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更新日:2016年12月5日

 未来の倉吉に向けて具体的な設計図づくりを  ~今、教育委員会が取り組んでいること~

 

 梅雨明け宣言が出て、倉吉市立小・中学校は夏休みに入りました。とはいえ、小学生は水泳大会に向けて練習、中学生は県総体に向けて部活動の総仕上げで、夏空の下でしっかりと心身を鍛えています。

 多くのスポーツ大会で活躍した児童生徒が中国大会や全国大会に出場します。小学生では、高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会に河北スポーツ少年団、全国少年剣道錬成大会に倉吉道場、全日本卓球大会に社スポーツ少年団が出場します。また、桜相撲で勝ち抜いた選手が全国わんぱく相撲大会を目指します。

 中学生は、鳥取県中学校総合体育大会(23日~25日)で大活躍をしました。団体優勝は、軟式野球(東中)卓球男子(河北中)ソフトボール女子(東中)柔道女子(河北中)、二位 卓球女子(久米中)剣道男子(河北中)陸上女子(河北中)、三位 卓球男子(久米中)剣道男子(東中)陸上男子(河北中)剣道女子(西中)ソフトボール女子(河北中)です。個人でも多くの選手が入賞しました。この結果を受けて、 中国・全国大会出場選手激励会 を7月29日午後1時より倉吉市役所西玄関で行います。大会の結果報告をし、市長さんからの激励を受ける予定です。

 また、 平成28年度全国高校総体自転車競技 が7月28日~31日まで桜地区にある倉吉自転車競技場で実施されます。昨年の大会でも倉吉西高・倉吉総産高の生徒が大活躍をしており、今大会も活躍が期待されています。県外の高校チームも次々と現地入りしています。市民の皆様も応援をよろしくお願いします。

 

 倉吉市教育委員会では、「地域に誇りと愛着を持つ次世代育成」のため学校教育・社会教育で取り組んでいます。社会教育では、「倉吉を担う人づくり・まちづくりの推進 ~いつでも どこでも だれでも ともに学び 地域力を育む~」という基本方針で業務を遂行しています。今年は、「 山上憶良 伯耆守赴任1300年プロジェクト 」と題して、生涯学習課・文化財課・図書館・博物館が協働して事業を企画し、取り組んでいます。その中からいくつかを紹介します。

 「 第5回山上憶良短歌賞 は、選者に永田和宏氏を迎え、全国募集(9月~11月)としました。3月26日に山上憶良短歌賞表彰式・永田和宏氏講演会を開催します。永田和宏氏は、短歌結社「塔」の前主宰で、宮中歌会始詠進歌選者も務め、亡くなった妻の河野裕子さんとの家族生活の思い出を描いた随筆を発表しています。全国からも多くの応募があることを期待しています。

 「 シンポジウムOKURA を9月10日(土曜日)に開催します。伯耆守として赴任した山上憶良の生き方や作品、伯耆国府跡の発掘調査を通して、古代伯耆の国の歴史・文化を学び、伯耆国府跡などの文化財保護の意識を高め、郷土に対する誇りと愛着を深めることを目的とします。小説「天の眼 山上憶良」の作者、星野秀水氏(仁田原秀昭前福岡女子短期大学学長)に基調講演をお願いし、「今 倉吉でよみがえる山上憶良~伯耆国守赴任1300年記念~」シンポジウムを開催します。シンポジウムでは、文化財調査の立場から坂井秀弥奈良大学教授、県を治める立場から平井伸治鳥取県知事、地元の牧尚志社地区自治公会長、出前授業をなさっている長谷川文子(朗読ボランティアやまびこの会)さん、それぞれの立場から山上憶良を語っていただきます。

 10月30日(日曜日)には、 創作演劇「憶良の翼」 を劇創西社OHKUSが発表します。現在、シナリオも完成し、舞台稽古にも熱が入っています。やしろ五輪祭りでもPRしました。ぜひご覧ください。

 博物館では、「 憶良が見た伯耆国 と題して伯耆国庁跡から出土した食器類や土器(墨書土器)など当時の役所で使用されていた資料や山上憶良が伯耆国に赴任した当時の遺跡資料等を展示しています。また、美術部門では 美術所蔵品展 として、「菅楯彦と菅盛南」と「生誕120年前田寛治」を開催し、中井金三ら砂丘社の仲間たちの作品を展示しています。あわせて今年度2回目として、倉吉市名誉市民の人間国宝 大坂弘道氏よりご寄贈いただいた作品より、《青朴蘇芳染透彫香盒「花筏」》など7点を展示しています。

 生涯学習講座では、「みち」を拓くとして5回の講座を予定しています。第一回は、9月17日(土曜日) 川島芙美子会長(山陰万葉を歩く会)の「万葉歌人がつなぐ 山陰の歴史と文化」の講演を予定しています。

 夏休みならではのイベントとして毎年人気のある 夏休み子ども体験教室 では、「倉吉大好き!山上憶良の暮らした時代のものづくり」として、「組紐とガラス玉でストラップづくり」「釘でペーパーナイフづくり」「Myハンコ&和綴じノートづくり」「体験教室竹を使って笛づくり」を予定しています。現在70名が申し込んでいます。

 

 倉吉市教育委員会では、「 倉吉市立小学校適正配置推進計画 」を策定し、5月~7月まで市内13ヶ所で 小学校校区別説明会 を開催してきました。合計で484名の参加があり、倉吉市の小学校適正配置について議論いたしました。学校統合については、「学校の統合はやらざるを得ない」「学校がなくなると地域が廃れてしまう」などの意見がありました。スケジュールについては、「時間をかけて話し合う」「もう十分に時間をかけており進めるべきだ」「どこかの時点で決断すべきだ」などの声がありました。

 また、 幼稚園・保育所・小学校・中学校保護者アンケート調査 (2499名)の結果、校区による違いはあるものの、全体として「倉吉市立小学校適正配置推進計画」を推進していくべきだとの回答が7割ありました。こうしたことを踏まえ、 市民シンポジウム を8月9日(火曜日)19時より未来中心小ホールにおいて開催します。今後は、各小学校区の代表が集まり、適正配置についての課題やその解決方法等を検討していきます。

倉吉市教育振興基本計画(第2期 は、関係者や市民の有識者が議論をして作り上げたものです。倉吉市教育の未来予想図であり、それを実現するためには、具体的な設計図を描かなければなりません。大変難しい仕事ですが、課題をしっかりと見つめ、行きつ戻りつしながらも、その解決に向けて努力していきます。明日の倉吉の子どもたちの未来を保障するため・・。

 

平成28年7月25日

倉吉市教育委員会教育長 福井伸一郎