更新日:2021年8月16日
新型コロナウイルス感染症防止のため「ステイホーム」が合い言葉になり、自粛することの多い数ヶ月を過ごしてきました。
仕事、公民館活動、地域活動も中止となり、安心して出かけるのは畑でした。
時期的に春・夏野菜の植え付け等、することはたくさんありましたが、一日中畑仕事をすることが少しきついため、午前中のみと決め、午後は家の片付けを中心に過ごす毎日でした。
鳥取中部地震の時に感じた「当たり前の毎日がいかに幸せなものか」を改めて感じました。
仕事はもちろん、自由に出かけて買い物、友人とのおしゃべり、旅行等々、今までの毎日がずいぶん変わりました。
そうした状況の中で、自分自身がどのような気持ちや行動で過ごすかと考えた時、もちろん家族の炊事や片付け等、以前と変わらないこと、変えられないことはたくさんあります。
しかし、いかに心穏やかに過ごせるかと思うと、好きなものづくりであったり、料理づくり、絵手紙を描いたりなど、一心に取り組める何かがあることが大切かを、今まで以上に感じました。
このことは歳を重ね、高齢となっても大切なことです。出来るか出来ないかは分かりませんが、一生学び続けようとすることが大切だと思います。
生涯学習を検索してみますと、
「人が生涯にわたり学び、学習の活動を続けていくこと
人々の自己の充実・啓発や生活の向上のために自発的意思に基づいて行うことを基本とし、必要に応じて自己に適した手段・方法を自ら選んで生涯を通じて行う学習」
とあります。
生涯学習課では、幅広い講座や鳥取看護大学・鳥取短期大学公開講座、地区公民館でも、その地域にあった講座や趣味を生かしたものなどを提供されています。
自分が興味のあるもの、やってみたいと思うもの、何でも良いと思います。
料理・読書・書道・編み物等を好きで楽しかったり楽しみを共有できたりと、心を充実するものを持っていたり、小さなことでも続けることが、一生学び続け、自分の人生も豊かにしてくれるものと思います。
大変な時だからこそ、大切であると思います。
もちろん歳を重ねていく中でも、指先や頭を使うことが必要です。
新聞の投稿欄を見ていると、年齢に関係なく、自分の思いを書いておられたり、雑誌等では、趣味を発表されたりしています。また、新聞の広告で鶴を折ったり、公開講座で出会う多くの皆様が生き生きとされています。
小さなことでも、いろいろと挑戦し、自分に合ったものを見つけ、学び続けることを大切に過ごしていきたいものです。
目に見えないコロナウイルスに、心も身体も負けないように戦っていきましょう。
令和2年6月19日
倉吉市教育委員会教育長職務代理 福井真喜代