更新日:2022年8月24日

 未だに収束しない新型コロナウィルス。発見されてから3年が経ちましたが、変異株が次々と発生して本当にいつ収束するのか分からない状況です。 しかし、ある程度対策を取れば予防できることもだんだんと分かってきて、しっかりとした対策が重要となっています。
  私は、スポーツ活動、地域の活動で小中学生と関わることが多くあります。 子どもたちが楽しそうにしている時に出る笑顔を見ていると、何かホッとした嬉しい気持ちになります。仕事で疲れていても、何か嫌なことがあってもその笑顔を見るだけで気持ちがとても癒やされます。
  ある中学生が小学校の時は学校へ行かなかった時もあったようですが、中学生になったら部活動に頑張りたいとほとんど休まずに学校へ行っているようです。 本人にどうしてそのような気持ちになったのかと聞いたところ、「部活動に頑張ってみたい」とニコッと笑顔で話をしてくれました。 また、部活動以外の練習にも参加してくれてとても頑張っています。
  それから、小学校1年生の男の子がいろいろな運動を楽しみながらする教室に入ってきました。 まだ1年生なのでこちらが「みんなといっしょにやってみようか」と声をかけても、自分の世界があるようでたまに好きなことは一緒にしますが、ほとんどみんなと違うことをしていて、学校の授業はどうだろうと心配になりました。 7月に小学校の計画訪問があり、その子の授業を見るとしっかりと先生の話を聞いて、落ち着いて学習をしていました。いつもと違う姿を見て、「よく頑張っているね」と褒めると、「勉強することは好きだよ!!」とうれしそうな笑顔で返してくれました。 また、教室に通っている男の子は、4年生になるまではいわゆるやんちゃな子で、手を焼いていましたが、この春から自分が考えた遊びをみんなに説明したり、リーダーとして下級生の面倒をみてくれています。 この子に「いつもありがとう」と伝えると、ちょっと照れながら何か得意そうな笑顔をしてくれました。
  スポーツなどのコーチングでは、単に教えるだけではなく、コミュニケーションを大切にし、選手が主体となってすること、答えを導き出すことが必要ではないかと思って指導に心掛けています。 また、認めたり、褒めたりすることで自己肯定感が上がってきて、そのことで何かに興味、関心を持ち、また次のことにチャレンジしてくれることができるのではないかと思っています。
  子どもたちの素晴らしい笑顔が溢れ、「やったね!できたね!」という声が出てくることを楽しみにして、日々子どもたちに接しています。
  最後に私が心に残っている大切な言葉を贈ります。

魔法の言葉は「やっタネ!できタネ!たのしかっタネ!」そう言ってほほ笑んであげられたら気分はもっと最高! 私たち大人は「幸せのタネ」を蒔くのがお仕事。
  一緒に感動して喜ぶのがお仕事 「芽を育てる力はすべての子ども自身にある」と確信できる大人にとっても至福のときである。

令和4年8月24日
倉吉市教育委員会教育委員  髙橋 義博