更新日:2025年12月26日

子どもたちのSNS利用について

 

 最近子どもたちのSNS利用に関わるトラブルについてよく耳にします。都会だから、田舎だから、という場所などに関係なく、インターネット環境があればどこでもいつでも利用でき、さまざまなと間接的に関わることができてしまいます。

 現在、子どもたちはどのようにSNSを利用しているのでしょうか。グループメッセージで友だちを傷つけていないか、素性がわからない誰かと会うような約束はしていないか、写真など個人が特定されるような情報を投稿していないか…考えるとキリがないほどたくさんの心配ごとがあります。

 昨年度の警察庁の資料によると、自分の端末を所有する、SNSを利用する子どもの低年齢化が年々進んできており、それに伴い、性犯罪や誘拐等の事件に巻き込まれる小中学生の被害者数も増えているとのことです。被害を受けた小中学生と被疑者が知り合うきっかけとなった最初の投稿者の割合は、なんと被害を受けた小中学生が7割以上、被疑者は3割弱だそうです。しかもその約半数が、プロフィールのみ・日常生活・趣味嗜好など一見して犯罪に巻き込まれるとは考えにくいものの投稿だそうです。

 現在のSNSの多くは年齢制限があり、小学生は使えないようになっているそうですが、みなさんそれを知っているのでしょうか。中学生だから大丈夫、ということではありません。楽しそうだから、友だちも投稿しているから、など軽い気持ちでアカウントを作ったり投稿したその先には、色々な危険性があることを私たち保護者も理解しておかなければなりません。子どもたちがどのようなアプリを使っているのか、誰かとずっとメッセージのやり取りを続けていないか、依存していないか、何かが起こる前に私たち保護者が気づくことができるよう、私たち保護者もSNSやインターネット利用について勉強し続けるべきだと思います。

 子どもたちを守れるのは大人しかいません。子どもたちに端末を与えている大人の責任として、今一度子どもたちのSNSの使い方について家族で話し合ってみませんか?

 

 

令和7年12月26日 倉吉市教育委員会教育委員 德丸 桃子