更新日:2021年8月16日
近ごろ、市民の方からの『劇場型』投資詐欺に関する相談や情報提供が増えています。
特に、「未公開株」「社債」「○○の権利」の取引に関するトラブルが多いです。
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『劇場型』投資詐欺の具体例
ある日突然山田さんの家に、聞き覚えのないAという会社から鉱物(レアアース)に関する担保証券についてのパンフレットや申し込み書が送られてきました。
しかし、山田さんは投資話に興味が無かったので、送られてきたパンフレットを放置していました。
その数日後、Bという会社から山田さんの家に電話が掛かってきました。
B社「A社からパンフレットが送られてきていませんか。
A社の証券を購入したいのですが、パンフレットが一般の方にしか送付されていないんです。
もし我が社に代わって証券を購入して頂ければ、後から倍の値段で買い取ります。
高く買い取りますので、購入して頂けませんでしょうか。
レアアースは需要が高いので、必ずもうかりますよ。」
証券の購入は1口10万円、1人10口100万円までと高額でしたが、たとえ購入したとしてもB社が倍の値段で買い取ってくれるということなので、山田さんは損をしません。
山田さんはすっかりおいしい話だと思い込み、A社に申込書を送付し、10口分購入しました。
数日後・・・
山田さんの家に、A社から鉱物担保証券が届きました。
さっそく、この証券を買い取ってもらおうとB社に電話をすると・・・
『おかけになった電話番号は、現在使われておりません』
最終的に、B社だけでなくA社とも連絡がとれなくなってしまいました。
まだある!投資詐欺の色んな手口!
公的機関装い型
金融庁などの公的機関を名乗って電話をかけ、未公開株や社債等を買わせる手口です。
代理購入型
「お金を振り込むので、代わりに購入してほしい」等と言って購入させ、結局お金を振り込まないという手口です。
被害回復型
過去に投資詐欺の被害を受けた人に、過去に購入した未公開株等を買い取って被害回復をする等と言って電話をかけ、その条件として別の未公開株の購入や手数料の支払いを求める手口です。
投資詐欺について、詳しい内容はこちらをご覧ください
「未公開株」等被害にあわないためのガイドブック (金融庁)
相談室からのワンポイントアドバイス
うまい話は信じない!
本当にうまい話なら普通はわざわざ他人に教えません。
何もしていないのにうまい話が舞い込んできた時は、必ず裏があるものと思いましょう。
リスクや損のない投資話はありません!
勧誘にすぐに応じない!
詐欺では無かったとしても、投資は非常に複雑でリスクが高い場合が多いです。
相手から、適切なリスク説明はありましたか?
投資話を持ちかけられてもすぐにひとりで判断せず、必ず誰かに相談しましょう。
「必ずもうかる」という言葉は信じない!
「元本保証」「必ずもうかる」「損はしません」などの言葉はありませんでしたか?
このような言葉で勧誘をすることは法律に違反している可能性があります。
取引内容が理解できなければ契約しない!
契約内容が理解できない場合はもちろん、危険性が分からない場合は絶対に契約をしないようにしましょう。
※国民生活センターの発表情報では、「未公開株」や「社債」の他、「外国の通貨」や「温泉付き有料老人ホームの利用権」「水源地の権利」などの事例も報告されています。
ここに注意!
支払ったお金を取り戻すことは困難!
消費者が代金や手数料を支払っても、買い取りなどが実際に行われた例の報告は今まで1件もありません。
そして、買い取りが行われないまま業者との連絡が取れなくなってしまいます。
したがって、1度支払ったお金を取り戻すことが非常に難しくなります。
投資詐欺関連リンク
なにかありましたら、お気軽にご相談ください。
【倉吉市役所 市民生活相談室】
電話:0858-22-2717(直通)
FAX:0858-23-3701
Email:soudan@city.kurayoshi.lg.jp