平成28年度第3回倉吉市伝統的建造物群保存地区保存審議会
日 時:平成28年12月17日(土)10:00~11:30
会 場:倉吉歴史民俗資料館 2階 研修室
1 開会 根鈴課長補佐
2 挨拶 和田会長、福井教育長
3 報告事項
(1)鳥取県中部地震の被害状況について
・被災調査
10月21日~ 被害調査開始
10月26日 文化庁伝建部門による現地調査
11月1~2日 住民説明会及び被害状況の聞き取り
11月12~13日、19~20日
県内外ヘリテージ支援(ボランティア)による被害詳細調査
鳥取県、京都府、兵庫県、岡山県、徳島県
調査件数123件(建築物270棟、工作物8件)
・伝建地区被害状況報告
12月8日現在 被災建築物 348棟
(伝建地区内家家屋総数約600棟)
特定物件 建築物 207/344棟
工作物 12/66件
非特定物件 建築物 141/約255棟
工作物 4件
・災害復旧事業・・・H28伝建修理事業(災害復旧)29件追加
H29伝建修理事業(災害復旧)修理計画作成中
(2)平成28年度伝建地区保存修理修景事業状況について
・工事完了2件(8月、9月)
・内容変更手続き完了1件(11月)
・内容変更手続き準備2件
(3)平成28年度11月補正による災害復旧事業について
・17件(建築物27、工作物2、合計29)の事業着手について報告
・事前着工届提出10件、12月1日から着手
(4)現状変更行為許可申請(平成28年10月~)について
・16件の許可について報告(解体はいずれも非特定物件)
4 協議事項
(1)保存計画の変更について
・特定物件の追加(5棟)
①堺町1丁目 主屋 木造瓦葺2階建(明治後期~大正)
②西町 主屋 木造瓦葺2階建(昭和10年)
③西町 離れ 木造瓦葺2階建(昭和10年)
④新町2丁目 主屋 木造瓦葺2階建(昭和17年)
⑤新町3丁目 主屋 木造瓦葺2階建(昭和10年)
新町2丁目 主屋の特定追加について、本来なら西隣の主屋(非特定物件)
も併せて追加すべき価値があるのではないか。検討してほしい。
承認
・特定物件の解除及び解体(3棟)
①西町 主屋 木造瓦葺2階建(大正5年)
②西町 付属屋 (大正15年)
③西町 離れ 木造瓦葺2階建(大正15年)
現在空き家であり、地震により建物が傾いたため、所有者から解体希望
があったもの。
再度所有者へ保存するようお願いしてほしい。解体するのであれば建物
調査が必要。残せる部材はなるべく保存してほしい。
所有者の意思は固く解体は避けられない。危険度も考慮して特定解除及
び解体の承認を願う。
承認
(2)その他
・倉吉市伝統的建造物群保存事業補助金交付要綱の見直しについて
災害時に特化して補助対象及び補助限度額を設定する。平成29年度から実
施予定。
(短期間で復旧事業を推進する為、補助限度額を引き下げ修理件数を増加
させる。)
内容
修理対象を特定物件に限る。ただし、修景した非特定物件は対象とする。
補助事業の優先順位として、通り(道路)や玉川に面した建築物。居住し
ている建築物。危険度が高く緊急に修理が必要な伝統的建造物。屋根を被
災した建物。雨漏りしている建築物を最優先とする。災害復旧事業中には
修景事業は行わない。
承認