更新日:2021年8月16日

    その1  子どもたちの成長に向けて
 令和元年、小学校・中学校の計画訪問が始まりました。倉吉の、日本の未来を担う児童・生徒一人一人が心豊かな良識ある社会人・家庭人になってほしいと願い、楽しく訪問させていただいています。人は、それぞれの成長段階で心身の栄養となる基礎知識・技能の習得が必要です。それぞれの段階で「わからないことがわかる、わからないことを知る」ことが大切です。疑問を持ち探求し、理解できたときの喜びを感じとってほしいと思います。また、集団活動の中で生き抜く基礎力を培うことも大切なことです。幼保園・小学校・中学校での集団生活(教育)は、各発達段階で知識や体力の向上に必要なことですが、さらに重要なことは忍耐力や協調性を高めるために必要不可欠だということです。個人は集団の中で磨かれ、集団は個々人によって発展していくと思います。集団の中で個性を育み、他人との関わり合いを心と体で学び、互いに切磋琢磨し刺激しあい成長していってほしいと願っています。
 平成20年「明日の倉吉の教育を考える委員会」が設置され、学校・学級の適正規模、校区のあり方について議論が始まり今日に至っています。様々な意見が出されてきました。それぞれに長所・短所があります。基本は子どもたちにとってより良い環境を整備するためにはどうすれば良いのかであり、皆の英知を集め方向性を見いだしていかなければならない時期に来ていると思います。子どもの数は減少し、また、男女構成がいびつになっている学校・学年もあります。発達段階に応じ、子どもたちがより良く成長していける環境を整えることは大人の責任だと思います。100%の意見の一致は困難だと思いますが、保護者の皆様のご意見、地域の皆様のご意見に心を寄せながら、私自身主体的に関わり努力していきたいと思っています。 

    その2  最近の不祥事について
 世間一般に常識があると見られている団体・企業等で不祥事が目につきます。コンプライアンス、ガバナンスが重要であると声だかに叫んでいる一方で、言っている足下から不祥事が頻発しています。コンプライアンスは、法令遵守と訳されていますが、法令を遵守するだけで良いのでしょうか。法律がすべてを律しているわけではありません。大切なことは、人としての倫理観・道徳観だと思います。挨拶する、順番を守る、お年寄りに席を譲る等々当たり前のことを当たり前に行動できることが大切だと思います。「お天道様が見ている」という日本独特の道徳観を子どもたちに受け継いでいってもらいたいと願っています。だからこそ範を示すべき我々大人は、もっともっと襟を正さなければならないと思います。スマホ歩行・運転、歩行者を無視した運転等々子どもたちが常に見ていることを忘れずに行動していかなければならない、私自身完璧にはできませんが、意識して行動していきたいと思っています。 

    その3  夏休みの風景

  • 朝、保護者と連れだってラジオ体操に行く子どもたちの姿を見かけます。また、体操終了後キャッチボールをしている親子も見かけます。保護者の方は大変だと思いますが、親子で触れあえる時間を大切になさっているのだと、ほほえましく朝から元気をいただいています。
  • ある日の通勤帰りの特急列車の中で、小学生らしき兄妹が米子駅から乗車してきた親子に席を譲る光景を目にしました。満員状態で空いている席に親子が離ればなれで座った様子を見て、その兄が、「次の倉吉駅で降りるから僕たちは大丈夫です」と声をかけ、その親子に席を譲り、冷房の効かないデッキに向かいました。御来屋駅付近でデッキにいるその兄妹と話をしたところ、新山口駅から祖父母の所に遊びに行くところで、非常に楽しみにしていることが話から伺えました。小学5年の兄、小学1年の妹。兄の優しい心・勇気に、何の不満も言わず笑顔で兄に従う妹の姿に感銘を受けました。どんな躾・教育を家庭・学校等から受けてきたのだろうと感心させられました。
 夏休み、子どもたちはいろいろな体験をすると思います。様々な体験を活きる糧に元気で2学期を迎えてほしいと願っています。

 さて、今回も思いつくままの投稿となりました。人は心のよりどころが必要な動物だと思います。家庭が、地域が、学校が、友達が心のオアシスであってほしいと思います。心の豊かさこそが人としての一番大切なものだと思います。子どもたちが心豊かに育ってくれることを祈り、リレーエッセイとします。

令和元年8月10日

倉吉市教育委員会教育委員 田民義和