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更新日:2021年8月16日

 教育委員に就任してから1年が過ぎました。この1年間教育現場に行く機会が多くあり、学校のようすはどうだろうか、子どもたちは学習で真剣に聞く、見る、書く、発表しているのだろうかと期待しながら、訪問させていただきました。現場を直に見ることができたことは、本当に貴重な経験となりました。
 文部科学省は、「知識の理解の質を高め資質・能力を育む 主体的・対話的で深い学び」と学習指導要領に掲げています。このことは、ただ学習をするのではなく、いわゆるプロセスがどうなるのか、どのような学習をするのかを考え、これをいかに実践して、身に付けていくのかが重要ではないかと思います。
 授業では、先生たちが児童や生徒にさまざまな教材、資料などに工夫を凝らしておられ、子どもたちが真剣に学ぶ姿勢、積極的に発表する、ノートに工夫しながら書くことがしっかりとできているクラスが多く、私たちが学んだ頃とまったく違っている授業に驚き、授業が楽しそうだなとうれしく思いました。学習することで、さまざまな「あっ!?」、「なんだろう?」、「わぁすごい!!」、「どうして?」など発見、疑問などがたくさん生まれてきます。このことが出てくるような学習ができると楽しさ、うれしさ、わくわくする気持ち、もっともっと学習してみようという意欲が湧いてきます。これをいつまでも忘れないでほしいですね。
 倉吉市教育委員会では、「子育て10箇条」を掲げています。これを改めて見ますと、基本的なことが書いてあり、全くできないような難しいことは書いていないと思います。今の時代、基本的なことを忘れてしまっていることがたくさんあるように見受けられます。家庭でもう一度、生活習慣や学習環境の点検をしていただきたいと思います。
 卒業式、入学式のシーズンとなり、友達との別れ、新しい出会いがあります。地元の高校などを卒業すると、自分の住んでいる地域を離れていく方が多くあります。もっと専門的な勉強をしたい、大きな企業で働いてみたい、海外で活躍したいという想いが出てくるのは素晴らしいことです。もっと活躍していただくことを期待していますが、一方で、自分たちが育った地域のことはいつまでも忘れないでほしいと思います。県外に出ていても、何かしら地域に貢献できることはあります。仕事を退職してから地域に帰ってきて、貢献することも出来ます。また、ITの時代、地域を離れなくても起業するなど、できることはたくさんあります。
 今年の5月には、新元号になります。平成から新しい時代の幕開けに、将来を担う子どもたちが、これから何が必要なのか、どうしていけばいいのかをしっかりと考えて、明るい未来になる時代を切り開いていくことを期待します。教育委員としても微力ながら子どもたちをサポートしていきます。みんなで頑張りましょう!!

平成31年3月15日

倉吉市教育委員 髙橋 義博