更新日:2021年8月16日

 教育委員をさせていただき1年となりました。まだまだ勉強中ですが、様々な機会をいただいたことに感謝の一年でもありました。そして、「倉吉市に住んではいたけれど知らないことがたくさんあるんだ。倉吉市のことを含め鳥取県、山陰のことを学びたい!」という気持ちがより芽生えてきました。そこで教育委員会生涯学習課の「倉吉市生涯学習講座」、倉吉博物館の「博物館講座」や倉吉文化財協会の「倉吉学講座」などから興味の講座から行ってみることにしました。
 令和2年度の倉吉市生涯学習講座は「用の美 民藝と倉吉」として5回の講座と2回の研修がありました。子どもの学校行事や他の予定などと重なり毎回は行けていませんが、参加できた会はたくさんの方が居られ、市民の皆さんの学ぶ意欲に感嘆しました。一番印象に残っているのは第1回の講座で「民藝と吉田璋也」というテーマでした。吉田璋也が柳宗悦と共に民藝に貢献されたというお話でした。なかでも、「吉田璋也が中国で知ったしゃぶしゃぶを日本に伝えた。」という話を帰宅して中学生の息子に伝えると、ちょうど学校でそのことを調べたところだったと教えてくれました。思春期の息子が学習面の話をしてくれるのはとても珍しいことなので、私の学びから息子の学習のことを聞けるきっかけになったのはとても嬉しかったです。
 令和2年は「砂丘社」が誕生して100年目の節目になり、博物館では10月18日迄でしたが、美術部門所蔵品企画展として「砂丘社100年 中井金三と前田寛治」がありました。また、会期中博物館講座として「砂丘社100年 創設時を振り返って」がありました。私は「砂丘社」の基礎知識が無かったので、まず博物館講座で学んでから博物館に行くことにしました。博物館講座でもたくさんの方が居られ、質問をされる方々もお詳しく、それを聞いているだけでも新たな発見がありました。後日博物館に行き、中井金三の学生時代のメモより、人体の筋肉構造まで学びその上で「この絵が描かれているのか。」と美術の奥深さに驚き、その後「河本緑石展示ギャラリー」にも行きました。「河本緑石展示ギャラリー」では河本緑石のお孫さんにあたられる方より、宮沢賢治との親交や宮沢賢治の作品「銀河鉄道の夜」のエピソードを教えていただき充実した時間となりました。
 他にも色々と紹介したいことはありますが、今回は割愛します。学びにより息子との会話の糸口ができたり、民藝を大切にし生活に少しずつでも取り入れることで生活に張りや楽しみができたり。知らなかった砂丘社を学ぶうちに有名な宮沢賢治のことを今までとは違う角度で見られたりと、学ぶことにより得られる楽しさを感じています。

 最後に、柳宗悦の「指スヤ都ヲ 見シヤ茲ヲ」という言葉をいつも胸に持って今後も倉吉や鳥取県を知り、それを楽しみ味わいながら、人生100年に向かっているこの時代を、心豊かに日々過ごしていきたいです。

令和2年11月1日

倉吉市教育委員会教育委員 西田江美