き、審査、必要書類等について

 次のリンク先のファイルを参照してください。

質問に対する回答について

1 日帰り温泉施設の見直し・基本設計について

 日帰り温泉施設の見直し・基本設計について、主要観光資源である「せきがね湯命館」の過去の検討結果は公開又は参照することは可能か。

回答 Web上には公開していないので、希望者には電子データを提供するので、本課まで提供希望のメールを送信すること。

2 実施要領の記載内容について

 実施要領第7項目第3号目中のイの項に「本観光ビジョン策定における具体的な内容(海外及び国内市場調査、市内ポテンシャル調査、市内外の観光関係者とのワークショップの企画運営等)」とあるが、当該ビジョンの策定は別に発注されているものではないか。

回答 記載事項は誤りであり「本観光ビジョン策定における具体的な内容(海外及び国内市場調査、市内ポテンシャル調査、市内外の観光関係者とのワークショップの企画運営等)」は、「本ツアー開発業務における具体的な内容(地域内ツアー拡充施策、関金ポテンシャル調査・設計、ツアーコンセプト設計と企画、現地調査とリソース確保、モニターツアー実施・ツアー運営サポート)」に訂正する。

3 重要業績評価指標について

 重要業績評価指標として提示されている市内観光入込客数、ツアー参加者、ツアー販売額の現時点の最新状況、販売ルートの詳細やシェアについて情報提供をいただきたい。

回答 重要業績評価指標については、ビジョン策定年度の令和7年度から9年度にかけてのスコアを想定している。
 なお、市内観光客数の最新スコアは令和6年度の1,083,644人であり、それ以前のスコアについては公式Webサイト(https://www.city.kurayoshi.lg.jp/1787.htm)に第12次倉吉市総合計画の評価結果が施策評価シートとして掲載されている。ツアー参加者数及びツアー販売額については、新たな指標であり、この度の業務等に当たり設定し、達成することを目標としている。
 また、販売ルート及びシェアについては、国内及びインバウンド少人数向けツアーを想定し、インバウンドについては韓国、台湾、香港、欧州圏を主に想定している。

4 販売ルート等について

 重要業績評価指標の内容にもよるが、主な販売ルートは倉吉観光MICE協会が想定されるが、鳥取中部観光推進機構や地域内外の他の販売ルートを開拓することは可能か。事業の目的はあくまでも倉吉観光MICE協会での自走化をするものか。また、自走化とは具体的に何を意味するものか、基準値を示すことは可能か。

回答 第一義に倉吉観光MICE協会で自走化することを想定している。加えて、それ以外の方法でも重要業績評価指標を達成する方法があれば提案することは可能である。また、自走化とはこの度のツアー開発で商品化されたものを委託業務終了後も、倉吉観光MICE協会等が販売を継続し、「稼ぐ地域」を達成することを想定している。基準値としては重要業績評価指標に設定しているツアー販売額・参加者数のスコアを基準とする。

5 費用内訳について

 仕様書の費用内訳に「広告費、モニターツアー開催費、調査費用等」とあるが、計上不可な費用項目はあるか。例えば、企画費用や人件費、宿泊移動交通費、会議費用や事務所設営費用の発生が見込まれるものに関して予め確認したい。

回答 社会通念上、委託事業を実施するにあたり必要な物であれば問題ない。特に質問項目で例示されているものは計上可能である。逆に計上不可なものは、委託事業実施に当たり客観的に必要不可欠と説明でき難いもの、例えば接待交際費、極端に高価な備品購入、過度な広告宣伝費、過度な研究・視察費、過剰な贈答品・記念品の購入費、不必要な施設の整備費・改修費、過度な飲食費等がこれに当たる。

6 業務体制について

 業務体制として「原則として同一メンバーが一貫して担当する。」とあるが、コンソーシアムによる参加を想定している。実施段階で、発注者との情報共有や折衝の結果、協働連携関係にある事業者を変更することは可能であるか。

回答 受注後に関係事業者を変更することは可能であるが、発注者の承諾を必要としているので、客観的かつ合理的な理由を説明し、承諾を受けること。

7 企画提案書の作成について

 企画提案書の作成に当たり「ページ数目安:~20頁)」とあるが、実施要領には「枚数に制限は設けない。」と記載されている。これについては既定の枚数を超えても良いという認識でよいか。

回答 企画提案書のページ数には制限を設けないが、審査作業上、20頁程度を想定している。極端に頁の多い物、少ない物については仕様書の基準を満たさないものとして失格とする場合がある。

8 プレゼンテーションの日時について

 2次審査のプレゼンテーションは、同時に公募されている「地域全体で取組む観光ビジョン策定業務」と日時は別に設定されるか。

回答 両方に応募する事業者への配慮として同日別時刻での開催を予定している。ただし、応募者多数の場合、別日とする可能性もある。

9 ツアープランの設計について

 仕様書の「5 業務内容」において6つのツアープランを設計するとあるが、企画提案書の段階で具体的なツアーの提案が必要であるか。受託決定後に着手するという理解でよいか。また、ツアーの発着地は倉吉市内に限るものか。

回答 ツアー開発は委託業務内で実施するものであり、企画提案の段階での設計は不要である。提案にあたっては、どのような知見、体制等で運営・計画できるかを評価すると考えている。また、ツアー発着地についてはインバウンド対応も想定しているので倉吉市内に限るものではない。