更新日:2024年12月25日

日々思うこと

 

 

 私たちの生活ではインターネットを利用することが日常となっています。スマホやタブレットを使って、人と連絡をとったり、調べ物をしたり、音楽、買い物、勉強など幅広く様々なことができる便利な時代となりました。子どもたちにはその環境ありきな生活にはなってほしくないなぁと思いますが、かと言って全く切り離した生活をするのも難しくとても悩みます。会ったこともない人と連絡を取り合う?動画や写真を撮ってSNSに投稿する?検索をして表示されたサイトに記載されていることの信ぴょう性は?…保護者としては心配なこともたくさんあります。

 今、子どもたちはそれらを自分でよく考え、判断できるのでしょうか。私たち保護者もインターネットの使い方や約束事について子どもたちと一緒に考え、子どもたちを守らなければならないと思います。

 また、私たち保護者が子どものころはどうだったでしょうか。当時は家にインターネットが利用できる端末はほぼ無く、友達と遊びたいときや用事があるときは、学校で会うときに話したり、家に帰ってから自宅の電話で連絡していました。友達の家に電話したときに、友達の家族が最初に電話に出られると言葉遣いに緊張したものです。小学生低学年のころは「〇〇ちゃんいますか」だけしか言えなかったのが、次第に挨拶をし、自分の名前を名乗り、用件を言うことが自然と身に付いたと思います。振り返って思えば、単なる「友達の家に電話をする」ということがコミュニケーション力を身に付ける練習になっていたのだと思います。

 また、自分と友達の親同士も誰といつ遊ぶのかを把握できていました。一例として電話対応のことをあげましたが、以前は自然と身に付いていたことが、今はインターネットが使えることで、日常生活でのこういった体験自体が減っているように思います。小さいことですが周りと人間関係を築いたり、社会性を身につけることの大事な一部になると思います。

 今の大人が子どもの頃にできていたことや当たり前と思うことは、もしかすると今の子どもたちにとってはそうではないかもしれません。

 保護者として、子どもたちに何が大事で何をどう伝えていくべきかを悩むこともありますが、子どもたちには、家族や地域、学校の先生、友達、周りの人などたくさんの人と関わりを持ち、実際に体験し、自分で考え、行動する力をつけて成長してほしいと思います。

 

 

令和6年12月25日 倉吉市教育委員会教育委員 德丸 桃子